2022年02月24日

問われる野党の存在意義 地方の首長選で惨敗続き…維新を喜ばせてばかり

問われる野党の存在意義
地方の首長選で惨敗続き…維新を喜ばせてばかり
2022/02/23 日刊ゲンダイ

 目も当てられない結果だ。
20日投開票の東京・町田市長選の開票作業は深夜に及び、5選を果たした現職の石阪丈一氏(74)は結局5万3323票を得た。
問題は野党統一候補の得票の低さだ。立憲、共産、れいわ、社民などが推薦した地域活性化コンサルタントの清原理氏(63)の獲得票数は2万2781。石阪氏の半分に満たない。

 立憲の小川淳也政調会長が応援演説で地元入りしたほか、落選中の辻元清美前衆院議員も事務所を激励。
野党統一の都知事候補だった宇都宮健児弁護士も推薦人に名を連ねるなど、決して“捨て戦”ではなかった。
 また、前回は自民などが支援した石阪氏に対し、今回は昨年まで自民都議を5期務めた吉原修氏(66)が立候補。
自民党本部は両候補に推薦を出さず、保守分裂に。
野党はますます有利なはずだったが、3万1011票を得た維新公認で、都民ファーストの会を離党した元都議の奥沢高広氏(39)にも及ばなかった。
 いくら清原氏の知名度が低く「人柄も評判も悪い」(地元関係者)と散々な人物だったとしても、そんな統一候補しか擁立できない野党に責任がある。「惨敗」と言わざるを得ないのだ。

■長崎県知事選も…
 同日の長崎県知事選は、維新と自民党県連推薦の元厚労省医系技官の大石賢吾氏(39)が初当選。
わずか541票差で敗れた現職の中村法道氏(71)に多くの自民県議が支援に回った激しい保守分裂選挙で、野党は埋もれっぱなし。
無風だった過去2回と同じく、立憲と国民両県連は現職支持の“相乗り”でお茶を濁す体たらくだった。
「勝敗を決したのは、現職大臣の金子原二郎 農相と谷川弥一衆院議員の県連重鎮2人が、大石陣営に付いたこと。
4期目を目指した中村県政に不満を募らせた結果です。
それでも国政政党で唯一、大石氏を推薦した維新の面々は『ウチの候補が勝った』とドヤ顔ですけどね」(政界関係者)

 維新を喜ばせるだけの野党に存在意義はあるのか。今夏の参院選がますます心配だ
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする