2021年10月16日

あくびには知られざる効能

あくびには知られざる効能が!ストレスを最速で解消し快眠効果も
2021年10月15日 女性自身

頭が重い、冷える、心が落ち着かない……そんな「なんとなく不調」は原因がわからず、困ってしまう。
そのような諸症状が、解決するかも! ぜひ、試してみようーー。

「あくびのように口を大きく開け閉めすることを繰り。返すことによって、脳の活性化につながります」
こう話すのは鍼灸師で間脳セラピー開発者の駒川耕司さん。
駒川さんは、幼少期より極度の肩こりや腰痛に悩まされていたことをきっかけに治療家の道に入り、カイロプラクティック、鍼灸や整体、マッサージなどさまざまな施術を長年実践してきた。
「なかには劇的に症状が改善されるものもありましたが、一時的な改善が多く、根本的な解決にはなっていないことも体験しました。
根本的な治癒の方法を求めて模索しているうちに、あくびの動作にヒントがあることがわかってきたのです」(駒川さん・以下同)

誰しも生活習慣による体のゆがみやねじれ、左右差があるものだが、ゆがみやねじれを正すことは、体が整うだけでなく、脳幹にも影響を及ぼすことに気づいたのだという。
「脳幹は脳の中でも私たちが生命を維持するうえで重要な働きをつかさどっています。自律神経のコントロール、ホルモン分泌・呼吸・体温・食欲・感覚の管理などです。
あくびの動作は頭蓋骨の真ん中にある蝶形骨を介して脳幹とつながっています。
脳幹が正しく働いていると、自己治癒力が高まり、心身ともに健康になるのです」

■「あくび」が脳幹の働きを促し、健康に
そして駒川さんが編み出したのが、大きく口を開けてあくびの動作をする「ライオンあくび体操」だ。

【座ってライオンあくび体操!】
〈ステップ1〉※事前チェック(1)〜(4)

(1)背筋を伸ばして座る。立位の場合は姿勢を正して正面を向く。
(2)顔を右に向けて口を大きく開けて鼻から空気を吸う。ここでは、力まずにできるだけ大きく開ける。
(3)顔を左に向けて口を大きく開けて右と同様に呼吸をする。
(4)左右のどちらが大きく胸式呼吸をしやすいかを確認する。
(5)呼吸がしやすい方向に顔を回した後、少しゆるめて、その位置で大きく口を開ける。呼吸は鼻から自然に行う。
(6)力まずに全開で5秒間キープし、口を閉じる。
(7)2回繰り返し、3度目は力まず全開で20秒間キープ。
(8)口を開けたまま顔を正面に戻す。
(9)事前チェックと同様、顔を左右に向けて試し、呼吸しやすさの左右差を確認する。
差異があれば(5)〜(7)を繰り返す。

〈ステップ2〉

(10)前を向いたままで口を開き呼吸がしやすいほうに顔を傾け、口をゆっくり大きく開ける。呼吸は鼻から自然に行う。力まずに全開で5秒間キープし、口を閉じる。
(11)2回繰り返す。3度目は力まず全開で20秒間キープ。
(12)口を開けたまま顔を正面に戻す。
(13)顔を左右に傾けて、呼吸のしやすさの差異を確認する。差異があれば(10)〜(12)を繰り返す。
頭を回す、傾けるなどの動作をするとき、その動作をしやすいかの目安は、行っていて気持ちよく感じるかどうか。違和感がないか、気をつけてみよう。 また、力いっぱい口を開けると効果は期待できない。リラックスして無理せず取り組もう。

〈ステップ3〉

(14)正面を向いて口を大きく開ける。
(15)力まずに全開で5秒間キープし、口を閉じる。
(16)2回繰り返す。3度目は力まず全開で20秒間キープ。呼吸は鼻から自然に行う。
20秒以上開け続けると筋肉が緊張し始めるため、最長で20秒程度。
この体操で、脳幹にある間脳が脳全体を活性化させる。それにより、呼吸のしやすさの左右差はなくなる。

正面でのあくび動作をする前に左右差を確認し、できるだけ左右差をなくしてから、最後に仕上げで正面で行うと効果的だ。 「回しやすいほうに顔を向けたり、傾けた状態で口を開閉することで、筋肉や深部の筋膜がゆるみます。
全身の筋膜がほぐれることで脳幹からホルモンが分泌され、全身にエネルギーが通るのです」
同時に全身の血流も促進されるようになる。

「アメリカの研究に『あくびは神経のストレスを最速で解消する方法のひとつであり、心配を減少させ幸福感に満たされる作用をもたらす』という報告があります。

これまであくびは、脳に酸素を送り込んで脳の温度を下げる効果が知られていましたが、脳幹が働くと思考も静まり、あれこれ悩んだり、クヨクヨしなくなります。
コロナ禍で鬱っぽくなっている人がライオンあくび体操を行うと前向きになれます」

【脳幹が活性化すると、12もの効果が!】

(1)体の重心が整う
(2)骨格や関節のゆがみが整う
(3)筋肉の緊張がゆるみ、無駄な力みがなくなる
(4)関節が柔軟に!
(5)内臓機能が活発に
(6)基礎体温が上がる
(7)熟睡できるようになる
(8)疲労感が消える
(9)食欲が適正化する
(10)精神面が安定する
(11)更年期障害が和らぐ
(12)冷え性が和らぐ 簡単にでき、しかも全行程3分程度

1日何度やってもいいし、誰がやってもいい。
全身を緩める効果があるから、あくびが出やすくなる。
就寝前にあおむけの姿勢で行うと入眠効果バツグンでぐっすり眠れる。
ゆるんでゆがみをとって心身共、健康な体を手に入れよう!
posted by 小だぬき at 09:38 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「認知症」の超初期段階とは?予防に役立つ生活習慣を医師が解説

40代から始まる「認知症」の超初期段階とは?予防に役立つ生活習慣を医師が解説
10/15(金) 婦人画報

認知症全体の70%近くを占めるアルツハイマー病。女性に多いことも知られています。

このアルツハイマー病は15〜20年かけて徐々に進行します。
つまり、60代後半から発症すると仮定すると、40代から病気の芽が少しずつ大きくなってくるということになります。

お話を伺ったのは……
新井平伊先生(アルツクリニック東京院長 順天堂大学医学部名誉教授)
●順天堂大学大学院医学研究科修了。
順天堂大学大学院医学研究科精神・行動科学教授を経て2019年より現職。
アルツハイマー病の基礎と臨床を中心とした老年精神医学が専門。
著書に『脳寿命を延ばす 認知症にならない18の方法』(文藝春秋)ほか。
取材・文=増田美加(女性医療ジャーナリスト) 
『婦人画報』2021年11月号より

認知症はいつから始まっている?
アルツハイマー病では、脳にアミロイドβというタンパク質が蓄積し、それが引き金となりタウというタンパク質が蓄積します。
このタウが神経細胞を傷害し、脳萎縮を起こすことがアルツハイマー病の原因のひとつといわれています。
脳の萎縮が起こると記憶障害に加え、日常生活でさまざまな症状が現れます。
「一般的なMRIの脳ドックや認知症心理検査などで兆候が見られるのはMCI(軽度認知障害)の段階であることが多いのですが、実際にはその15〜20年前から症状の進行は始まっているのです。

一般的に60代後半で発症するとすれば、40代の段階から発症リスクをできるだけ軽減する取り組みが必要なのです」と新井平伊先生。

いま知っておくべきSCD(主観的認知機能低下)とは?
認知症の前段階といわれるMCIは、周囲もその変化に気づき始める段階です。
じつはMCIにはさらにその前段階があり、自分だけが気づく変化が現れるSCD(主観的認知機能低下)という段階があることがわかってきました。
「その変化を早い段階で捉えてアクションを起こすこと。つまり早期発見・対策が何より大切です」と新井先生。

症状はもの忘れだけでなく、注意、集中、意欲、気分の低下など。そこに女性は更年期の女性ホルモンの低下によるさまざまなダメージも加わります。
「最初にどんな症状が出てくるかは、個人差が大きいのです。見極めのキーワードは“変化”。
以前との変化に気づくことが大切です。
MCIの段階でも早期発見し、適切に対処すれば、16〜41%の人が正常に戻るというデータも報告されています。
さらに、その前のSCDの段階で気づき、生活改善を行って危険因子を減らすことは、重要で確かな認知症の予防となるのです」と新井先生。

脳機能は年齢により低下しますが、50歳からの低下が顕著になります。
更年期世代はいますぐ始めることが大切です。

認知症予防のためにいまから改善すべき生活習慣とは?
「脳機能の老化を予防する対策は、最も始めやすい生活習慣の見直しからがいいでしょう。
肥満、糖尿病、高血圧、歯周病などの生活習慣病は、認知症と密接につながっています。
これらの生活習慣病の人は、これを改善することで、確実に脳寿命を延ばすことができるのです。

生活習慣病でない人でも、これを予防できる生活習慣かどうかの見直しを。身体活動(運動)は十分か、バランスのよい栄養摂取はできているか、認知トレーニングはできているか、です。

認知トレーニングは、わざわざ計算問題などに取り組まなくても、現役世代は日々の仕事でこなしている推理→判断→決定のプロセスで鍛えられます」

また睡眠不足は、脳にアミロイドβを溜め込む原因になるため、質のよい睡眠は、運動と同様に非常に重要です。
「睡眠時間は短すぎても、長すぎてもよくありません。6.5〜7時間程度が最適とされています。
眠れない人は、睡眠剤を飲んで寝たほうがよいです。
寝酒は睡眠の質を悪くするのでNG。お酒より睡眠剤のほうが安全です。
睡眠時無呼吸症候群がある人は認知症予防のためにも治療しましょう」と新井先生。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする