「在宅で トイレも含めて 55歩」 サラリーマン川柳、優秀100句を発表
2022年01月27日 ITmedia
第一生命保険は1月27日、同社が実施している「サラリーマン川柳コンクール」の優秀作品100句を発表した。
20代限定企画や、ご当地版、防衛省版などの企画も実施した今回の応募総数は6万2657句だった。
昨年同様、100句の中には新型コロナウイルスの影響で継続中の企業も多いテレワークをテーマに詠んだ作品が多数入選した。
前回は慣れないテレワークへの戸惑いを詠んだ作品が多かったが、
「誤って 上司のコメント ハート押す」
「通勤は 襖一枚 約二秒」
「ズーム中 ペット参加で 盛り上がる」など、今回はほっこりとした出来事や前向きな川柳が多く、テレワークに慣れ始めた様子が見てとれる。
また、お馴染みとなっている健康をテーマに詠んだ作品では、外出自粛による運動不足を省みる
「このスーツ 出社するとき 入るかな」
「在宅で トイレも含めて 55歩」などが選出された。
一方で飲食店のアルコール提供の制限、職場の飲み会自粛の結果、
「コロナ禍で V字回復 肝機能」といった句も寄せられ、自粛生活のおかげで、むしろ健康になったと感じる人もいるようだ。
「久しぶり 妻とお出かけ 接種場」
新型コロナウイルスが未だ猛威を振るう中、日本でもワクチン接種が開始され、接種開始初期には副反応が注目の的になった。
今回選出された100句にもワクチン接種と絡めた作品が多数入選した。
「ワクチンの 副反応よ もうデルナ」とその辛さを嘆く作品がある一方、
「お肌より 副反応で 若さ自慢」
「久しぶり 妻とお出かけ 接種場」といった川柳も寄せられた。
昨年の流行語大賞トップ10にも選出された「うっせぇわ」。このワードを盛り込んだ作品もランクインした。
上司や家族に感じたモヤモヤを直接相手に伝えられずに、
「にこやかに マスクの下で 『うっせぇわ!』」
「うっせえわ 夢の中だけ 妻に言う」のように、心の中で叫んでいる様子を詠んだ句もあった。
今どきの若者言葉で一句詠む「イマサラ」 また同社は、20代限定企画として、若者言葉で一句詠む今どきサラリーマン川柳、通称「イマサラ」も開催した。
応募総数497句の中から、職場の上司とのジェネレーションギャップや親とのすれ違いを表現した以下の3作品を選出している。
「とりあえず ワンちゃんあるよと 言ってみる」
「エアドロで この一言で 時止まる」
「母に『り』と 打ったらしりとり 始まった」
第一生命では、100句の中からベスト10を決める投票を行い、5月下旬に発表するとしている。