維新の「人材難」は“紅白戦の立憲”よりお寒い!代表選すら開けず、松井市長続投待望論まで浮上
11/25(木) 日刊ゲンダイ
4候補の独自色が見えず、サッパリ盛り上がらない立憲民主党の代表選。
論戦も低調で「仲むつまじい紅白戦」「サークルの代表選び」とメディアもクサしているが、日本維新の会の党首選びは、よりお寒い状況だ。
30日の立憲代表選の投開票日の3日前、27日に維新は代表選を行うか否かを決める臨時党大会を開く。
議決は国会議員と地方議員などの電子投票で行う予定だ。
代表選実施に過半数が賛成すれば、近く代表選が行われるのだが、現状では反対多数の雲行きである。
国会議員から代表の松井一郎・大阪市長の「続投待望論」が浮上し、反対が過半数なら党規約に従い、松井氏の再任が決まるためだ。
松井氏は昨年11月に“金看板”の大阪都構想が住民投票で再び否決され、再来年4月の市長任期満了で政界を引退すると表明した。
代表選が行われれば出馬せず、来年1月の任期満了をもって退任する意向でもある。
自ら政治生命の火に息を吹きかけるオッサンに待望論が上がるのは、要は「人材難」に尽きる。
党の顔である副代表の吉村洋文・大阪府知事もすでに「府政に専念する」と代表選不出馬を表明。
党内に「新たな顔」は見当たらず、来夏の参院選を見据え、“親分肌”の松井氏に「続けて欲しい」との意見が圧倒しているようだ。
「ただ、代表選を実施しなければ一般党員は投票機会を奪われてしまう。
党がウリにしてきた『透明性』に反するとの異論も噴出しています」(維新関係者)
そのため、代表候補として足立康史幹事長代理や、音喜多駿参院議員の名前も挙がるが、曲がりなりにも衆院第3党のトップが務まるのか。
党勢拡大とは裏腹に代表選をやろうにもチンピラばかりで、タマ不足。
ドングリの背比べとはいえ、「ポスト枝野」に4候補が名乗りを上げた立憲の方が、まだ健全に思えてくる。