2021年03月25日

“整形業界の真実”を美容医療アプリ広報が告白。自身の失敗経験も

“整形業界の真実”を美容医療アプリ広報が告白。自身の失敗経験も
2021年03月24日 女子SPA!
文/もちづき千代子

新型コロナウイルスの影響により、密かに注目を集めている分野があります。
それは「美容整形」。
 リモートでの在宅勤務が増え、外出時にはマスク着用が当たり前となった今、その需要は増加傾向にあるといいます。
特にプチ整形や美肌医療については、ますますカジュアル化が進みそうな気配があるとか。

 しかし、そんな中でも「もしも整形が失敗したら……?」という不安があります。
そもそも美容整形業界は、その特性から情報が開示されにくく、「どれくらい費用がかかるのか」「どんな医師にかかればいいのか」がわかりづらいという難点があります。
せっかく受けるのであれば、絶対に後悔しない方法を選びたいですよね。
 そこで今回は美容医療の口コミ・予約アプリ「TRIBEAU(トリビュー)」の広報である本田りこさんに、「後悔のない美容整形」の極意を聞きました。

◆コロナ禍における美容整形のトレンドとは
 コロナ禍で美容整形の需要が増えた理由としては、在宅勤務や外出自粛によって人と会う機会が減ったり、メイクをする機会が減ったことが挙げられるそう。
また、外出する際はマスク着用になったことも大きな要因とのことです。

「二重埋没などのプチ整形の需要は変わらず圧倒的人気なのですが、コロナ前に比べると土台美容に流れる人が増えました。主にシミやホクロ除去、毛穴治療などの肌に関する治療で施術は割とライトなものになります。
施術後に肌が赤くなってもマスクで隠せるというのがポイントですね。
 また、肌以外だと鼻や顔の脂肪吸引も増えてきています。
2019年からの対比でいえば、圧倒的な伸び率なんですよ」

 このご時勢を機に初めて美容整形を受ける人も増加しているようですが、あらためて受診するとなると、どうやってクリニックを探したらいいのかがわからない女性も多い模様。
これまでは、テレビCMや電車広告で見かけたことのあるクリニックにまずは相談をするのが定番でしたが、最近ではそこにも変化が生じているそうです。

◆医師に言われるまま施術を受け数百万円になることも
「まず知っていただきたいのが、施術部位によって医師にも得意不得意があるということです。
自分が今必要としているのは、どういう医師なのかを考えてクリニックを選んだほうがいいと思います。
弊社のアプリを使って、整形したい部位や解決したい悩みからクリニックを検索することもできますし、最近ではInstagram に力を入れている医師も増えているので、そこから探してみるのもテですね」

 美容整形に必須となるのが、施術前の事前のカウンセリング。
ただ、無知な状態で医師と1対1で向き合うのは要注意だそう。
「目の整形を希望してカウンセリングに行ったものの、オプションを色々付けられ費用が高額になるというのはよくある話です。
当日そのまま契約すれば施術費用が安くなるクリニックもあります。
また、症例数を増やすために、医師があまり経験のない施術を勧められることもあります」

 医師と話しているうちに「言われた通りにすれば可愛くなれる」と思い込んでしまい、勧められるがままに施術を受けて結果的に数百万円の代金を支払った、なんて事例も実際に存在するとか。
さらに、整形の流行は移り変わりが激しいため、以前は鼻の施術が得意だった医師でも、流行りによっては苦手になっている可能性もあるといいます。

「つい最近までは派手めな存在感のある鼻が流行りだったんですけど、今は反対に『忘れ鼻』といわれる目立たない小さい鼻がブームなんです。
こうした流行の変化に対応できる医師であるかどうかも、クリニック選びの際に頭に入れておいた方がいいかもしれません」

 こうしたトラブルを防ぐために有効なのが、オンライン上でのカウンセリング。
最近多くのクリニックで取り入れ始めており、直接足を運ばずとも見積もりを出してもらうことが可能です。
「オンライン上では、料金や施術内容もいろんなクリニックとの比較検討ができるし、冷静に考えた上で施術に踏み込むことができます。
断る勇気がない、やっぱり整形は怖いと思われている方はオンラインでのツールをどんどん活用すべきです。
住んでいる場所から別のエリアのクリニックで施術を受けたいという人にもオンラインカウンセリングはオススメです」

◆美容医療にハマったきっかけは韓国のクリニック
 実は本田さん自身も美容整形をしており、もともとは自社アプリである『TRIBEAU(トリビュー)』のユーザーであったことも告白してくれました。
「大学生の時にエラボトックスを打ったのが初めての美容整形でした
ただ、本格的に美容医療にハマったのは、韓国の美容クリニックに行ったのがきっかけです。

 当時、韓国の化粧品会社に勤めていたこともあり韓国に行く機会が多く、韓国に住んでいる友人ができました。
その友人に自分の肌荒れやニキビ跡を相談したところ、クリニックに行くことを勧められました。
それまでは、コンシーラーやカバー力の高いファンデーションで隠していたのですが、クリニックでのレーザーやピーリングの施術を受け、悩みを解消することができたんです。

 整形=パーツを変えるものと思い込んでいましたが、そうではない美容医療もあると知り、そこから悩みを解決するための施術探しやクリニック探し、実際に施術を受けた体験談を見たくて『TRIBEAU(トリビュー)』を使い始め、いつの間にか広報として働くようになっていました(笑)」

 アプリを見てみると、皆の整形ビフォーアフター写真や経過写真を投稿していて、なかなか凄まじいですね。
実際にこれまで、どんな施術を受けてきたのかも聞きました。
「こまごましたところで、唇、あご、涙袋にヒアルロン酸、口角、エラ、肩に ボトックス、肌管理系のレーザーやピーリングの施術ですね。
一番大きな施術としては、二の腕の脂肪溶解注射や太もものプチ脂肪吸引。これは韓国でやってもらいました」

◆120万が60万円に?!美容整形の価格幅問題
 多くのクリニックに通ってみて気づいたことは、美容整形をするには情報や知識が不可欠だということ。
本田さんも、大きな失敗を体験したことがあるそうです。
「顔の糸リフトと口の中からフェイスラインの脂肪を取る施術を受けに行ったんです。
長い休みが取れないので、 クリニックをあまり調べずに、すぐ施術ができる某大手クリニックでカウンセリングを受けたのですが、なんと見積額が120万円。
私の希望施術でこの金額はおかしいと思って、つい『高すぎませんか?』と言ってしまったんです」
 すると、先方は半額である『60万円』を提示。本田さんはそれでも高いと感じたそうですが、これ以上下がることはなかったといいます。
「結果、顔のラインはすっきりしたものの右側だけ引っ張られ左右非対称になってしまいました。
クリニックに術後の状態を話したら『アゴにヒアルロン酸を入れてみましょう』と提案されましたが、根本的な解決ではなく顎のラインを変えて誤魔化(ごまか)すという提案だったことに驚きました。
事前にクリニックやドクターをしっかり調べなかったことを本当に後悔しました」

◆適切な情報と自分自身の要望を照らし合わせて選んで
 本田さんはハッキリと金額について疑問を提示できましたが、もし初心者だったら「これでいいだろう」と思ってしまうだろうと、現状の業界に苦言を呈していました。
事実、美容整形におけるトラブルは価格での失敗が多いといいます。
「美容整形は自由診療なので価格幅があることは確かです。
例えば『TRIBEAU(トリビュー)』のレビューでも、とあるレビュアーさんが『100 万円』で書いていても、別の方が『同じ施術で200万円で提示されました』なんてコメントしていたこともありました。それくらい幅広いものなんです」

 ちなみに二重埋没の相場は 5〜20 万円ほど。
しかし、広告では安く出ているのに行ってみ たら 50万円以上の請求があることも珍しくはないといいます。
だからこそ、本田さんは大手だから有名だからだけでない、自分に合ったクリニック選びをして欲しいとのこと。
「美容医療業界を健全な方向に向かわせるのが、私たちの目標でもあります。
ぜひ適切な情報と自分自身の要望をしっかりと照らし合わせて選んでください。
自分に合うクリニックに巡り合えますように!」
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(1) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする