2021年07月04日

安倍前首相「五輪に反対する人は反日的」またまたトンデモ主張

安倍前首相「五輪に反対する人は反日的」またまたトンデモ主張
2021年07月03日 日刊ゲンダイDIGITAL

 4日投開票の都議選に向け、応援演説に駆け回った安倍前首相。
東京では新型コロナウイルスの感染が再拡大しつつあり、五輪開催に不安を抱く有権者も多い中、前回1964年の東京五輪に触れて、「あの時の感動、日本選手の活躍、試合を通して未来に見た夢や希望、勇気……」などと情緒的なフレーズを繰り返す場面もあった。
 発売中の「月刊Hanada」(8月号)でも、桜井よしこ氏との対談で五輪について語っているのだが、開催の意義について、安倍氏はこう説明する。
<「共有する」、つまり国民が同じ想い出を作ることはとても大切なんです。
同じ感動をしたり、同じ体験をしていることは、自分たちがアイデンティティに向き合ったり、日本人としての誇りを形成していくうえでも欠かすことのできない大変重要な要素です>
<感動を共有することは、日本人同士の絆を確かめ合うことになる>

 日本人のアイデンティティーとか、誇りを形成とか、国粋主義的な話ばかり。
安倍氏自身が招致時に「復興五輪」と訴えていたのは、やはり口からでまかせだったということか。
 しかも、コロナ禍での五輪開催に反対する声があることについては、こんな暴論だ。

<極めて政治的な意図を感じざるを得ませんね。
彼らは、日本でオリンピックが成功することに不快感を持っているのではないか。
共産党に代表されるように、歴史認識などにおいても一部から反日的ではないかと批判されている人たちが、今回の開催に強く反対しています>

 今夏の開催に反対する声が根強いのは、現状で強行すればコロナ感染再拡大や医療崩壊のリスクがあるからだ。
決してイデオロギー的な対立ではない。
安倍氏は、世論調査で中止や延期を求める6〜7割の人も反日的だというのか。
懸念を宮内庁長官が代弁した天皇も反日的か。

 だいたい、開催直前になっても観客の有無さえ決まらず混乱しているのは安倍氏のエゴのせいなのだ。
昨年、「2年延期」が主流だった関係者の声を振り切って1年延期に決めたのが安倍氏だ。
自分の首相在任中に開催したかったのだろう。
 
安倍氏は4年前の都議選でも演説中に「辞めろコール」にブチ切れ、「こんな人たちに負けるわけにはいかない!」と叫んでいたが、当時から何ひとつ変わっていない。
自分と異なる意見を敵視して「反日」と決めつけるネトウヨ思考。
こんな幼稚な男が今もデカい顔をしているのだから、自民党も支持者もどうかしている。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☔ | Comment(1) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする