2023年01月01日

新年おめでとうございます

  謹賀新年


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うさぎ干支.png  数多くの喜びに満ちた
 良い年になりますように

 令和5年 
     小だぬき
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2023年01月02日

今年をいい年にしたい人に伝えたい「3つの心得」

今年をいい年にしたい人に伝えたい「3つの心得」
3800人看取った医師が考える自分らしい生き方
小澤 竹俊 : 医師
2023/01/01 東洋経済オンライン

新年を迎えると、1年の目標を立てる人も多いでしょう。
でも、もし本当にこの1年しか人生が残されていないとしたら? ホスピス医として、人生の最終段階の医療に携わる小澤竹俊さんの著書『もしあと1年で人生が終わるとしたら?』より一部抜粋、再編集のうえ、生き方を見つめ直し、後悔のない人生を送るための考え方をご紹介します。

よりよい1年を過ごすための3つの提案
去年1年に後悔したことが多い方は今年こそはよい1年になるように、去年が満足いくものだったら今年はさらによい1年になるように願うでしょう。
これからの1年を、満足のいくよい年にするために私から3つの提案があります。

1.人生に「締め切り」を設けてみる
2.やりたいことがなくても焦らない
3.自分のための1年を過ごす まず、

「人生に『締め切り』を設けてみる」ですが、これは「もし、あと1年で人生が終わるとしたら?」と考えるということです。
そのとき、あなたは、何をしたいですか? 旅行に行きたいですか? 家族と楽しいときを過ごしたいですか? もっと仕事をしたいですか? 趣味に時間を使いたいですか? おいしいものが食べたいですか? ほしかったものを買うでしょうか? まだまだやりたいことがたくさんあるという方が、ほとんどでしょう。

なぜこのような問いかけをしたかというと、人生に締め切りを設けることで、何がやりたいか、何が今の自分にとって大切かが明確になるからです。

ホスピス医として人生の最終段階の医療に携わり、3800人を超える患者さんたちをお見送りしてきて、私には一つ、気が付いたことがあります。
それは、「死」を前にすると、人は必ず自分の人生を振り返るということです。
そして、自分の人生で誇れること、後悔していることなどを少しずつ整理し、最終的には多くの方が、「よい人生だった」と納得して、穏やかにこの世を去っていかれます。

日々忙しく過ごしていると、人はなかなか、自分の生き方を見つめ直したり、自分にとって本当に大切なものに気づいたりすることができません。
でも、もし、あと1年で人生が終わりを告げるとしたら……。
私が関わってきた患者さん同様、きっと多くの方が、自分の人生に思いをはせるのではないでしょうか。

人生には自分のペースがある
「人生がもしあと1年で終わるとしたら?」と自分に問いかけたとき、「限られた時間で何をしたいか」を考える方は多いでしょう。
冒頭で挙げたように、さまざまな「やりたいこと」が心に浮かぶはずです。
しかし、一方で、「何もやりたいことがない」という方もいます。
私がこれまで関わらせていただいた患者さんの中にも、「何もやりたいことはない」「早くお迎えがきてほしい」という方が、少なからずいらっしゃいました。
理由はそれぞれで、「やりたいことはだいたいやってきたから、思い残すことはない」という方もいれば、「もともと何事に対しても興味が薄く、物事に執着しない」という方、「やりたいことを我慢し続けてきて、『何かをやりたい』いう気持ち自体がなくなってしまった」という方もいらっしゃいました。

この社会では、人はしばしば「やりたいことは何か」を尋ねられます。
子どものころは、大人たちから将来の夢を聞かれ、就職する際には、会社で何をしたいかを聞かれ、定年を迎えると、第二の人生で何をしたいかを聞かれます。
そのため、私たちはいつの間にか、「やりたいことがあるのは当たり前のことだ」「夢や目標を持つべきだ」と思い込んでしまっています。

しかし、この価値観はときに人を苦しめます。
やりたいことがわからないとき、夢や目標が持てないとき、「自分はつまらない人間だ」「自分には価値がない」と思ってしまいがちだからです。
たとえ今、あなたにやりたいことが何もなかったとしても、焦ったり、自分を責めたりする必要はありません。
あなたにはあなたの生き方があり、人生のペースがあります。

夢や目標を持っている人と比べる必要はないのです。
ただ、「生きる指針がほしい」「そのためにも、やりたいことを見つけたい」と思うのであれば、「もしあと1年で人生が終わるとしたら?」と想像しつつ、過去を振り返ってみるのもいいかもしれません。
子どものころ、純粋に楽しかったことはなかったか、「こういうことをして生きていきたい」と思ったことはなかったか思い出してみます。
もしかしたら、成長の過程で忘れたり、あきらめたり、我慢させられたりしたものの中に、本当にやりたいこと、大事にしたいことを発見できるかもしれません。

「人生があと1年で終わる」と考えれば、それまでの価値観が崩れ、自分を縛っていた固定観念やしがらみから解き放たれ、見える景色が変わってきます。

自分のためにやる必要があるか考える
「やりたい」と思っていたことでも、予定に入れ、時間が経つと、それがいつしか「しなければならないこと」になってしまいます。
そして「しなければならないこと」がたまっていくと、いつの間にか自分のためではなく、周りの人のために1年を過ごすことになります。
以前私が出会った、50代の女性の患者さんもそんな一人でした。
元気なとき、彼女は人材派遣の会社に勤め、いくつもの大きなプロジェクトを任されながら、一人で認知症のお母さんの介護をしていました。
ところが、自分自身にがんが見つかり、少しずつ身体の自由がきかなくなっていったのです。
「私は今まで、お母さんのために生きてきました。自分が病気になって一番悔しいのは、お母さんの介護ができなくなったことです」とこの患者さんは口癖のように言い、「お母さんの介護をしなければならないのに」「自分が情けない」と苦しみ続けていました。

ある日、私はこの患者さんに問いかけました。
「これからどんなことがあれば、お母さんは、穏やかな気持ちで日々を過ごすことができると思いますか?」 この問いに対し、彼女は何日も考え、「お母さんの介護をプロの手に任せること」という答えにたどりつきました。
長年抱えていた、「お母さんの介護を、自分がしなければならない」という思いを手放したのです。

「やりたいことがなくても焦らない」
一方で、この患者さんが最後まで手放さなかった「しなければならないこと」もありました。
それは、お母さんと一緒の写真を撮ることです。
「お母さんとの写真をどうしても撮りたい」と相談されたのは、症状がかなり進んで、あと何日生きられるかわからないというときでしたが、撮影は無事終了し、その5日後に患者さんは亡くなりました。
とても大切な「しなければならないこと」を実現させられた喜びからでしょうか。
写真の中の彼女は、とても穏やかで美しい笑顔を浮かべています。

「しなければならないこと」に追われすぎて、自分の人生を楽しめていない人や、「〜をしなければ」という気持ちが、自分でも辛いと感じている人は、1つひとつの「しなければならないこと」について、「あと1年で人生が終わるとしたら、自分のために、これをやる必要はあるだろうか?」と考えてみるのも、いいかもしれません。

「人生があと1年で終わる」と考えると、よけいなものがそぎ落とされ、今の自分にとって本当に大事なことだけが見えてきます。
ただ、元気に生きているとき、私たちはなかなか、その大切なものに気づくことができません。
人生の終わりが近づいてきたとき、初めて、それが何であるかを知ることも多いのです。

ですから、これからの1年を、少しでも悔いなく生きるために、自分らしく生きるために、
「人生に『締め切り』を設けてみる」、
「やりたいことがなくても焦らない」
「自分のための1年を過ごす」ことをお勧めします。

そうすればきっと、これからの1年がすばらしいものになり、自分らしく生きられるはずです。
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2023年01月03日

岸田首相は遂に「増税派の傀儡」としての本性をむき出しに

―[言論ストロングスタイル]―
岸田首相は遂に「増税派の傀儡」としての本性をむき出しに
【倉山 満】救国シンクタンク理事長兼所長
2023年01月02日 SPA!

◆岸田首相は遂に「増税派の傀儡」としての本性をむき出しに
 もはや賭けが成立しない。
 ’23年の何月から景気が悪くなるかの議論はあっても、良くなるかもしれない、との議論は成立し得なくなってしまった。

それほど決定的な事件が起きていたことに、どれほどの日本人が気付いているだろうか。
 ’22年2月のウクライナ事変をきっかけに、防衛費倍増の議論が待ったなしとなった(それでも5年後に、などとヌルい結論になったが)。
 政府は参議院選挙後、これ一本にかかりきりになった感があるが、曲がりなりにも与党をまとめた。
また、(安倍晋三元首相の側近だった)与党幹部の萩生田光一政調会長が「財源として来年からの増税はしない」と押し切った。
 ところが、突如として岸田文雄首相は「防衛増税」を打ち出した。
岸田首相は遂に「増税派の傀儡」としての本性をむき出しにした。

◆増税派が狙うは「日銀人事」
 これに対し、先週号で「高市の乱」を伝えた。閣内にいながら、高市早苗経済安保担当大臣が反旗を翻したのだ。
既に趨勢(すうせい)は見えていたが、案の定、腰砕けとなった。
SNSでは「どうせ、いつものガス抜きだろ」と冷ややかな視線が圧倒的多数だった。だが、そんな単純な話ではない。

 自民党良識派も決起、反対論が燎原の火の如く広がり、「来年からの増税」は阻止した。
結果、「再来年以降のどこかで増税」となった。要するに先送りであり、玉虫色の決着だ。
むしろ良識派は「来年からの増税を阻止した」「その先の事は後でいくらでも潰せる」と怪気炎を上げるかもしれない。
 ここで問題である。増税派は、最初から「再来年以降のどこかで増税」を考えており、織り込み済みの結論だったのだ。
では、増税派は何を狙っているのか。  日銀人事である。

◆「史上最強の財務事務次官」が副総裁に急浮上
 黒田総裁と二人の副総裁の任期切れ後、どのような人事を望むのか。
 総裁は、雨宮正佳現副総裁の昇格が有力視されてきたが、ここにきて中曽宏前副総裁が有力視されるようになってきた。
雨宮氏と中曽氏のいずれも、日銀プロパー。
 副総裁には、木下康司元財務事務次官が急浮上している。

自民党総裁選・衆議院選挙・東京都議選挙・参議院選挙と連戦連勝、経済もアベノミクス絶好調だった、絶頂期の安倍首相に対し真っ向から喧嘩を売り、消費増税8%を押し付けた。いわば、「史上最強の財務事務次官」「増税大魔王」である。5年後には総裁に昇格する含みの副総裁である。
 もう一人の副総裁は、金融緩和を中核とするアベノミクスを支持したリフレ派を追放できれば、なんでもいい。

「初の女性副総裁」として複数の名前、たとえば翁百合日本総研理事長のような名前が挙がる。
要するに「リフレ派以外の学者で、女であれば誰でもいい」のである。

◆利害の一致した財務省と日銀による「増税派」
 従来、財務事務次官出身者と日銀プロパーが交互に正副総裁を出し合う「たすきかけ人事」を行ってきた。
政治介入を防ぎ、官僚が勝手に人事を、そして経済政策を壟断(ろうだん)する体制を再び築きたいのだ。
 財務省にとって日銀総裁は最高の天下り先でロイヤルロードと呼ばれる。
日銀総裁に就いた元事務次官は彼らの世界で「ドン中のドン」の地位を手にする。
事務次官を経験していない黒田氏の総裁就任を苦々しく思ってきた。

日銀は自分たちの思想に反する金融緩和を行ってきた黒田路線を一刻も早く否定したい。
 ここに財務省と日銀の利害は一致した。
かくして「増税派」が形成された。
そして支持率低下で窮地に追いやられている岸田首相に手を差し伸べて、今回の防衛増税を仕掛けてきた。
日銀人事を制し、金融緩和を潰すために。

◆岸田政権が存続する限り、黒田路線は……
 金融緩和とは、低金利政策である。
日銀は、一刻も早く金融緩和を止めて利上げをしたい。
ようやくデフレ脱却が見えてきたところで、借金の利子を高くしてしまえば、デフレに逆戻りするのは目に見えている。
例えば、変動金利で住宅ローンを組んでいる人など、地獄だろう。
給料が上がりそうな直前で景気回復策をやめる。

なぜそこまで日銀は金融緩和を憎むのか。「そういう宗教だから」としか言いようがない。
 また、財務省は増税を実現した者が出世する、日銀理論では「利上げは勝利!」なのである。
始末に負えないが、総理大臣を取り込んで、我々国民に対して増税を仕掛けてきた!と思わせて、囮である。
 結果、’23年の増税は避けられた。しかし、岸田首相は生き残った。

おそらく1月下旬に通常国会が開かれ、2月あたりに岸田首相が人事を提示する。
となると、正副総裁候補に、今ごろ打診が行く。
岸田政権が存続する限り、今の黒田路線を否定する人事が行われるだろう。誰も抗することができない。
 私は蟷螂之斧(とうろうのおの)の如く、「リフレ派の若田部昌澄副総裁の総裁昇格を!」と、狂ったように言い続けたが、風前の灯火だ。

◆長期金利の上限引き上げは“実質利上げ”だったのか
 そんな中、12月の日銀政策決定会合で、長期金利の上限を0.25%から0.5%に引き上げた。
発表された直後、円高が4円も進んだ。これは「実質利上げか」と報じられた。
 かなり高度で技術的な話なので詳細は省略するが、黒田総裁の説明および専門家の言を総合すると、これは「利上げ」ではない。
この種の技術的な利上げは、過去の黒田日銀も行っている。
では、金融緩和を否定したいマスコミが煽ったから円高が進行したのか。

 ’22年に入り、国債の市場が歪んでいるので、是正を図ったとのことだ。
すなわち、10年債の金利と7〜9年債のそれが逆転する現象が起きていた。だから引き上げただけ、とか。
 確かに、金融緩和によって生じた歪みはあった。だが、黒田後任の総裁がそれを理由に大きく金融緩和を修正したら、余計に悲惨になりかねない。
だから、先手を打って衝撃が大きくない時期とやりかたを選んで、今回の「実質利上げ」と受け取られかねない挙に出た、とのことだ。

◆黒田日銀総裁は「敗戦処理」をしたのではないか
 ここで、経済知識が無くても、政治センスがあれば気付くことがある。
 つまり、黒田総裁の後任は、絶望的な人選が動いているということではないか。
今回の行動は、「敗戦処理」だったということではないか。

 さあ、どうする?
 岸田首相に代わる、マトモな総理大臣を選び直すしかないではないか。
それが自民党の中と外の、どちらにいるかはともかく。
 そして個人としては、不況に備えるしかない。
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2023年01月04日

2023年から変わる! お金に関する制度一覧

2023年から変わる! お金に関する制度一覧
1/2(月)  マイナビニュース

2023年から施行されるお金に関連する制度をまとめました。気になる制度をチェックしましょう。

■労働基準法の改正 *中小企業の月60時間超の時間外労働の割増賃金率の引き上げ
これまで、月60時間を超える時間外労働の割増賃金率は、大企業は50%、中小企業は25%でした。
2023年4月1日から中小企業の割増賃金率が引き上げられ、大企業、中小企業ともに50%になります。

時間外労働とは法定労働時間(1日8時間、週40時間)を超える労働のことです。
時間外労働が月60時間以下であれば25%、月60時間を超えると50%の割増賃金が適用されます。
※参照/厚生労働省リーフレット *デジタルマネーによる賃金の支払いが解禁 2023年4月1日から、資金移動業者を利用した賃金の支払い(賃金のデジタルマネーでの支払い)が可能となります。

労働基準法では、賃金の支払いは現金払いを原則としており、そのうえで銀行・証券総合口座への振り込みも認めています。今回の改正により、○○Payなどのスマートフォン決済アプリ口座も入金先として選択できるようになります。
デジタルマネーによる給与の支払いは、労使協定を締結のうえ、労働者が希望した場合に限ります。
また、現金化できないポイントや暗号資産(仮想通貨)での支払いは認められていません。

給与の振込先となる資金移動業者は厚生労働省の指定を受ける必要があるため、実際に振り込みが始まるのは施行から数ヵ月後の見通しとなっています。
※参照/資金移動業者の口座への賃金支払(賃金のデジタル払い)について|厚生労働省

■育児・介護休業法の改正
男女とも仕事と育児を両立できるように、産後パパ育休制度の創設や雇用環境整備、個別周知・意向確認の措置の義務化などの改正が行われ、2022年4月1日から3段階で施行されています。
2022年10月1日に施行された「産後パパ育休の創設」と2023年4月から施行される「育児休業の取得状況の公表を義務付け」をみてみましょう。
*産後パパ育休の創設・育児休業の分割取得(2022年10月1日施行) 2022年10月1日から産後パパ育休(出生時育児休業)が創設されました。
子の出生後8週間以内に、4週間まで育児休業を取得できます。分割して2回取得することも可能です。(初めにまとめて申し出ることが必要)
また、育児休業制度では、原則休業中は就業不可ですが、産後パパ育休では、労使協定を締結している場合に限り、労働者が合意した範囲で休業中に就業することが可能となっています。

2022年10月1日から育児休業制度も改正され、原則分割取得ができなかったものが、分割して2回取得することが可能となりました。
これによって、夫婦が育休を交代できる回数が増えるなど、柔軟に育休を取得できるようになりました。
*育児休業の取得状況の公表を義務付け(2023年4月1日施行) 2023年4月1日から、従業員数1,000人を超える事業主に対して、年1回以上の育児休業の取得状況の公表が義務付けられます。
公表内容は、男性の「育児休業等の取得率」または「育児休業等と育児目的休暇の取得率」です。
※参照/厚生労働省リーフレット

■国民年金法の改正 *70歳以降に本来受給を選択した場合の「繰下げ申出みなし制度」
70歳以降に本来受給の老齢年金を請求する場合の5年前時点での繰下げ申出みなし制度が創設されました。
2023年4月1日に施行となります。
70歳以降になってから、繰下げ受給を選択せずに本来受給の年金の請求を行った場合は、請求の5年前に繰下げの申出があったものとみなして年金を支給し、支給する年金には受給権発生から請求の5年前までの月数に応じた増額が行われます。

繰下げ受給が75歳まで引き上げられたことで、70歳以降に請求を行い、かつ、繰り下げ受給を選択しない場合は、請求時点から5年以上前の老齢年金については、支給を受ける権利が時効消滅することで受給できなくなっていました。
今回の改正によって、70歳以降に繰下げ受給を選択せずに本来受給の年金の請求を行った場合は、請求時点から5年前に繰り下げ受給を行ったとみなすことで、5年以上前の老齢年金については、繰り下げによる待機となり、その期間に応じた増額された年金を受け取ることができるようになります。
※参照/年金制度の仕組みと考え方第11老齢年金の繰下げ受給と繰上げ受給|厚生労働省

■消費税法の改正 *インボイス制度の導入
2023年10月1日からインボイス制度が開始されます。
インボイス(適格請求書)とは、売手が買手に対して、正確な適用税率や消費税額などを伝えるものです。
インボイス制度は、2019年10月の消費税率の引き上げによって、10%と8%の税率が混在することになったことを受けて導入された制度です。

売手であるインボイス発行事業者は、買手である取引相手(課税事業者)から求められたときは、インボイスを交付しなければなりません(また、交付したインボイスの写しを保存しておく必要があります)。
買手は仕入税額控除の適用を受けるために、原則として、取引相手(売手)であるインボイス発行事業者から交付を受けたインボイスの保存等が必要となります。
2023年10月1日からインボイスを交付するためには、2023年3月31日までに登録申請手続を行う必要があります。
※参照/インボイス制度の概要|国税庁 制度の変更は我々の暮らしに直接かかわってくるものも多いので、2023年以降の改正にも注目していきましょう。


石倉博子 いしくらひろこ
ファイナンシャルプランナー(1級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者)。
“お金について無知であることはリスクとなる”という私自身の経験と信念から、子育て期間中にFP資格を取得。実生活における“お金の教養”の重要性を感じ、生活者目線で、分かりやすく伝えることを目的として記事を執筆中。
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意外と知らない「七福神」のルーツ

七福神ってなあに?」 ・・・
2023.1.3  
田中英道<ルネサンス編集部>メルマガ

七福神.jpg七福神.jpg
七福神ってなんでしょうか?
すごく身近で誰もが知る存在ですが、 一体どういう神様なのか分かりますか?
日本神話に出てくるのでしょうか。
今日はそんな、 意外と知らない「七福神」のルーツを 解説していただきました。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ From:田中英道
七福神で注目すべきことは、 恵比寿をのぞく六福神が 外国の神様だということです。
大黒天、弁財天、布袋、福禄寿、寿老人は いずれも中国の神、毘沙門天はインドの神です。

仏教に取り入れられたり、 中国の道教や禅僧の神々で宝船に乗り込んだ姿は、 まさに「呉越同舟」です。
いずれも福の神なので、 七福神と呼ばれますが、 「笑う神」というのも珍しい存在です。

室町時代までは、 日本人にとっての世界は天竺(てんじく)、 支那と日本で成り立っていました。
そして、それらの神々が日本にやってくると、 日本の神々と融合しました。

例えば、 大黒天は大国主(おおくにぬし)と、 弁財天は天宇受賣(あめのうずめ)と 融合しました。
いったいこうしたバラバラの神々が なぜみな「笑いの神」なのでしょうか。 また「福の神」なのでしょうか。

その答えは簡単です。 日本人は人間の性格はもともと善であり、 陽気なものと考えました。
『万葉集』ではすでに大伴旅人が このように詠っています。
《この世にし らしくしてあらば 来む生には  虫にも鳥にも われはなりけむ》 仏教が入り、死後、六道の畜生道に回されても、 この世の楽しさを享受しようというのです。

仏教の教えを深刻に考えなかった証拠です。
人間はもともと自然の一部であって、 自然は心変わりがあっても、 基本は幸福に生きることにある、ということです。
この日本人の楽天性が室町時代以後、 仏教的戒律から解き放たれた日本人、 特に商人を中心にして、 自分たちの神々を作り出したのです。

すでにその元の姿を忘れて、 それぞれ日本人の善意のあふれる 福の神々を作り出し、 それが七福神の姿になったと いってもよいでしょう。
私はこれにキリスト教の日本伝来が マリア観音の形をとって融合し、 さらに近代ではサンタクロースという 子どもにプレゼントを持ってくる キリスト教の聖人が神となって、 「クリスマス」という祝日と 結びついたと考えています。

日本の「クリスマス」は八福神の一神、 サンタクロースの祭りなのです。
さらに付け加えれば、 2月にチョコレートを贈る バレンタインを入れてもいいのかもしれません。
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2023年01月05日

「年金制度は破綻する」はウソ?払い損にはならないワケを専門家が解説

「年金制度は破綻する」はウソ?
払い損にはならないワケを専門家が解説
2023年01月04日  SPA!

人生100年時代。50歳ですら道半ばという長い余生は、喜ばしいどころか、不安でしかないという読者諸兄も多いことだろう。
しかし、「お金」「健康」「孤独」といった世間に蔓延している老後不安は本当に正しいのだろうか? ウソに隠された誰も教えてくれない真実を解き明かす。

「年金制度は破綻し、現役世代は払い損になってしまう」といった話はよく聞くが、それは本当に正しいのだろうか?専門家に話を聞いてきた。

◆年金制度は破綻して払い損になってしまうのか?
 少子高齢化が進めば、年金制度は破綻する─。
経済コラムニストの大江英樹氏は「『印象論』でしかない」と切り捨てる。
「昔は年金を納める人が多く、貰う高齢者が少ない『ピラミッド型』だったのに対し、現在は少子高齢化によって『逆ピラミッド型』になり、『若者一人で多くの高齢者を支えている』という考えから“年金は破綻する!”と言われる。
実は、これも間違い。
 単に65歳以上か65歳未満かという年齢で切っただけの数字なのです。
年金のような社会保険制度は、年齢に関係なく働いていれば保険料は払いますから、正しくは『一人の就労者が何人の高齢無職の非就労者を養っているか』です」

◆年金制度は破綻しないワケを専門家が解説
「算出してみたところ、この比率は1970年に0.39人だったのが2020年は0.57人と増えていますが、2040年の予測は0.53人と減少。
現在は、将来の現役世代の負担が大きくなりすぎないように一定水準で保険料の上限を決め、その範囲内で年金の給付を行うよう制度改正されています。
 さらに、女性や65歳を過ぎても働く人の比率が増えており、“支える側”に回る人口も増えていますし、現役世代の負荷が重くなり続けることはありません。
現在は共働きの家庭も多いですから、世帯あたりの受給額は増えていくはずです」(大江氏)

◆仕組みが分かっていない人の話に踊らされるな
 経済学者の橋洋一氏も「数字や制度の仕組みをわかっていない人の話に踊らされているだけ」と指摘する。
「テレビの企画で年金破綻論者と議論をした際、彼らに『では、何年後にどのくらいの確率で破綻するのか教えてください』と聞くと、誰も答えられない。
年金は『保険』であって、専門家が全部データに基づいて計算しています。
その計算や仕組みを理解できない人が年金の破綻を論じているのは、もはや茶番でしかありません」
 もはや年金の破綻を心配するのは、時間の無駄のようだ。

◆★真実!年金は破綻せず、負荷も重くなり続けない
【経済コラムニスト 大江英樹氏】
野村證券で個人資産運用や企業年金コンサルに従事した後、’12年に独立。
資産運用などに関するさまざまな活動を行う。著書多数

【経済・数量政策学者 橋洋一氏】
’80年、大蔵省に入省し内閣参事官などを歴任。
著書に『国民のための経済と財政の基礎知識』や『財務省、偽りの代償』(扶桑社刊)など

取材・文/週刊SPA!
―[間違いだらけの[老後不安]]―
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2023年01月06日

簡単に解約できれば苦労はない 実家の“固定電話じまい”を成功させた子供たちの奮闘

簡単に解約できれば苦労はない 実家の“固定電話じまい”を成功させた子供たちの奮闘
1/5(木) マネーポストWEB

 携帯電話やスマートフォンの普及で、自宅の固定電話の存在意義が薄れつつある。
不用と感じれば固定費の削減のために解約するのが自然だが、ほとんど使っていないのに、そのままにしている場合も少なくない。
特に高齢者の場合、長年、固定電話を契約していることもあって、なかなか解約に踏み切れないようだ。
高齢親の“固定電話じまい”に挑んだ子供たちの奮闘ぶりを紹介しよう。

かかって来るのはセールス電話か特殊詐欺
 メーカーに勤務する40代男性・Aさんが、70代の両親の固定電話を解約したいと思ったのは、詐欺被害に遭いかけたことがきっかけだった。
「母の話を聞いていると、固定電話にかけてくるのは、概ね不用品買取りやリフォームの営業、お墓の売り込みの電話といったもので、そんなもののために固定電話回線は無用だなと常々思っていたんです。
極めつけは、父が振り込め詐欺(特殊詐欺)の電話を真に受けてしまったことです。
幸いお金を振り込む寸前で私と連絡がつき、事なきを得ました」(Aさん)

 両親の平穏な生活を脅かす原因を少しでも排除したかったAさん。
固定電話の解約を親に提案するも反対にあってしまった。
「両親とも、『固定電話を設置していることが大事なんだ』という謎理論の一点張り。
『信用のためにお金を払っている』というんです。
とはいえ、ほとんど使っていないのに毎月1800円くらい払っているのは無駄でしかないし、振り込め詐欺のリスクもある。両親はそれぞれスマホを持っていて、電話連絡はそれでできるので、固定電話がなくても不自由ないはずなんですけど……」(Aさん)

 固定電話の解約に難航していたが、潮目が変わった。
両親の友人たちが、続々とスマホに切り替え、かつLINEを始めたのだ。
「これはチャンスだと思い、両親に対して、友人たちとつながるためには必要だと説得し、LINEとLINE通話のやり方を教えました。
それと同時に、LINE通話なら無料だから、電話連絡のためにわざわざ固定電話料金を払う必要はないということ、さらに固定電話だから怖い電話がかかってくることが多いということを説明し、固定電話からの“卒業”を提案しました。

 実家にある能動的に使っていない固定電話は、解約するタイミングを見失っているだけ。
子供が背中を押してあげる必要があると思いました」(Aさん)

慣れ親しんだ番号がなくなるのは寂しいが…
 IT企業に勤務する30代女性・Bさんは数年前、実家の光回線契約にともない、固定電話のアナログ回線をひかり電話に切り替えた。
にもかかわらず、70代の母親は固定電話をほとんど使っていないという。
「もともと固定電話は、祖母の介護関連の連絡をメインに使っているみたいで、光回線を契約した時に、ひかり電話もセットで契約しました。
アナログ回線からひかり電話に移行したことで維持費が安くなったので、当時は私も親も満足していました」(Bさん)
 その後祖母が亡くなったことで、終活を意識するようになった母親。
光回線や固定電話も見直すことになった。

「母はスマホをある程度使いこなせるので、LINEのやりとりも問題なし。ただ、あまりネットは利用しないのに毎月定額料金がかかるのは無駄だと思い、固定電話も光回線も解約し、スマホを国内通話料が無料になるアプリがあるキャリアに乗り換えました。
 固定電話の解約は、たかが電話番号なのに喪失感があったのも事実です。
私が生まれてからずっと親しんできた番号でしたしね。
それでも今は、スッキリした気分です」(Bさん)

 固定電話は不要だと思っていても、これまで長く使い続けていた人ほど解約しづらいのも事実。
“固定電話じまい”は家族、特に若い世代の子供たちの協力があったほうがやりやすいのかもしれない。(了)
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創価学会はいまや選挙の互助会か 「選挙以外に学会員を熱狂させる機会がない」の声も

創価学会はいまや選挙の互助会か 「選挙以外に学会員を熱狂させる機会がない」の声も
1/6(金) NEWSポストセブン

 旧統一教会問題で政治と宗教の関係に注目が集まっている。
影響は創価学会と公明党にも波及しており、日本の宗教はターニングポイントを迎えている。評論家の宮崎哲弥氏、『宗教問題』編集長の小川寛大氏、ジャーナリストの鈴木エイト氏が話し合った。
 * * *
鈴木:
統一教会の問題が創価学会にまで飛び火して、週刊誌などで学会の元会員などによる学会批判が飛び交いました。

小川:
興味深いのは、従来は「名誉会長である池田大作が作った正しい学会に戻せ」という教義に真面目な意見が多かったけど、今回は「学会は根本的にどうしようもない」という批判が多いことです。
池田氏が表舞台から去って十数年が経過し、池田氏のカリスマ性でまとめていた部分が消失してしまったのか、組織に金属疲労が見られる。

宮崎:
創価学会は公称827万世帯が会員という桁外れに巨大な組織ですが、日本でこれ以上教勢を伸ばすことは難しい。
この先、どう生き残るかが喫緊の課題でしょう。

鈴木:
創価学会に限らず、新宗教はどこも弱体化しています。そんななかで、今年は4月に統一地方選がありますね。

小川:
公明党は地方議会を主戦場にします。理由は地方に影響力を持ちたいということはもちろんですが、学会員を食わせる手段でもあるという事情がある。
本来は「宗教法人創価学会」が雇う学会員を地方議員に当選させ、税金で生活させる手段として地方選挙があるということを聞いたことがありますが、地方ほどそうした傾向がうかがえます。
 公明党は選挙戦の勝利を至上命題にする政党で、これまで比例ブロックでは全国くまなく当選者を出してきました。
しかし創価学会の弱体化に伴い、今後は東北や四国など地方のブロックで公明党が1人も当選させられない可能性が出てきた。
もし本当にそれが起こったら、単に1議席を失う以上のインパクトがあり、何らかの体制変革が求められるはずです。

宮崎:
選挙は創価学会の組織原理に組み込まれているのです。
公明党が選挙において創価学会に依存しているんじゃなくて、その逆。だからこそ、全国津々浦々に候補者がいることに意味がある。
それなのに櫛の歯が欠けるように落選者が出ると、学会全体の問題になってしまう。

小川:
よくわかります。今実際に創価学会の会員を取材すると、日蓮や仏教の教えに関する話はほとんど聞きません。
純粋な宗教運動なら日蓮の記念日に全員で題目を唱えることなどが活力となりますが、創価学会は純粋な宗教的パワーはほぼなくなっている。
交わすのは選挙の話ばかりで、もはや宗教団体ではなく選挙の互助会のようです。

宮崎:
彼らにとって、選挙は一種の「祭り」なんだよ。

小川:
逆に言えば、選挙以外に学会員を動員して熱狂させる機会がない。

宮崎:
学会自体が弱体化しつつあるなか、現在の体制や体質は見直さざるを得ないでしょうね。
 他方、統一教会は来たる統一地方選において、「手のひらを返した」自民党が自分たちの協力なしでは沈んでしまうことを見せつけようとしていると思いますね。
教会信者による助力の不在によって存在感を際立たせようというわけです。

鈴木:
すでに教団側は地方議会や地方議員に「家庭連合は反社会的団体ではありません」という陳情書をどんどん送っている。
ある種の脅しです。

小川:
票目当てに、宗教団体とズブズブの関係になる政治家の節操のなさも問題です。
ある保守系の地方議員は「僕はね、宗教5つ入っている」と言っていた。思想信条がないんですよ。

【プロフィール】
宮崎哲弥(みやざき・てつや)/
1962年生まれ、福岡県出身。評論家。慶應義塾大学文学部卒業。政治哲学、生命倫理、仏教論を主軸とした評論活動を行なう。著書に『仏教論争』(ちくま新書)、『教養としての上級語彙』(新潮社)など多数。

小川寛大(おがわ・かんだい)/
1979年生まれ、熊本県出身。早稲田大学政治経済学部卒業。宗教業界紙「中外日報」記者を経て独立、『宗教問題』編集長に。著書に『神社本庁とは何か』(K&Kプレス)、『南北戦争』(中央公論新社)など。

鈴木エイト(すずき・えいと)/
滋賀県出身。日本大学卒業。ジャーナリスト。ニュースサイト「やや日刊カルト新聞」で副代表、主筆を歴任。カルト宗教問題を扱う日本脱カルト協会に所属。著書に『自民党の統一教会汚染 追跡3000日』。

※週刊ポスト2023年1月13・20日号
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2023年01月07日

太陽光パネルに問題、やみくもな再エネ政策≠ヨの警鐘 

太陽光パネルに問題、やみくもな再エネ政策≠ヨの警鐘
1/5(木) 夕刊フジ

日本列島は年末年始も、日本海側を中心に大雪被害に見舞われた。
こうした雪が、太陽光パネルのリスクやデメリットになるとの懸念がある。
これまでに物損事故だけでなく、人の負傷事故が報告されている。

太陽光パネルについては、中国・新彊ウイグル自治区での人権弾圧や強制労働との関係なども指摘されており、米国では輸入差し止めの措置が相次いでいる。
脱炭素の「グリーントランスフォーメーション(GX)」が叫ばれる昨今だが、識者は、やみくもな再エネ政策に警鐘を鳴らしている。

「豪雨などで、施工の悪いメガソーラーが土砂崩れを起こした例が多々ある。
豪雪地帯では、よりしっかり施工する必要がある。
怠れば事故につながりかねない」
太陽光パネルの諸問題について警鐘を鳴らしているキヤノングローバル戦略研究所の杉山大志研究主幹はこう語った。

日本列島の日本海側は世界有数の豪雪地帯である。
そして、こうした雪国にも大規模な太陽光発電施設や計画がある。
新潟市では2010年、国内初の大規模太陽光発電施設「メガソーラー発電所」が営業運転を開始した。
積雪地帯で最適なパネル傾斜角を検証するため、傾斜角20度のパネルと同30度のパネルを組み合わせた。
雪対策のために地上約1メートルの高さにパネルを設置したという。

ただ、設置計画地域によっては不安も聞かれる。
山形県大石田町では、数年前から町内の山林に設置計画が持ち上がった。
県内有数の雪深い地域として知られ、地元住民は「設置業者が、雪の怖さを理解しているのか疑問だ。業者と住民との信頼関係が築けるのか、町に損壊したパネルだけが残る事態にならないか心配だ」と話す。

杉山氏も「雪の重量は侮れない。
きちんと施工しなければ、雪の重みで破損する恐れがある。
それを野ざらしにすれば、光が当たる限り発電を続け、感電や、最悪の場合、発火する。
残念ながら大手が参入した事業でも劣悪な施工事例がある。
適切に施工されてもパネルが雪で覆われれば発電しない」という。

過去には、人的被害やトラブルを生じた事例もある。
国民生活センターによると、太陽光パネルに積もった雪がアパート住人の上に落下して負傷した事例が紹介されている。
パネルの積雪が滑り落ち、隣家の物置などを壊したケースもある。
いずれも北海道や東北、甲信越など豪雪地帯の事例だ。

都市経済や、再エネ政策に詳しい元内閣官房参与の加藤康子氏は「太陽光パネルは発電効率が悪く、雪、台風、大雨と災害に弱い。
直近では、北海道日高のえりも町で強風にあおられ、設置された太陽光パネル244枚の半数近くが吹き飛び、飛んできたパネルが民家の壁に衝突してニュースになったが、近隣住民にとってはリスクがあり、電力の安定供給に不向きだ。
岩手県奥州市でも積雪で損壊した例がある。
北海道の釧路湿原では絶滅危惧種に指定されたキタサンショウウオの生息地に大型のメガソーラー計画があり、ひとたび生態系が壊されると取り戻すことはできない。

損壊したパネルは放置をすると発火の危険もあり、廃棄をする際にも、有害物質を多く含んでいる可能性があり、今後でてくる数億枚のソーラーパネルの処分方法の問題も深刻だ」と解説する。
岸田文雄政権は「GX戦略」を進めている。
東京都では、新築戸建て住宅に太陽光パネル設置を義務化する条例を可決した。
太陽光パネルをめぐっては、中国製のシェアは95%にまで達し、その大半について「新彊ウイグル自治区での人権弾圧、強制労働」との関係が指摘される。

杉山氏は「米国では昨年6月、中国での強制労働に関与した製品が『ウイグル強制労働防止法(UFLPA)』で輸入禁止となり、中国製の太陽光パネルを積んだコンテナが足止めされている。
EU(欧州連合)も同様の法律の検討を始めた。
太陽光パネルには、光熱費の高騰、景観などの問題もある。

まず、『再エネ最優先』をストップすべきだ」と語った。
日本の政策が、国際的に問題視されるのも時間の問題かもしれない。
加藤氏も「再エネは現在、CO2削減のためのクリーンエネルギーとして進められているが、日本の国土は7割が森林であり、保安林や国立・国定公園も多い。
森林を伐採してメガソーラーを造れば『最大の環境破壊』になるのではないか。
太陽光業者は複数の業者による合同会社や外資が多く、事故が起きれば補償の問題も浮上し、安全保障の観点からもリスクがある。

ソーラー事業者に支払う再エネ賦課金は年々増え、電気代は高騰し、国民生活も逼迫(ひっぱく)する懸念がある。
国力のプラスにならない再エネ政策はやめるべきだ」と語った。
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2023年01月08日

日本中を席巻した「一杯のかけそば」物語 作者の学歴詐称などが報じられブームは去る

日本中を席巻した「一杯のかけそば」物語 
作者の学歴詐称などが報じられブームは去る
2023年01月07日 リアルライブ

1988年の年末から89年の始めにかけて、日本中をある感動の物語が席巻していた。
それが『一杯のかけそば』だ。

ストーリーは1972年の大晦日の晩、蕎麦店に子どもを2人連れた母親が現れる。
3人で一杯のかけそばを注文したため、店主は1.5人前を茹でて出した。
母子の父親は交通事故で亡くなっており、好きだった店へ父を偲びやってきた。
母子は翌年も1杯、翌々年は2杯のかけそばを注文するが、その後音沙汰がなく、十数年後に成長した2人の子どもと母親が現れ、3杯のかけそばを食したなるものだ。

この話は実話を元にしていると言われた。
折しも当時の日本はバブル経済の真っ只中である。
「一杯のかけそば」がもたらす、貧しくとも清いストーリーは失われた大事なものとして崇められたのだろう。

この話は国会でも取り上げられ、89年2月17日の衆議院予算委員会の審議で、公明党の大久保直彦衆議院議員(肩書は当時)が時の首相であった竹下登氏に対する質疑でほぼ全文朗読した。
これは大規模な収賄事件であるリクルート事件に関する質問で読み上げたもの。
汚職事件に対する質問に清らかな物語をぶつける意図があったのだろう。

この話には、大物政治家の金丸信氏も涙としたと言われる。
ところが、「一杯のかけそば」ブームは間もなく終了する。
ストーリーに辻褄が合わない部分があるとして、各方面からツッコミが入ったためだ。
1杯のかけそばの値段は150円とされたが、タモリは『笑っていいとも!』 (フジテレビ系)で「当時150円ならばインスタントのそばが3個買えた」と強烈なツッコミを入れている。
さらに作者の栗良平氏の学歴詐称などの素性が週刊誌で報じられると、一気にブームは去って行った。

一連の報道を見る限り、「一杯のかけそば」は少なくとも「実話」ではなく、創作度の高い物語ということになるのだろう。 国会議員まで騙されてしまったのは、それほどよく出来た話であったとも言えそうだ。
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48歳男性が青ざめた…「お布施」の金額でお坊さんの怒りを買い、さらに「恐れていること」

48歳男性が青ざめた…「お布施」の金額でお坊さんの怒りを買い、さらに「恐れていること」
1/8(日) 現代ビジネス
安部 由美子
一般社団法人日本葬祭コーディネーター協会代表理事

 私は葬祭コーディネーターとして、葬儀社で働く従業員の育成に努めています。
そのため、一般の皆さまから葬儀費用などにまつわる相談を受けることがあります。
 今回ご紹介するのは、お父さまのお葬式がお坊さまの最悪な振る舞いで台無しになってしまった香坂健太さま(48歳・仮名=以下同)からのご相談です。

 先祖代々お世話になっているお寺でお父さまの葬儀を行なうことになったものの、お坊さまはなぜか不機嫌な様子で、もともと40分の予定だった読経を10分で切り上げる始末。
おかげで段取りが大きく狂ってしまいました。
 健太さまはそのことがあってから、菩提寺を抜けたいと思うまでになったのだとか。

そのお寺から離れることは可能なのでしょうか? 皆さまのお役に立てたら幸いです。

 お坊さまの最悪の振る舞いで、段取りが大きく狂ってしまった健三郎さまのお葬式。
遺族の皆さまも焦っていましたが、葬儀社スタッフの機転で何事もなかったかのように焼香案内が始まりました。
 司会の私も厳粛で穏やかにアナウンスをかけると、皆さまは心を込めた焼香をしてくださいました。
 出棺の儀にはまだまだ早すぎるため、葬儀社の社長と相談の上、香坂家の想い出の写真の全てを集め、BGMを入れた動画として、会場に流すよう進めました。
その後、私からの弔電の読み上げを先に終え、遺族から健三郎さまへの「贈る言葉」の時間をもうけました。
 そのとき健太さまがしてくれた温かくて心の震える話が、静かな斎場に広がったのです。
すすり泣きが、あちらこちらから聞こえていました。
 加えて斎場内の灯りを少しずつ落としていき、参列者の前に大きなスクリーンをおろしてて、思い出の動画を流しました。皆さまが泣いています、葬儀社の人も私も社長も……泣いてしまいました。
 大きなアクシデントはあったものの、順調に時間通りに進んで、結果的には幸せな「お父さまのお送り」になったのです。

「10万円」のお布施ははたして少ないのか?
 それにしても、お坊さまは、何が気に入らなかったのでしょう?
 私が健太さまに尋ねると、お布施の金額が思った額ではない! と怒っていたとのこと。
 「お気持ちで、と言われたので10万円包んだのですよ。それでも少ないのでしょうか」と逆に健太さまに聞かれました。

 「お坊さまの性格や人生の修行によって、異なるのかもしれませんね。私は失礼な額だとは思いません」
 そう答えると、  「そのお寺から離れた場合、嫌な思いをするでしょうか……。例えば……こんなことを言うと笑われるかもしれませんが、罰があたるでしょうか」  と言われたのです。
 「そのようなことはありません。善き修行をされていないお坊さまの元に、これ以上ご先祖さまを置かれるより、気になっているお坊さまがいらっしゃるならば、その方のところにお願いしてみてください。
善き修行をされているお坊さまでしたらきっと、どうぞと手を差し伸べてくださいますよ」  と私は伝えました。

 実際、健太さまには気になるお寺があったようで、現在のお坊さまに気を遣ったり、新たなお寺さまが、簡単に受け入れてくださるのかも気になって仕方がないとのことでした。
 そこで、「まずは気になっている、そのお寺に話に行ってきてください」と勧めたところ、数日してから連絡が入りました。思った通り、いいお方で、お墓の位置まで決めてきたそうです。

いくら包めばよいか思い切って聞いてみる
 あとは、「温かい感謝の気持ちで挨拶をして、今のお寺を出てくださいね」と私から伝えました。
健太さまからは、「言われなかったら、文句を言うところでした。なるほど」と返事がありました。
 しばらくしてから、「全て願ったように終わり、安心しています」と連絡がありました。
「ここから晴れやかに堂々と歩んでいけます」と、健太さまの気持ちが新たになったのを感じ取れ、良かった……もうそれしか思えない私でした。

 現在、問題になっている寺離れにも、事情はいくつかあります。
今回のような寺離れは、とてももったいなく感じます。
人口が減ったとか、墓守がいないとか、そんな切実な理由ではないからです。
 健太さまから相談されたようなケースは、これまでもありました。

例えば、お葬式中にお坊さまと遺族の言い合いが起こったことさえも。
こういう出来事が起こると、遺族が寺を抜けるだけでは済みません。
参列者の中からもこの寺から出る人が続いていくのです。

 ここで改めてお布施の額について、考えてみましょう。
結論から言えば、勇気を出して皆さまが「このたびはよろしくお願いいたします。お布施については、恥ずかしながら、見当もつかなくて困っています。どうぞ、その金額をお教えください」と、尋ねてみてください。
 はっきりと教えてくださる人と、「お気持ちで」という言葉を使う方に分かれるでしょう。

「お気持ちで」の金額はそれぞれ違う
 お坊さん側もこのくらいといった目安は持っていらっしゃいます。が、自ら、「10万円くらいです」や「30万円くらいです」とおっしゃるお坊さまは少ないでしょう。
 お坊さまそれぞれの「お気持ちで」の金額は、それぞれで違います。
葬儀社の人も大体の金額は知っていますから、迷ってばかりで気を揉むより、思い切って聞いてみましょう。

 遺族側としては、葬儀代金も高額な上に、故人が亡くなられたことで気持ちが不安定なところに、「お気持ちで」と答えられると考えることが増えて、頭を抱えることになるでしょう。
実際、そのような遺族を多くみてきました。

 私が思うには、そろそろ、この時代、「お気持ちで」と言ってくださったお坊さまに限っては、数万円であろうと数十万円であろうと、気持ちよく心を込めて、同じ扱いでお葬式を執り行っていただきたいと強く願います。
 遺族の皆さまが、お坊さまに、感謝の代金を多く支払う気持ちが山ほどあっても、実のところ、お金に困っている遺族も多いからです。
 昨今では葬儀社のみならず、お坊さまも含む多くの関係者が、見直しに積極的に取り組んでいます。
 お寺とかお坊さまとか、なんとなく敷居の高さを感じたり、話しかけづらさを感じたりする人がいるのも事実です。
 しかし、心配しないでください。今もなお、そういった皆さまのお気持ちを考えた上で、お寺のお坊さまたちは様々な努力をされていますから、判断に迷うことは直接聞いてもよいのです。

安部 由美子
(一般社団法人日本葬祭コーディネーター協会代表理事)
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2023年01月09日

ジェネリック薬が足りない 「発注しても入荷未定…」で医療現場も“困惑” 背景に“違反”も【大阪発】

ジェネリック薬が足りない 
「発注しても入荷未定…」で医療現場も“困惑” 背景に“違反”も【大阪発】
1/8(日)  FNNプライムオンライン

先発薬の特許が切れた後に、他社が同じ有効成分で安価に製造する「ジェネリック医薬品」。
品質や効き目はほぼ同じとされていて、現在処方される薬の約8割を占めている。
しかし、ここ2年近く、その供給が不安定になっているという。影響や原因を取材した。

困惑する医療現場
気温が一段と下がりはじめた11月下旬。
大阪市内の耳鼻科のクリニックには、多くの患者が診察に訪れていた。
泉川クリニック 泉川雅彦院長: お薬は追加を出しておきますけど、ジェネリック薬がなかなか不足しているので、先発品になりますので

患者: 分かりました

(Q:ジェネリック薬不足の影響は?)
泉川クリニック 泉川雅彦院長: こっちの希望した薬をなかなか出せないというところが、大きな困ったところかな。
薬の種類はたくさんありますけど、その中でも一番患者さんに合うものを出したい。
でもその時にジェネリック薬が不足していると、治療としても困るし、患者さんにとっても困るのが問題かと思います
長らく続いているジェネリック医薬品の不足。

処方薬を提供する調剤薬局でも、厳しい在庫状況が続いている。

阪神調剤薬局 管理薬剤師 河原育美さん: 毎日発注しているんですけど、発注した後に「出荷調整で納品が遅れます」と随時来ている状態ではあります

(Q:どういう薬が不足?)
阪神調剤薬局 管理薬剤師 河原育美さん: 解熱鎮痛剤とか、せき止め、たん切りとか、風邪薬が全然入ってこない状態です
ジェネリック薬が不足することで、もともと供給が少ない先発薬の需要も高まり、薬全体の在庫が少なくなっているのだ。

阪神調剤薬局 管理薬剤師 河原育美さん: 一番困っているのはカロナール錠で、もうまったく在庫がなくて…解熱鎮痛剤の薬なので、熱があるときとか、喉が痛い患者さんによく処方されるんですけど。
お子さんとかもカロナールばかりなので、(先発薬の)メジコン、全くもうなくて。
1人分も出せなくて、発注かけても「入らないです」って言われてまして

(Q:薬全体的に不足?)
阪神調剤薬局 管理薬剤師 河原育美さん: ジェネリック薬がなくなると先発薬の方に発注がいって、結局全部なくなる

医薬品不足の原因は
ことの発端は2020年、福井県のジェネリック薬メーカー「小林化工」で発覚した製造違反の問題だった。
国の承認を受けた手順書通りに作らず、水虫薬に睡眠導入剤が混入し、全国で健康被害が生じた。
これを受けて各都道府県が査察を強化し、メーカーも自主点検を行った結果、大手の「日医工」など複数のメーカーでも違反が発覚。
2022年11月までに、11社に対して業務停止命令が出され、さまざまな種類の薬が出荷できなくなった。
そのため、他のジェネリック薬メーカーに注文が殺到する事態になっているのだ。

業界大手の沢井製薬も、この事態に直面している。
兵庫・三田市の工場ではスタッフの休日を返上して対応しているが、それでも生産が追いつかない。

沢井製薬 生産本部長 木村元彦取締役: われわれにそこまで余力がない。生産ぎりぎりのところでつくってましたので、(他社の製造分を)カバーするというところまではいっていなくて。
「ある品目がたくさん出たのですぐにつくってください」といっても、別につくるものを決めているので、そこの生産調整って非常に難しいんです

新薬メーカーと違い、ジェネリック薬の業界では、一つの企業が多くの品目を少しずつ生産するのが特徴だ。

沢井製薬でも通常800品目の薬を手掛けているが、他社でつくれなくなった分の受注が増えたことで、200品目以上が供給できていない。
さらに2022年に入り、ウクライナ危機による原油の高騰や円安の影響も、生産現場に暗い影を落としている。

沢井製薬 生産本部長 木村元彦取締役: 電力・ガスの単価が1.5倍に上がっている、経費が上がってきている。
あと、為替の影響、原材料、海外からも入れているのでその影響も出てきていて。原材料の高騰の直撃を受けています

12月に発表された業界団体の調査結果によると、今もなお十分に供給できていないジェネリック薬の数は、全体の4割にも及ぶことが分かった。
長引く薬不足のしわ寄せを受けるのは、患者だ。
薬剤師: 今回処方いただいている薬、こちら全国的に供給が滞っておりまして、先発品のムコダインというお薬でお渡しさせていただいてもよろしいですか?

申し訳ございません
慢性的な鼻炎に悩むという男性は、いつも服用する薬が薬局になく、今回初めて先発薬に切り替えることになった。
男性: いつも使っていない薬なので、ちょっと心配はあるんですけど。
(Q:希望はジェネリック薬?)
もちろんです。高くなるというのは、ちょっとお財布事情的に苦しいです
今回先発薬に変えることで、ジェネリック薬の安さの恩恵は受けられなくなった。

男性: (いつもと比べて)300円か400円くらい違うと思います。上がったな…ちょっと節約しようかな。あんまり病院来ないようにしないといけないなと

必要な人に必要な薬が届く。そんな当たり前の日常が戻るのは、いつになるのか。
供給不足の背景は ジェネリック薬の供給不足が続いている。
2021年に出荷停止・限定出荷だったのはジェネリック薬で約3割、医薬品全体で約2割だったが、2022年はジェネリック薬で約4割、医薬品全体で約3割と悪化した。

供給不足となっている薬は、かぜ薬・解熱鎮痛剤、高血圧・狭心症、アレルギーの薬など多岐にわたる。
取材をした薬局では、「抗がんの薬以外ほぼ全ての供給が不安定」ということだった。

神奈川県立保健福祉大学・大学院の坂巻弘之教授は、供給不足がここまで長引いている理由は2つあると指摘する。

1つめは「常にキャパオーバー」だということ。
ジェネリック薬業界は“少量多品種”を製造するため、工場を常に稼働させている。
簡単に製造量を増やすことはできないのだ。

2つめは「“不正”の影響がまだ続いている」こと。
問題の発端は製薬会社の不正だったが、不正をした会社は新たに手順書をつくり、規制当局の新たな承認を受ける必要がある。それに約2年かかるといわれている。
11月にも別の製薬会社に業務停止命令が出されているため、あと2年は供給不足が続く恐れがあるそうだ。

この問題の背景には、ジェネリック医薬品業界そのものに「無理が生じている」ことがあるとみられている。
例えば、薬の価格は製薬会社ではなく国が定めている。
これは毎年下げられるため、会社は上がる材料費と下がる薬価の間で、コスト削減を図る必要がある。
多くの会社は技術力を上げて対応しますが、一部、不正に走る会社も出てしまっているのが現状だ。

今後2年続く恐れのある薬不足について薬局で聞いたところ、「焦らず、代替薬があるかないか、まずは医師・薬剤師に相談してください」とのことだった。
供給は不安定ですが完全にゼロになることはないため、多めにもらうなど買い占めに近い行為は、できるだけ控えてほしいということだ。

(関西テレビ「報道ランナー」
2022年12月22日放送 記者:加藤さゆり)
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2023年01月10日

「知らなかった」では済まされない!取締りが強化されている自転車の交通ルールをおさらい

「知らなかった」では済まされない!取締りが強化されている自転車の交通ルールをおさらい
1/9(月) @DIME

近年、警察による自転車の交通違反の取締りが強化されています。
自転車には運転免許がないため、交通ルールについても十分に周知されていないのが実情です。
自転車を運転する方は、交通事故を起こさないため、また警察による取締りを避けるためにも、基本的な交通ルールを理解しておきましょう。
今回は、自転車の運転者が知っておくべき基本的な交通ルールをまとめました。

1. 自転車の通行区分に関するルール
自転車を運転する際、もっとも基本的な事項として知っておくべきなのが、通行区分に関するルールです。

◆1-1.
歩道・路側帯と車道の区別がある場合は、原則車道通行
自転車は、歩道・路側帯と車道の区別がある道路では、原則として車道を通行しなければなりません(法17条1項)。
自転車が車道を通行する場合、自動車などと同様に左側通行が義務付けられています(同条4項)。
その際、道路の左側端に寄って通行しなければなりません(法18条1項)。
また、車道中に自転車専用の車両通行帯(普通自転車専用通行帯)が設定されている場合には、原則として車両通行帯を通行しなければなりません(法20条1項)。

◆1-2.
自転車道がある場合は、自転車道を通行する
自転車道が設けられている道路では、自転車は原則として自転車道を通行しなければなりません(法63条の3)。
ただし、車道を横断する場合や、その他の事情によりやむを得ない場合には、例外的に車道などを通行できます。

◆1-3.
自転車が歩道・路側帯を通行できる場合 以下のいずれかに該当する場合には、例外的に自転車が歩道・路側帯を通行できます(法17条1項、17条の2、63条の4第1項)。

<歩道を通行できる場合>
・道路外の施設や場所に出入りするため、やむを得ず横断するとき
・歩道に停車または駐車するために通行するとき
・道路標識等によって歩道通行が認められているとき
・自転車の運転者が、児童、幼児、70歳以上の者、身体障害者であるとき
・車道または交通の状況に照らして、自転車の通行の安全を確保するためやむを得ないとき

<路側帯を通行できる場合>
・道路外の施設や場所に出入りするため、やむを得ず横断するとき
・路側帯に停車または駐車するために通行するとき
・著しく歩行者の通行を妨げる場合でなく、かつ軽車両の通行が禁止されていないとき ただし、自転車が歩道を通行する場合は、原則として歩道の中央から車道寄りの部分を徐行しなければなりません。また、自転車の進行が歩行者の通行を妨げる場合は、一時停止が義務付けられます(法63条の4第2項)。

◆1-4. 普通自転車通行指定部分について 歩道中に設けられた自転車用の通行部分を「普通自転車通行指定部分」といいます。 普通自転車通行指定部分がある歩道では、自転車は原則としてその部分を通行しなければなりません。
その際、普通自転車通行指定部分を通行し、または通行しようとする歩行者がいなければ、歩道の状況に応じた安全な速度と方向で進行することができます(徐行は不要。法63条の4第2項)。
歩行者は、普通自転車通行指定部分をできるだけ避けて通行するように努めなければならないとされています(法10条3項)。
ただし、歩行者による普通自転車通行指定部分の通行が禁止されているわけではありません。
もし普通自転車通行指定部分を通行し、または通行しようとする歩行者がいる場合は、自転車に徐行および一時停止の義務が課されます。

2. 自転車の交差点通行に関するルール
交差点通行に関するルールも、自転車の運転者として知っておくべき基本的事項の一つです。

◆2-1. 二段階右折の義務 自転車が交差点で右折する場合は、事前にできる限り道路の左側端に寄り、かつ交差点の側端に沿って徐行しなければなりません(法34条3項)
これは「二段階右折」を定めたルールです。
したがって、自動車などと同じルートで交差点の中央を横切ることは不可となります。

◆2-2. 交差点で自転車が従うべき信号機はどれ?
自転車は、車道走行中は車両信号機に、歩道走行中は歩行者信号機に従うのが原則です。
ただし、歩行者信号機に「自転車専用」の表示がある場合には、車両信号機ではなく歩行者信号機に従います。
また、横断歩道に自転車横断帯が併設されている場合には、車道から自転車横断帯に移ったうえで、歩行者信号機に従って横断しなければなりません。

3. 自転車に関するその他の交通ルール
通行区分および信号機に関するもの以外では、ほとんどのケースで、自転車についても自動車などと同様の交通ルールが適用されます。
以下に挙げるのは、自転車に適用される交通ルールの一例です。

◆3-1. 徐行・一時停止 自転車にも、自動車などに課される徐行・一時停止の義務が適用されます。
道路標識等により、徐行または一時停止が義務付けられている場所においては、その指示に従って徐行・一時停止を行い、左右の安全を確認しなければなりません(法42条、43条)。

◆3-2. 合図 自転車が以下のいずれかの挙動をするときは、ハンドサインなどで合図を行わなければなりません(法53条1項)。
左折
・右折
・転回
・徐行
・停止
・後退
・同一方向に進行しながらの進路変更

◆3-3. 警音器の使用 自転車が以下のいずれかの通行をする場合には、警音器(ベル)を鳴らさなければなりません(法54条1項)。
・「警笛鳴らせ」の道路標識がある場所を通行しようとするとき
・道路標識等で指定された警笛区間において、左右の見通しのきかない交差点、見通しのきかない道路の曲がり角、見通しのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき
上記の場合のほか、法令の規定により警音器を鳴らすことが義務付けられている場合、および危険防止のためやむを得ない場合を除き、警音器を鳴らしてはいけません(同条2項)。

取材・文/阿部由羅(弁護士)
ゆら総合法律事務所・代表弁護士。
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2023年01月11日

年金制度をめぐるウソを検証する 「年金が高齢化で維持できない」と信じる人の誤解

年金制度をめぐるウソを検証する 
「年金が高齢化で維持できない」と信じる人の誤解
1/10(火) 東洋経済オンライン

「Econofakes エコノフェイクス」とはスペイン・セビリア大学応用経済学教授であるフアン・トーレス・ロペスがつくりだした「経済のウソ」という意味の造語だ。
「経済学は、難解で抽象的な数式で提示されると、科学的で議論の余地のない真実のように見える。
しかし、経済学には『科学』で存在するような普遍的な『法則』が必ずしも存在していない。
実際は仲間内で権威を与え合う経済学者たちのゆがんだイデオロギーによって導き出された『ウソ』に満ちあふれている。
そして、この『ウソ』によって権力や富が一部に集中するシステムが正当化されているのにも関わらず、多くの人はそのことに気づいていないのだ」とトーレス教授は言う。

それでは、その「ウソ」とはいったいどんなものなのか?  そして「ホント」とは?  トーレス教授の著書『Econofakes エコノフェイクス――トーレス教授の経済教室』より一部抜粋、再構成して全5回連載。第4回をお届けする。

■増え続ける退職者を賄うのは不可能? 
★ウソ 人口の高齢化によって公的年金制度が維持できなくなる
 急速に進む高齢化によって、近い将来、公的年金制度が破綻するだろうという話は、誰もが何度か聞いたことがあるのではなかろうか。
 このような発言の源となる研究を行っている経済学者たちは、洗練された数式やモデルを使って同じ主張をするが、その理屈はさほど難しくない。
近代の年金システムが登場した当時、65歳まで生きられる人は3人に1人しかいなかったが、現在その数は10人中9人になった。
そのため「現在の公的年金制度では増えつづける退職者を賄うこと」は不可能だというものだ。

 一見、明快で当然のことのように見えるが、この主張は偽りだ。
この主張を何度繰り返そうが、公的年金の未来を危うくするのは国民の高齢化という人口問題だとするのは間違っている。

 公的年金制度に人口がかかわっていることは明らかであり、とても重要な点だ。
直接的には、年金受給者の人数と年金を受け取る期間、間接的には、年金の財源となる社会保険料やその他の税金を収める人口だ。
しかし、いかなる人口変動も「公的年金は支給ができなくなる」要因ではない。
そのことを証明する理由はいくつもある。
それらの理由を大きく3つのグループに分けて説明しよう。

 1つ目は、人口推移の予測の難しさである。
 2つ目は、人口が年金に及ぼす影響は、市場における労働力や生産活動、さらにいえば経済全体と切り離しては考えられないという事実だ。
 3つ目は、公的年金制度の収入と支出の財政バランスは保てるということだ。

 人口の高齢化で将来的に年金を支えきれなくなると断言するには、総人口が時間とともにどう推移するかだけでなく、年代ごとの人口分布と、社会集団ごとの寿命の推移も考慮する必要があり、分析は非常に難しい。
いまの技術では、将来の人口について科学的な予測ができないことがわかっている。
 数年後の総人口や65歳以上の人口、または他の年代の人口すら正確にわからないのに、平均寿命や1人の女性から生まれる子供の数を予測するのは不可能だ。
それなのに、30年か40年後には間違いなく年金の財源がなくなるほどの高齢化社会になっているなどと言い切れるだろうか? 

 2つ目の理由も同じように明快だ。
 定年人口が多ければ多いほど年金受給者の数は増え、そのために必要な支出も増える。
しかし、年金受給者の数が増えるからといって、必ずしも彼らの年金となる分の収入を生み出す人口が減るとは限らない。  この影響を分析する際、人口の推移を、労働市場、生産、そして社会全体の動向と切り離して考えることはできない。

■必要な財源を確保できなくなる3つの仮定
 高齢化が進むと将来の年金支給に必要な財源を確保できなくなるという主張は、以下のいくつか、あるいはすべての仮定のもとに成り立っている。  
(a)労働市場から引退していく人口がより若い世代の人口に置き換わらない。つまり、就業率は増えない(働いていなかった人たちが労働市場に参入しない)、または雇用率は増えない(失業していた人たちは労働市場に参入しない)、あるいは移民は増えない。  
(b)生産性は上がらないので、少ない労働力で生産量や収入を増やすことはできない。つまり、より少ない労働時間でより多くの財やサービスを生産するという、歴史を通して続いてきたプロセスが、ここに来て途絶える。  
(c)人口の高齢化が恒久的なものになる。

 しかし、これら3つの仮定はどれも現実的ではない。
 高齢化が公的年金制度を破綻させることを「証明」しようとするモデルや分析は、往々にして、高齢化の影響ばかりを誇張し、雇用の増大の可能性と移民の流入を軽視しているか、あるいはまったく考慮していない。
 この手の分析は、1990年代に年金制度の破綻に関する研究を発表した人たちが行ったものだが、その研究費の多くは金融機関が負担していた。
そして誰一人として、2000年、2005年、2010年にスペインの年金制度に何が起こるかを正しく予測できなかった。
ただし、公的年金を受け取れなくなるという悲惨な未来を予言することで不安の種を人々に植えつけることには成功した。  しかし、ここ数十年間、スペインでは年金受給者の数は常に増えつづけてきたが、雇用や生産性の増大によって、年金の財源は保たれてきたのだ。

 年金の財源問題は人口増加や高齢化によってではなく、最近は、雇用喪失や生産性の低さ、または経済危機による経済成長の停滞などによって引き起こされることが多い。 
 すなわち、高齢化の影響を予測するには、年齢別の人口や年金受給者の数を知るだけでは不十分で(いずれにしても、すでに見てきたようにその数は正確にはわからないのだが)、生産量の推移を知ることも必要なのだ。
だが、これもまた確実な方法はない。
どこよりも多くの情報と統計技術を持っている国際機関でさえ、長期のGDPの推移を予測することはできていない。
 パイ全体の大きさがわからないのに「その分配に参加する人の一部には行きわたらない」と言うのは、いんちきというものだろう。

■財源を見直すことも可能
 これまで述べてきたことからおわかりいただけたと思うが、人口統計学的に年金制度を維持できないという理論は間違っている。
公的年金制度の財政均衡は人口だけに依存しているわけではないということを忘れているからだ。
 この財政均衡は収入と支出に左右されるものなのに、この理論では支出の増加のみを考慮している点に欺瞞がある。

公的年金制度を支えたいと真剣に考えるのであれば、支出が増えると同時に収入も増やせることを考慮しなければならない。  これまで反論してきたこの偽りの理論を正当化するための最初の罠は、年金制度が社会保険料によってのみ賄われると仮定している点だ。
当然、他の財源を利用することもできるし、そうしている国も多いのに、あえてそのことには触れようとしない。

 年金が社会保険料だけで賄われているとしても、社会保険料というものは、雇用量や就業率、賃金水準、生産量、市場におけるその推移、生産性、さらには不正や地下経済、所得分配といった一連の変数にも影響を受けることを考慮しなくてはならない。
 この最後の所得分配という変数の重要性や、なぜ高齢化のみが財政破綻を引き起こすと仮定するのが間違いなのかは、簡単に説明できる。
 年金制度における財政の健全性に及ぼす影響について、さまざまな状況を考慮することなく高齢化の影響のみで結論を導き出すことは間違いなのだ。
そして、新しい財源を加えることができれば(新しい財源は間違いなく得られる)、現在の年金制度は完全に持続可能なのだ。

■そのウソはどんな結果をもたらすか?
  同じウソを繰り返しているとそれが真実として受け入れられるようになるとよく言われるが、まさにそれが年金について起こったことだ。
 つまり、十分なお金を持てなくなるということを繰り返し言うことで年金は破綻するという将来のシナリオを、国民が受け入れてしまうのだ。
 公的年金のこんな未来は避けて通れないものだとすることで、実際にこの制度を裏で支えている人々の連帯や最低限公平に保たれている所得分配といった大切なものが覆いかくされてしまう。
そういったものなしには、年金だけでなく、あらゆる公共財や公共サービスの資金調達はできなくなるのは明らかだろう。

 そのため、このウソは、資源の公平な分配についての社会的議論を回避することができる。
さらに、公的年金の将来は経済政策次第で変えられるという事実も伏せられると、不安に駆られた人々は、退職後の収入を守るためには財政支出の削減や賃金や年金のカットもやむをえないと信じるようになる。

しかし、これらの削減こそが年金制度を悪化させるので、年金制度は日に日に悪くなっていき、そのうち破綻するということになる。
 その果てに、このウソを信じた人々は、自分の貯蓄を利益が少なくてリスクのより高い民間の年金基金にまわすようになる(しかしこれができるのは余裕がある人たちだけで、全員ができるわけではない)。

 公的年金の不安定さを議論する場合に必ず提案されるのがこの私的年金だが、これはハイリスク・ローリターンのとても不利なオプションである。
なぜなら、私的年金というものは、公的年金に比べて経済変動の影響をより大きく受けやすく、ひもづいている金融投資と同様に不安定なものだからだ。
 さらに、個人貯蓄の資金も公的年金の場合とまったく同じように人口の変動に左右されることを考えると、このオプションを勧めること自体がでたらめである。

将来、人口の高齢化によって将来の労働人口が生み出す収入も減少するというなら、存在するリスクは私的年金も公的年金の場合と変わらない。
ちょっとした違いはあるものの、簡単に説明ができる。

私的年金とは、現役時代に積み立てて金融機関に預けてきたお金に他ならない。
もしタンス貯金をしていたら、定年退職するときにはその価値は大きく目減りしているだろう。
そこで、採算がとれるようにするために金融会社はそのお金を投資し、長期運用で利益を生み出そうとする。
預金者がそのお金を引き出したいといってきたら、金融会社は貯蓄が投資された資産を売って、換金しなくてはならない。

■民間銀行の巨大ビジネス
 そして、経済市場にはそれらの資産を買い取れるだけの十分な収入と貯蓄が求められる。
しかし、公的年金を支えるだけの十分な貯蓄がないなら、私的年金を調達するために必要な資産を買うだけのお金もないはずではないか。
しかし、そうはならないということは、全国民が貯金できるわけではなく、富裕層の貯蓄を換金するのに必要な流動資金だけがあることが前提となっているからだ。

 経済に関するウソのなかでも、このウソほど広く流布し、国民を決定的に欺いてきたものはないかもしれない。
だが、これほど多くのメディアで拡散され、これほど多くの資源がその普及に投じられ、これほど長期にわたって同じ主張が繰り返されたきたてきたことには納得できる理由がある。
 たとえば、スペイン政府が2021年に公的年金の支払いに費やす総額は1600億ユーロ強と見込まれている。
この額は、あるいはこの一部の額だけだとしても、民間銀行にとっては巨大なビジネスを意味する。
そのため、民間銀行は1980年代からこのウソを拡散するキャンペーンや都合のいい研究を組織したり、それらに出資したりしてきたのだ。

☆ホント 年金制度が行き詰まるかどうかは労働生産性や財源の見直しによる
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2023年01月12日

就寝中に起こる「こむら返り」の原因は何か

就寝中に起こる「こむら返り」の原因は何か
2022-12-06 NEWS ONLINE 編集部

東京都医師会理事で河北総合病院・理事長補佐、心臓血管外科医の新井悟氏が11月29日、ニッポン放送「モーニングライフアップ 今日の早起きドクター」に出演。「こむら返り」の原因について語った。

こむら返りは病気なのか 〜ふくらはぎの痙攣

飯田浩司アナウンサー)
今回は、「こむら返り」について伺います。
こむら返りは病気なのですか?

新井)
病気の症状の1つです。病気だけで起きるのではなく、普通の日常生活でも起きる、そんな症状です。

飯田)
「こむら」というのはどういう意味ですか?

新井)
こむらとは、脚のふくらはぎのことです。
そこが痙攣することを、こむら返りや足の攣りと、皆さん言っていると思います。

足の静脈瘤の症状の1つでもあるこむら返り

飯田)
運動の最中などになる印象があるのですが。

新井)
スポーツをしたときの筋肉疲労、しかも、汗をかいて水分が不足するとなることがあります。

飯田)
加齢とともに日常生活でも起こることはあるのですか?

新井)
日常生活のなかで、こむら返りが起きる病気もあります。
足の静脈瘤の症状の1つで、「こむら返り(の症状)はありますか?」と聞くと、多くの人が「あります」とおっしゃいます。
就寝中、明け方近くに体の水分が減少してこむら返りになる

飯田)
どんなタイミングで起こるのでしょうか?

新井)
足の静脈瘤が原因で起こるこむら返りは、夜寝ているとき、特に明け方に起きやすいです。寝ていると汗をかくため、明け方になり、身体の水分量が減って、こむら返りが起こるのです。

飯田)
サッカーなどで試合中に足が攣った場合は、仰向けになり、トレーナーさんが処置しているのを見かけますが、どうしたら治りますか?

新井)
発作が出てしまった場合には、選手がしているように、足のつま先をグッと掴んでゆっくり引き寄せると、ふくらはぎの筋肉が伸ばされて痙攣がおさまりま。冷やすよりは温めた方がいいと言われています。

飯田)
そうなのですか。

新井)
血流をよくするといいですね。

何度もこむら返りが起こる人は病院で相談を

飯田)何度も起こるという人もいると思いますが、どうしたらいいでしょうか?

新井)
何度も起こるような場合は、いろいろな病気が隠れている可能性がありますので、病院やクリニックに相談してください。

飯田)
治療法はあるのでしょうか?

新井)
足の静脈瘤の方ですと、治療すれば「こむら返りがなくなりました」、「軽くなりました」という方が多いですね。

飯田)適切に対処すれば治るということですね。

新井)
あとは日常生活を見直して、水分不足にならないようにする。
ミネラルのバランスも影響しますので、バランスのとれた食事をする。
それから隙間時間に少し脚のストレッチをしておくと、攣りにくくなると思います。  
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2023年01月13日

日本で廃棄予定の「多連装ロケット砲」をウクライナに供与できないものか

日本で廃棄予定の「多連装ロケット砲」をウクライナに供与できないものか
1/11(水) ニッポン放送

数量政策学者の高橋洋一が1月11日、ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」に出演。
G7議長として欧米の5つのメンバー国を歴訪している岸田総理について解説した。
岸田総理がイタリアで首脳会談、外務・防衛の協議枠組み立ち上げ G7の議長国として5月に広島サミットを開催するのを前に、欧米のメンバー5ヵ国を歴訪している岸田総理大臣は日本時間1月10日夜、フランスに続いて訪れた。
イタリアでメローニ首相と首脳会談を行った。
会談では両国が「特別なパートナー」として共同訓練などを通じ、安全保障協力を強化することを申し合わせた。

飯田)
そして日本時間1月11日未明、イタリアでの日程を終え、3つ目の訪問先であるイギリスに向け出発しました。

高橋)
イタリア、イギリスというと、航空自衛隊の次期戦闘機の共同開発がありますよね。

飯田)
新しい戦闘機の。

高橋)
そういう面でも、協力することに意味がありますね。

欧州へ行くのであればなぜウクライナへ行かないのか 〜G7で行っていないのは日本くらい

高橋)
これだけ欧州を回っているのであれば、岸田さんはウクライナに行くいいチャンスでしょう。
岸田さんの日程を見ていると、ダボス会議には出ないのですよね。

飯田)
ダボス会議には出ないそうです。

高橋)
そこでウクライナに行けばいいではないですか。

飯田)
このあとの日程は、1日刻みでイギリスへ行き、カナダへ行って、そしてアメリカに向かう。

高橋)
難しいのだとは思いますが、G7で行っていないのは日本くらいではないでしょうか?

飯田)ウクライナに。

高橋)
ポーランドから夜行(列車)を使えば行けてしまうのですよね。

飯田)
バイデン大統領はポーランドの国境のところまでは行って、激励した形ではありましたが。 日本で廃棄予定のMLRSをウクライナに供与できないものか

高橋)
佐藤正久さんがツイートしていたのですが、日本が持っている多連装ロケットシステム(MLRS)が廃棄されるそうです。
廃棄するのであれば、ウクライナに供与したらいいのではないでしょうか。
「防衛装備移転三原則があるからできない」と言うのだけれど、ウクライナは欲しいと思います。

飯田)
「防衛装備移転三原則」は法律ですか?

高橋)
法律ではないから、岸田さんが「オッケー」と言えば別にいいのでしょう。

飯田)
各内閣の判断の範疇になる。「我が岸田政権では判断を変えました」と言えばいい。

高橋)
廃棄するくらいであれば、「ウクライナで廃棄しました」と言えばいいのです……そんな冗談のような言い訳は通じないですが。

飯田)
しかし、頭の体操としてはあります。
外交ならば、MLRSをウクライナに供与する方法はいくらでもあるはず

高橋)
そういうことも考えればいいと思うのだけれど、どうもその辺りはスッキリしませんね。この手の話は。

飯田)
岸田総理はウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談し、大統領周辺からも「ぜひ来て欲しい」と招請を受けているという報道が出ています。

高橋)
ウクライナに行き、「(MLRSを)ここで廃棄させてくれ」と言って、「オッケー」ということになれば。

飯田)「どこかに廃棄する場所はありませんか?」と聞いて。「それならうちにいいところがありますよ」と。

高橋)外交ならそういう方法もありでしょうね。こういうときには、いろいろなことができると思うのですけれど。

飯田)現行憲法の枠のなかでも、できることはある。

高橋)常識的に「廃棄するくらいならいい」というのは当然でしょう。
G7議長国として動くのであれば、そのくらいやっても誰も何も言いませんよ。
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2023年01月14日

【人生100年時代を生きる知恵】「健康で長生き」するために|新見医師が考える、ストレスとの向き合い方

【人生100年時代を生きる知恵】
「健康で長生き」するために|新見医師が考える、ストレスとの向き合い方
1/12(木) yoga

なんでもないような日々を過ごしていても、気温の変化や人間関係、仕事のことなど、私たちは日々さまざまなストレスに面します。
ストレスとの上手な付き合い方はあるのでしょうか。
今回はオックスフォード式健康法を提唱する新見正則先生にお話ししていただきました。

「レジリエンス」を鍛えることで、ストレスは気にならなくなる
ストレスには大きく分けて二つあります。
「命に関わるストレス」と「命に関わらないストレス」です。

たとえば、外気温43℃やマイナス10℃など人間の身体が耐えられない環境や、とんでもなくブラックな会社などは「命に関わるストレス」に分類してよいでしょう。
人間関係でも多少イヤな人なら耐えられますが、イジメや暴言を吐く人とつながり続けることは命に関わるストレスになりえます。
「命に関わるストレス」からは一目散に逃げるのがよいでしょう。

一方、「命に関わらないストレス」に対しては、「レジリエンス(resilience)」を鍛えることで徐々に強くなることができます。
レジリエンスは説明が難しく適当な日本語が見つかりませんが、復元力や復活力、芯を持った柳のように強くしなやかな印象でしょうか。
ストレスで転びそうになった瞬間に「おっとっと」となるけれど、途中で足を踏ん張って身体を元に戻すような、そんなイメージです。
現代では、どのようなストレスからも逃げるのが良しとされていますが、すべてのストレスに対して一生逃げ続けるのは正直面倒です。
そのため、ちょっとしたストレスには耐える努力をすることが大切ですし、レジリエンスの高い人ほど生物としての生存確率が上がる気がしませんか。

たとえば、肌寒いと感じる気温でもすぐに着こんであたたかい環境を整えて過ごすのではなく、少しの寒さなら特に何もしない。
同じ気温でも、沖縄で暮らす人と北海道で暮らす人の耐えうる気温は違うはずです。
暮らす環境によって耐性があるのも、その人が日々の環境で知らず知らずレジリエンスを鍛えられているからです。
つまり、ちょっとしたストレスに対するレジリエンスを鍛えることは、生きられる環境の幅を広げることにつながります。

レジリエンスを鍛える際には「自分と他人のレジリエンスの高さは違う」ということを頭の隅に置いておいてください。
個人差がありますから「私はこれができたから、あなたもできるでしょう」とストレスを押しつけると、パワハラになってしまいます。
レジリエンスは自分だけのものとして日々鍛えて、強くしなやかな毎日につなげていきましょう。

教えてくれたのは…新見正則先生
オックスフォード大学医学博士。外科医x免疫学者x漢方医としてレアな医師として活躍中。
2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。
院長を務める新見正則医院では、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアを基本処方にして漢方薬を加えて、各種のがん疾患や難病・難症に対応。
著書『フローチャートコロナ後遺症漢方薬』(新興医学出版社)はAmazonでベストセラーに。

取材・文/松村翠
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2023年01月15日

自分と他人を比べて荒んだ気持ちになる人の不幸

自分と他人を比べて荒んだ気持ちになる人の不幸
まじめで有能、でも特定の人とうまく付き合えない
トマス・J・デロング : ハーバード・ビジネススクール ベイカー基金教授
2023/01/13 東洋経済オンライン

「仕事に実直に取り組む人ほど、ほかの人の評価や成果を過度に気にする傾向にある」と話すのは、『命綱なしで飛べ』の著者でハーバード・ビジネススクール教授のトマス・デロング氏。
仕事で成果を挙げたのもつかの間、すぐに同僚(大抵は特定の人物)が頭をもたげ、嫉妬ですさんだ気持ちになることも。
長年に渡る組織と個人の研究から、まじめな人を悩ます「すぐ人と比べてしまう癖」と対処法を解説します。

「一部」との関係が難しい
私たちには、「社会的相対性」という性質が備わっている。
これは、自分のことを常に「他者との関係」で把握しようとする習性で、仕事・プライベートあらゆる面で他人を尺度に自己評価を下しがちだ。
私が以前勤めたモルガン・スタンレーも例外でなく、マネジング・ディレクターたちは絶えず互いに比較しあっていた。
賃金、オフィススペース、部下の人数……ひたすら互いにどれだけ優れているか、そして優れているべきか、常に気にして争っていた。

「人と比べる罠」は、私たちの生活に深く浸透している。
仕事で結果を強く求める人は、とくにかかりやすい傾向にある。
職業問わず野心的に仕事を進める人が、自分の仕事をほかの人の仕事と比べて判断しようとし、「比較の罠」にはまってしまう光景を何度となく見てきた。

ある病院の幹部から、「医師同士がうまくやれていない科がある。そこ(外科)は険悪なムードで、互いに口を利かない医師もいる」と打ち明けられたことがある。
この幹部は私に尋ねた。
「人とうまく付き合えないということではないと思うのです。
どの医師も患者と患者の家族とは親身になって話します。
ですが、病院内の自室やほかの外科医の部屋に近づくと、まるでジキルからハイドのようにおそろしく変貌するのです。
若い医師は、年上の医師たちの接し方を見て、この部署への配属を希望しません。どうしたらいいでしょう?」

医師を一人ひとり観察すると、なぜほかの医師に強い嫉妬を覚えるかといえば、自分こそが病院の最高位の医師になりたいという強い思いがねじれた結果、自分以外の人間の成功やその兆しにすら苦い思いを抱くようになっていたことがうかがえた。 ある日、手術室前の廊下に今後の手術予定リストが貼り出されていた。
手術が終わった医師はリストの前に来て、その手術にチェックを入れる。
そのあと何をするかというと、ほかの医師がどれだけ手術を執刀したか数えていた。

医師のひとりに、「何を確認しているのですか?」とたずねると、「誰がどんなオペを執刀したか、そのオペはどれくらい時間がかかったか、どれくらいむずかしかったか、確認します」とのこと。
最後の「どれくらいむずかしかったか」と言ったとき、顔をゆがめて苦しそうな笑みをうかべていた。

「興味のなさ」でマウントをとろうとする
私たちは、じつにさまざまな方法で人と自分を比べる。
ほかの人の仕事と比較する基準を見つければ、常に自分の仕事と比べてみる。
プライベートでも比べるものが目に入れば、たちまち比較せずにいられない。
つねに比較の基準に囲まれ、新しい比較対象をどんどん見つけていく。
比較競争ゲームは刷新が随時はかられ、終わることなく続く。
そういう人ほど、他人に関心がない素振りを見せることがある。

これもまた、人間関係において他者より優位に立とうとして取る「最小関心の力」と呼ばれる現象で、人間関係においては「関心の少ない者」が、「関心の大きい者」を支配するとされる。
たとえば、あなたは私のことを知りたいが、私はあなたに興味がないとなると、「私」が力を持つようになる。
なぜこうした態度を取るかといえば、誰もが人間関係の不平等を常に不安に思っているから。

私たちは他者との1対1の関係において、常に釣り合い以上を見いだそうとするのだ。
私たちはあらゆる関係において対等以上でないと不安を感じてしまう“社交的”な生き物といえる。
だが、いつも自分を人と比べるようなことをしていれば、一歩下がって自分の仕事を客観的に見られないし、やがて比較が「人を非難する」ことにつながりかねない。

人と比べた結果、そこから導かれるのはたいてい「不満」や「不安」だ。そんな気持ちを打ち消すように、あらゆることを自分に有利なように解釈しようとする。
根底にあるのは、私たちのほとんどが抱く「自分は人と違う」という思い。自分は特別でもなんでもない、ごく普通の人間であることに不安を感じる。
そして人よりずっと繊細で、他人のこともよく理解できると思い込んでいる。
そんなときに仕事でうまくいかないことがあれば、スケープゴートを探し求め、非難の対象をすり替えようとする。

批判を受け入れなければ、自分は特別でも何でもない人間で、間違いをよく犯すという不安な気持ちと距離を置ける。
また、自分以外に罪を着せ、自分は他人の欠陥を正確に突く才能を備えているという思いもこれまで通り維持できる。

「小さなミス」で認める練習をする
言うまでもなく、人と比べたり、人を非難したりするのは非生産的で、仕事の質を低くする。
どうすればこの罠にとらわれずにすむだろう?

自ら間違いを認める勇気と覚悟が求められる。
自分は悪くないと膨大な証拠を探して自分を守るロジック突きつける前に、謝ってしまうのだ。
小さなミス、たとえばプレゼンがうまくいかなかった、メールの送信を忘れたといったことがあったとき、言い訳せずに自分のミスを認めよう。

それを重ねれば、あなたは正直で隠し立てしない人だと思われるし、何 よりミスを認めることで自分が解放される。
「人を非難する罠」から抜け出すことができる。
そして、時には普段やっている「ルーティンワーク」からはみ出してみる。
普段と違うチームを手伝ってみたり、別の部署の人たちと積極的に話してみたりする。
そうやってまわりにどんな世界が広がっているかを知れば、「人は自分にないものを持っているかもしれない」と真っ先に空想せずにすむ。

他人が置かれた状況を体感すれば、人をうらやましがる自分の創作シナリオに固執することもなくなるだろう。
特定の人が頭をもたげる機会も減っていくことが期待できる。
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2023年01月16日

住民税非課税世帯の優遇措置 社会保険料は最低等級、特別給付金などの生活支援も多数

住民税非課税世帯の優遇措置 社会保険料は最低等級、特別給付金などの生活支援も多数
1/15(日) マネーポストWEB

 税金を考えるうえでポイントになるのが「住民税」だ。
とくに年金生活世帯にとってはこの税負担が重い。
ファイナンシャルプランナーの柘植輝氏が語る。

「所得税の最低税率は5%ですが、住民税は所得にかかわらず一律10%です。
収入が低い層ほど、所得税より住民税の負担が大きい。
そこで、年金生活世帯などは少しでも収入を増やそうと考えるのではなく、年金だけで生活して住民税非課税を選ぶことで、かえって家計の負担が少なくなることが多い」
「税金を払わない豊かな老後生活」という選択だ。

「住民税非課税世帯には税制だけではなく、数々の優遇措置があります。
国民健康保険や介護保険料がいちばん低い等級になり、社会保険料負担が非常に軽い。
後期高齢者の窓口負担も1割でいいし、支払った医療費が戻る高額療養費制度でも得になる。
 さらに給付金がもらえる。
最近ではコロナ対策で住民税非課税世帯に1世帯10万円の臨時特別給付金が支給され、高騰する電気代やガス代の補填として国から1世帯5万円の緊急支援金が支給された。
自治体独自の給付金もある。
住民税非課税となる所得を1円でも超えると、こうした生活支援は受けられないこともある」

 住民税非課税世帯かどうかで、家計への負担が天と地ほど違ってくるわけだ。
「住民税非課税世帯」となる所得の基準は自治体によって違う。
東京など大都市部では、夫が65歳以上で妻の収入が国民年金のみの夫婦2人世帯なら、夫の年金収入が「211万円」以下、地方でも夫の年金収入「193万円」以下が住民税非課税世帯の目安だ。

年金繰り上げ受給で年金額を減らす選択も  厚労省のモデル年金は「元会社員の夫と、専業主婦の妻」の組み合わせで月額22万円(夫の厚生年金が約15.5万円、妻の国民年金が約6.5万円)とされている。
こうしたモデル世帯なら夫の年金収入は年間約186万円で、他に収入がなければ住民税非課税の対象になる。
「年金が少ないから稼がないと」とパートなどで収入を得る場合も、税金や社会保険料負担を考えると、年金やパート収入を合わせた所得を「住民税非課税世帯」の範囲内に抑えたほうが逆に家計の手取りは多くなることが往々にしてあるのだ。

 これから年金受給を迎える世代であれば、将来、完全リタイアして「年金生活」に入ることを考えながら年金の受給方法を選択していくのも一つの方法だ。
 年金制度は2022年4月から、受給開始年齢を75歳まで繰り下げることができるようになった。
 年金額は受給開始を65歳から1か月遅らせる(繰り下げ)ごとに割り増しされ、75歳受給を選択すると1.84倍の年金をもらえる。
「できるだけ長く年金受給を我慢して働き、退職後に割り増し年金をもらおう」という考え方もあるが、繰り下げを選ぶにしても、年金額が「住民税非課税世帯」の211万円の壁(大都市居住の場合)を超える前に受給開始するほうが、将来の社会保険料負担が軽くなる。

 逆に、現役時代の給料が高く、65歳受給でも年金額が「住民税非課税」の基準を上回るなら、65歳になる前に年金をもらう「繰り上げ」を選ぶことで年金額を減らし、非課税の範囲内にする選択も可能だ。

※週刊ポスト2023年1月13・20日号
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2023年01月17日

この1年で200万部以上も減少した…全紙合計で3084万部しかない「日本の新聞」が消滅する日

この1年で200万部以上も減少した…全紙合計で3084万部しかない「日本の新聞」が消滅する日
経済ジャーナリスト 磯山 友幸
2023年01月16日 PRESIDENT Online

■この25年間で「5376万部」から「3084万部」に
通勤電車の中で新聞を読むという朝の光景が姿を消して久しい。
家庭でも食卓に新聞が載っている家はもはや少ないだろう。
紙の新聞は昭和を感じさせる小道具になりつつあると言っても過言ではない。
それぐらい身近な存在から遠のいている。

日本新聞協会が発表した2022年10月時点の新聞発行部数は3084万部。
1年前に比べて218万部、率にして6.6%減少した。
新聞発行のピークは1997年で、その時の総発行部数は5376万部。
25年の間に2300万部余りが減少した。

読売新聞は「発行部数世界一」でギネス記録にも認定され、かつて発行部数1000万部を超えていた。
要は読売が2つ消えた格好である。
新聞の発行部数の減少が目立ち始めたのは2008年ごろ。
それまで1%未満の増減だったものが、2008年に1%を超える減少を記録した。
それ以降、減少率は急速に拡大し、2014年には3.5%減、2018年には5.3%減、2020年には7.2%減となった。
つまり、減少ピッチは収まっていないのだ。

このままのペースで減りつづければ、20年以内に紙の新聞は消滅してしまう。

■スマホが新聞を凋落へと追いやった
なぜ紙の新聞が読まれなくなったか。 言うまでもなくデジタル化・インターネット化の進展による情報ツールの変化がある。そういう意味では2008年は象徴的な年だった。
前年にスマートフォンの「iPhone(アイフォーン)」が発売され、携帯電話が情報端末として一気に注目されていった。
その後も紙の凋落が止まらなくなったのは、スマホが進化を遂げ続けたからだ。
今やスマホは「電話器」としての範疇を超え、「情報端末」や「カメラ」として機能が求められる複合機器になった。
それをほぼ全員が携帯して持ち歩く社会になったわけだ。
それが情報パッケージとしての紙の新聞を凋落へと追いやった。
インターネットの普及と常時定額接続など情報通信インフラの劇的な進化も背景にあったのは言うまでもない。

■「新聞をほぼ毎日読む」という大学生は1%
紙の新聞の部数激減が止まらないのは、若い世代がほとんど新聞を読まなくなったためだ。
私が2022年度に講義を持った千葉商科大学の学生延べ977人にアンケートしたところ、回答した876人のうち紙の新聞を購読してほぼ毎日読むと答えた学生は9人(1%)だった。
これには自宅からの通学で親が購読している新聞を読んでいるという学生も含まれる。

一方、「まったく読まない」と答えた学生は62%に当たる540人に達した。
もちろん同じ大学に通う学生という偏りはあるものの、平均的な若者と新聞との関係を示していると見ていいだろう。

日本新聞協会の統計で「1世帯あたりの部数」を見ると0.53部なので、つまり平均では2世帯に1部ということになる。
もちろん高齢者やビジネスマンには複数部数を購読している人もいるから、実際には新聞を購読していない世帯は5割を超えるだろう。
学生の6割が「まったく読まない」という回答は実態を表していると見ていいのではないか。

残りの回答は「レポートなど必要な時に月数回程度読む」と答えた学生が213人(24%)、
「週に1、2回程度読む」とした学生が108人(12%)、
「週に3、4回程度読む」が6人(1%)だった。

学生に聞くと「新聞はおじいちゃんが読んでいます」という答えが返ってくる。
若者から見れば、高齢者のメディア、という位置付けなのだろうか。

■「ニュースサイト」と「デジタル版」はまったく別物
「紙の新聞は滅びても、デジタル版がある」という声もある。
確かに、「紙面ビューワー」で紙の新聞のスタイルを、オンライン上で読むこともできる。
だが、若者の多くは、ビューワーは使いにくいという。
慣れない縦書きの上、紙の新聞を読み慣れていないため、記事がどこからどこへつながるかがわかりにくいというのだ。

結局、電子版の主軸は横書きのニュースサイトが主流だ。
しかも、日経新聞などは紙の新聞よりもネットに記事を先に流す「デジタル・ファースト」を強めている。
紙の新聞に親しんだ世代が、ビューワーの中心利用者と見られ、いわばそうした世代向けの「移行モデル」と言えなくもない。
つまり、紙の新聞の発行部数が減るのに比例して、ビューワーの利用も減っていく可能性が高い。
そうなると、横書きのニュースサイトが「新聞」の中心になるわけだが、これと紙の新聞はまったく性格が異なる「別のメディア」と言っていい。

■紙では「求めていないニュース」に出会える
しばしば指摘されるように、新聞紙大の一覧性の高さは、どんなにパソコン画面が大きくなってもかなわない。
紙の新聞に親しんで人なら分かるように、見出しが目に飛び込んでくる新聞は情報を短時間で把握するツールとして圧倒的に有利だ。
もちろん、これも「慣れ」の問題だとも言えるが、紙の新聞の捨てがたい機能のひとつだろう。

もうひとつ、これも指摘されることだが、紙の新聞の場合、自分から求めていないニュースが紙面で大々的に展開されている意外性に直面することが少なくない。
新聞社が考える「ニュースバリュー」が「見出し」の大小となって表れる。
もちろん、ニュースサイト型の新聞も並ぶ順番などは新聞社の意思が反映されているが、紙に比べ、「並列感」が強い。
また、ネットメディアならではの機能として、読者個人の関心に応じたニュースが優先的に表示される仕組みが広がっている。
自身が意図して「選択」しているケースもあるが、無意識のうちに人工知能などによって「配信」されているものも多い。
つまり、知らず知らずのうちに、似たようなニュースを繰り返し読んでいるということになる。
どんどん「意外性」とは真逆にある、興味の範囲内の情報しか受け取らなくなっている可能性がある。
ネットメディアはそうした傾向が強いわけだ。

■SNSの利用者は「他人の意見」を聞こうとはしない
さらにSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)になれば、もはや自身の意見に近い意見が多く表示され、「友だち」になる人も情報の指向性では「似たもの同士」が集まっていく傾向が強い。
シリコンバレー発の世界最大級の知識共有プラットフォーム「Quora」のエバンジェリスト、江島健太郎氏は以前、筆者のインタビューに答えて、「SNSなどのネット上の場合、議論というよりも、自分に似た意見に同調し、『信念を強化』する場になっている」と語っていた。

両論併記を心がける新聞などの伝統的ジャーナリズムと違い、SNSの利用者は「他人の意見はどんどん聞かなくなって閉じ籠もっている」というのだ。
もしかすると、今、世界で起きている「分断」はこうした情報の伝わり方の変化が大きな要因になっているのではないか。

米国でもトランプ前大統領を支持する人たちは、対立陣営が「嘘」と断じるトランプ氏の言説を信じて疑わない。
それも少数の人たちではなく、国民を二分することになっている。
似たような「分断」は英国のEU離脱の国民投票や、ブラジルの大統領選を巡る暴動事件などにも表れている。

人々の情報の取り方の変化が、不寛容な世論を拡大させ、社会の分断を加速させているのではないか。

■「ジャーナリスト」を育てる場所が減っている
紙の新聞の凋落は時代の潮流であることは間違いない。
だが、それと同時に「公正中立」「両論併記」といった新聞ジャーナリズムが長年かけて築き上げた価値観も急速に失われているように見える。
紙の新聞は発行部数が増えることで猛烈な収益力を誇ってきた。
要は儲かる情報産業だったのだ。
ところが、デジタル化することによって新聞社の収益力は急速に下がっている。

賃貸ビルからの不動産収入などに大きく依存するところも増えている。
高い収益力を背景にジャーナリストを育ててきた人材育成力も、大きく損なわれつつある。
紙の新聞の凋落がジャーナリズムの崩壊を招かないことを祈るばかりだ。
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2023年01月18日

お金が貯まらない人に共通する「残念な癖」とは?

お金が貯まらない人に共通する「残念な癖」とは?
1/16  あるじゃん

◆お金が貯まる人には、いくつか共通点がある!
「なぜかお金持ちになる人」と「なぜか貧乏になる人」の違いは何か、
心理学者たちがこの難題に立ち向かってきました。

実は、お金持ちになる人には、いくつか共通点があります。
たとえば、「お金持ちになる人は自制心が強いぞ!」という話が有名です。
スタンフォード大学の研究によると、「将来のために今を我慢できる人ほど、人生で成功する可能性が高い!」ことが確認されました。
他にも、「お金持ちになる人は息抜きが上手だぞ!」とも考えられています。
というのも、ストレスが溜まると自制心が崩壊し、無駄遣いが増えてしまうからです。

◆お金が貯まらない人には、残念な癖があった!
この話と関連して、お金が貯まらない人に共通する残念な癖として、「自己連続性が低いぞ!」というデータを見つけました。
この話の出所は、スタンフォード大学で行われた研究です。
自己連続性とは、「今の自分が将来にわたって連続している」と捉える度合いのことを指します。
自己連続性が高いと、「今の自分は、将来の自分と似ている」と考えがちなのに対し、自己連続性が低いと、「今の自分は、将来の自分とは別人だ」と考えがちです。

この論文によると、自己連続性が低く「今の自分は、将来の自分とは別人だ!」と考えている人ほど、貯金できない傾向があったのだとか。 「自己連続性」という概念の話だけを聞いても、イメージしにくいと思います。

そこで、「明日から頑張る」という口癖を例にとって考えてみましょう。
「明日から頑張る」は、自己連続性の低い人が好きそうな言葉です。
「明日から頑張る」という口癖には、2つの意味が含まれています。

1つは、「今日の自分は頑張っていない」という意味。
もう1つは、「明日になれば自分は頑張れる」という意味。
よく考えてみると、言っていることが無茶苦茶です。
どうして、今でさえ頑張れない人が、明日から頑張れるのでしょうか?
この文書を書きながら、我ながら耳が痛くなってきました……。

◆「明日から〜」を改めれば、貯まる人になれる!?
一方、お金が貯まる人は、「自己連続性が高い!」という結果が得られました。
自己連続性が高いとは、「今の自分は、将来の自分と似ている!」と考えることを指します。
自己連続性の高い人は「明日から頑張る」とは考えません。
逆に、「今頑張れないなら、明日も頑張れない」と考えます。
そして、「明日から」ではなく「今から」頑張ろうとするのです。

話をまとめると、お金が貯まらない人は「未来の自分を今の自分と別物に考えがち」「今の自分を棚に上げがち」なのに対し、お金が貯まる人は「未来の自分は今の自分と似ている」「未来を現実的に見積もり、今から努力できる」といえるでしょう。
以前「循環思考をすることで、貯金がブーストできたぞ!」という話をしました。
このメカニズムにも、自己連続性が関わっているようです。

「明日から頑張る!」が口癖の人は、「今日から頑張らなきゃ、明日も頑張らない!」を口癖に改めた方がよいのかもしれません。

参考資料:お金が貯まらない人に共通する残念な癖とは?(https://allabout.co.jp/gm/gc/480569/

文:中原 良太(個人投資家・トレーダー)
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2023年01月19日

「年金なんていらない。払わない」維新・中条きよし参院議員に「年金750万円未納」疑惑

「年金なんていらない。払わない」維新・中条きよし参院議員に「年金750万円未納」疑惑
2023年01月18日  文春オンライン

 昨年7月の参院選比例代表で初当選した歌手で日本維新の会の中条きよし参院議員(76)に、年金未納の疑いがあることが「 週刊文春 」の取材でわかった。
期間は数十年に及び、累積した未納額は約750万円になるとみられる。

 中条氏は昨年11月15日、参院文教科学委員会で自身の新曲やディナーショーを宣伝する発言をして批判を浴び、「大変申し訳なく思っている。宣伝と受け取られたのであれば不適切だった」と陳謝。党から厳重注意処分を受けていた。

 日本年金機構の関係者が明かす。
「中条さんが当選した数日後、日本年金機構の職員が公的年金の未納分を支払うよう、事務所に連絡し、その後も督促したのですが、結局支払ってもらえなかった」
 2022年度の老齢基礎年金の満額は77万7800円だが、「中条さんは未納の約750万円と天秤にかけ、『年金なんていらない。払わない』と主張しているというのです」(同前)
 こうした中条氏の主張は問題ないのか。日本年金機構の担当者が解説する。
「国民年金法の第88条は、国民年金への加入を国民の義務と位置づけています。
年金は個人が一定の積立を行い、それを老後に受け取るという趣旨のものではなく、現役世代が納付した保険料で、その時代の年金受給者の生活を支えていくという仕組みです」

 さらに、次のように“警告”する。
「国民年金法第96条に『督促及び滞納処分』という条文があります。
保険料を納める能力がありながら納付がない場合は催告状を郵送する。
それでも納付しない方には督促状を郵送。完納の見込みが立たない場合には財産を差し押さえることになります」(同前)

■事務所は「党本部の確認待ち」と回答。しかし党本部は…
 中条氏の携帯に電話とメールをしたが繋がらず、返信もなかった。
 事務所を通じて質問したところ、事務所担当者が「党本部の確認待ちです。党の担当者の確認がないとお答えしてはいけないと言われております」と答えた。
そこで党本部に確認すると「党の許可や確認は必要ありませんし、回答を止めている事実はない。中条さんが個人で答えるべき問題なので、本人に聞いてほしい」と回答。
結局、中条の事務所からは期日までに回答がなかった。

 だがその後、回答期限の翌々日の1月18日14時31分に、代理人弁護士を通じてこう回答があった。
「公的年金制度に加入し、保険料を納入し続けることは、国民の義務であると認識しております。
年金未納があったとのご指摘については、現在、年金事務所に確認中です。
なお、日本年金機構から未納の指摘を受けたとの点については、承知しておりません」

 2004年に発覚した国会議員の年金未納問題は、当時の福田康夫官房長官や菅直人民主党代表が辞任に追い込まれるなど政局に発展した。
中条氏がどのように説明するのか注目される。

 1月18日(水)12時配信の「 週刊文春 電子版 」および1月19日(木)発売の「週刊文春」では、国会で“宣伝”したディナーショーの様子や、中条氏が厚生年金の支払いを拒否した際の発言などについて報じる。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2023年1月26日号
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共産・志位氏の長期政権は「国民の常識からだいぶかけ離れている」 ベテラン党員が「党首公選」求める理由

共産・志位氏の長期政権は「国民の常識からだいぶかけ離れている」 ベテラン党員が「党首公選」求める理由
2023.1.19  J-CASTニュース

- 共産党の志位和夫委員長が20年以上にわたって党のトップを務める「長期政権」が続くなか、党員による公選を求める声が公然とあがっている。
2023年1月19日には、党職員を長く務め、今でも党員の松竹伸幸氏(67)が著書「シン・日本共産党宣言──ヒラ党員が党首公選を求め立候補する理由」(文春新書)を出版し、都内で記者会見を開いた。
松竹氏は、現状を「国民の常識からはだいぶかけ離れている」と指摘し、党首選を通じて党内の議論をオープンにすべきだと訴えた。

小池氏パワハラ事案、地方から批判出て「国民に近い存在になるということを示した」
松竹氏は一橋大卒業後、日本民主青年同盟(民青)役員を経て1989年に国会議員秘書として共産党に就職。
党政策委員会で安保外交部長などを歴任した。
自衛隊の位置づけをめぐる解釈で志位氏と対立して06年に退職してからは、「かもがわ出版」編集主幹などを務めている。

共産党のトップの肩書き「委員長」は、正式には「幹部会委員長」。
党大会で選ばれる約200人の中央委員会が決めることになっているが、大半の議案が全会一致で決まり、党内の政策論争が国民の目に触れることは皆無といっていい。

松竹氏によると、党内は必ずしも一枚岩ではなく、その様子を国民に見せることで、党が国民に近い存在になると考えている。 (以下引用)
「共産党の内部に入ってみれば、本当にいろいろな考え方の違い、個性の違いというものがあってそれがぶつかり合う場面がたくさんある。そういうものを見せた方がいい」 (以上引用)

党内から異論が出たケースのひとつが、22年11月起きた小池晃書記局長によるパワハラ事案だ。
党内の会議で小池氏が田村智子政策委員長を??責(しっせき)する様子が動画で拡散され、地方議員もツイッターなどで批判した。
共産党は小池氏の行動をパワーハラスメントと認定し、口頭による警告処分にした。
松竹氏は、この経緯を前向きに受け止めている。 (以下引用)

「『上は下に従う』というのは、上の中にはまだだいぶ残っていると思うが、それは共産党の現場の中では、やはり通用しない話。
現場の声が通用して、共産党自身がちゃんとした国民に近い存在になるということを示したという点では大事なこと。
しかもそれ(異論を発信したこと)が処分もされなかったということは、ああいうやり方が、共産党のやり方として定着していく一つのステップになるのではないか」 (以上引用)

記者会見の手伝いを党員に頼まなかった理由
志位氏が共産党トップに就任したのは00年。
それ以来の「長期政権」になっていることを、松竹氏は (以下引用) 「国民の常識からはだいぶかけ離れているということは言わざるを得ない」 (以上引用) と指摘。
次のように話し、新陳代謝を訴えた。 (以下引用)

「共産党の中には、実は能力のある人がたくさんいて、別に志位さんじゃなければできない仕事ではないのに、慣例で長くやってきた。
自分が途中でやめたら『能力ないよね』と思われてしまうみたいな、何か思い込みというか恐怖感みたいのがあるのではないか」 (以上引用)
ただ、「志位さんに退陣を求めるということを言ったことは、1回もまだありません」とも話し、公選制の主張は志位氏に対する退陣要求ではないとしている。 (以下引用)

「私の場合は『党首選挙で堂々と議論をしあおうよ』、そこが目的なので、その結果として『やっぱり志位さんがいいよね』となる場合だって、もちろんある。
その時に『退陣しろよ』みたいなことではない」 (以上引用)

志位氏は23年1月10日掲載の読売新聞のインタビューで、「党の組織原則は『民主集中制』」だとして、 (以下引用) 「党員が直接投票権を持つことは組織原則の精神と異なります。必ず派閥ができるからです。
派閥間でばらばらなことを言うと、党として前進できません」 (以上引用) などとして党首公選には否定的な見解を示している。
これは、1950年代に党が分裂した「50年問題」を背景に、党規約に「党内に派閥・分派はつくらない」と明記されていることを念頭に置いている。

松竹氏も、「共産党が分派についていろいろ心配する事情はわかる」。
公選制を主張するにあたって、他の党員に相談することを避けたり、記者会見の手伝いも党員以外に頼んだりするなど、「分派」活動とみなされる可能性には警戒している。
その上で、「公選制の主張=分派」との見方には、次のように反論した。 (以下引用)

「党首当選はこれまでやったことがないのだから、『党首公選をやれば分派につながる』いうのは、そういう事実が過去、共産党の100年の間に一度たりとも起こったことではない。
そういう点では、事実でない推論、推測で、こんな大事な問題の議論を終わらせてはならない」 (以上引用)

   (J-CASTニュース編集部 工藤博司)
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2023年01月20日

いくら防衛費が増えても、誰も装備を使いこなせない…「戦わない軍隊」自衛隊の現実について考える

いくら防衛費が増えても、誰も装備を使いこなせない…「戦わない軍隊」自衛隊の現実について考える
2023.1.19  現代ビジネス

実行力のある戦いは?
バイデン米大統領は日米首脳会談で日本の防衛力強化を称賛し、岸田文雄首相を「素晴らしいリーダー、真の友人」と呼んだ。
内閣支持率が30%台に低迷するなど暗い話題が多かった岸田首相だが、「日米同盟新時代」を開けて満足だったろう。
少なくとも防衛政策は、国民から支持されているのは事実だ。

政府は昨年12月16日、国家安全保障戦略など「安保3文書」を閣議決定した。
来年度から5年間の防衛力整備経費を約43兆円と定め、敵基地をたたく「反撃能力」を保有することになったが、この防衛力強化の方針は、「支持する」が55%で「支持しない」の36%を上回った(昨年末の日経新聞とテレビ東京調査)。

ロシアのウクライナ侵攻は覇権主義国家による理不尽な侵攻が、今も起きうることを認識させた。
北朝鮮によるミサイル発射は、いつ日本に着弾してもおかしくない恐怖を与え続けている。
中国が台湾に侵攻する「台湾有事」はタイムスケジュールに入っており、台湾と指呼の間にある日本に緊張が走るのは避けられない。

日本はロシア、北朝鮮、中国の隣国である。
岸田首相が公約した「防衛費をGDP(国内総生産)比2%にする」という負担は重いが、軍備増強で生じるリスクを含め、国民には引き受ける覚悟に加え、それが本当に防衛力の強化として国益に適うかどうか、あるいは国民を守ってくれるどうかを見守ることが必要だ。

筆者は、本サイトで北朝鮮のミサイル飛来に合わせ、「望ましいミサイル防衛の在り方」について、識者の意見を紹介してきた。
政府が掲げる「防衛力強化策」は、そうした各種提言を生かすものになっているが、一方で、「予算」と「装備」を強化しても、それを使いこなして戦う能力と、実行力のある戦いを可能にする体制が整っていないという現実がある。
そこに踏み込みたい。

まだショッピングリストの段階
予算1兆円の地上配備型ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の是非が問われた際、筆者は《噴出する反対論といくつもの問題点》(2019年8月15日配信)と題して、民主党政権下で防衛政務官、防衛副大臣を歴任、自民党に移ってからも防衛問題に一家言を持つ長島昭久代議士が推奨する「統合防空システム(IAMD)」を紹介した。
イージス・アショア利用の弾道ミサイル防衛(BMD)では、低高度飛翔の巡航ミサイルや極超音速滑空弾には対応できないため、米軍と情報を共有し、迎撃対象を広範囲にしたIAMDが将来の北朝鮮以外の脅威にも備えるシステムになる、ということだった。

「国家防衛戦略」では長島氏の言うようにBMDからIAMDに移行したうえで、相手国のミサイル拠点などをたたく「反撃能力」を明記した。
そのために敵の射程外から攻撃できるスタンド・オフ防衛能力を持つ米国巡航ミサイルの「トマホーク」や国産の「12式地対艦誘導能力向上型」を配備することになった。
また、ウクライナに侵攻したロシアが、超高音速ミサイル「キンジャ―ル」を初めて実戦で使用し、北朝鮮が新型大陸間弾道ミサイル「火星17号」の発射実験を行った際には、《プーチン、金正恩の脅威で岸田政権が迫られる「本気のミサイル防衛」》(22年3月31日配信)と題して、坂上芳洋元海将補にミサイル防衛の在り方を聞いた。

坂上氏は、イージス艦に配備された迎撃ミサイル「SM−3」と地上で迎え撃つ地対空誘導弾パトリオット「PAC−3」の2段構えでは、複数同時ミサイル攻撃や極超音速ミサイルには対応できないとして、長距離艦対空ミサイル「SM−6」の実戦配備など具体的な「統合対空ミサイル防衛」の数々を語った。

坂上氏は今回、「予算」と「装備」を増強して米軍との連携を強める「安保3文書」を評価しつつも、「まだショッピングリストの段階。制度や法律を整えて自衛隊の質を向上させてこそ意味がある」という。
確かに日本のこれまでの防衛力向上は、「ショッピングリスト」を満たすのに汲々としていた。
象徴するのが、自衛隊の運用能力と稼働率の低さ、弾薬やミサイルの備蓄不足である。

日経新聞コメンテーターの秋田浩之氏は、同紙「オピニオン欄」(23年1月5日)で、「部品不足で稼働率は5割強」「弾薬やミサイルは不足。迎撃ミサイルは必要量の約6割」「自衛隊施設の約8割は防御態勢が不十分」としたうえで、「23~27年度に約43兆円の防衛費を投じるとはいえ、約15兆円は負の問題を解決するために吸い取られてしまう」と指摘した。

弾を撃つにも上官の許可が
「反撃能力」を保有し、GDP比2%の予算で歴史的転換期を迎えた自衛隊は、戦略的にも装備的にも新たなスタートラインに立ったといっていい。
だが、そのためには制度やシステムを実戦向きに整える必要がある。
ここから先は自衛隊OBや防衛産業関係者などの「本音」である。

自衛隊は立派な装備を有し、海外では陸海空軍の扱いを受けているが、実態は『軍隊のように見える警察』に過ぎない。
通常、軍隊は国際法・交戦法規が禁じること以外は何でもできるネガティブ・リスト(否定されることが決まっている)型でなくてはならない。
しかし本質的に警察である自衛隊は、法令に即して行動するポジティブ・リスト(やれることが決まっている)型だ。
これではダイナミックに動く戦場で戦うことなどできない」(自衛隊OB)

確かに戦闘を起こすに際し、実施可能かどうかを法令で判断、弾を撃つのに上官の許可を必要とするようなポジティブ・リスト型では敵にやられてしまうだろう。
有事の際、戦闘を継続できるかどうかの「継戦能力」にも疑問符がつけられている。

「長年、専守防衛を金科玉条としてきたために、攻撃を防ぐことしかできない。つまり継戦能力を持っていない。
なのに幼児がかっこいい玩具を欲しがるように、ハイテク正面装備の調達にこだわってきた。
攻撃できない弱みを装備でカバーしようとした。
でも、戦えないので弾薬や兵站の準備をおろそかにした。
砲弾もミサイルも圧倒的に不足している」(別の自衛隊OB)

戦いを前提とした軍隊ではないということだ。
それが自衛隊の質を落とし、非戦と武器輸出三原則が防衛産業を弱体化させた。

「防衛庁(07年から防衛省)・自衛隊は、長く『違憲で無駄な存在』と見なされ、社会的に認知されなかったので優秀な人材が不足している。
しかも『戦えず、戦わない自衛隊』という矛盾が、事なかれ主義者の出世を許してきた。
しかも国家安全保障局(NSC)が設けられて重要な政策立案機能が内閣官房に集中するようになった結果、内局が空洞化している。
一方で特殊な『自衛隊仕様』にこだわって武器装備品を製作、武器輸出三原則(2014年から防衛装備移転3原則)に縛られている間に防衛産業は衰退していった」(防衛商社幹部)

こうした弱点は防衛省・自衛隊のせいではないものの、「中途半端」に据え置かれたことで、そんな存在となった。
一挙に増えた「予算」と「装備」は猛々しく頼もしいが、反撃・継戦能力を持つということは、「戦わない自衛隊」から「戦う軍隊」に変わったことを意味する。
日米の同盟強化、豪・英・仏・伊・独などの準同盟国との関係を進展させている岸田政権に必要なのは、国会で論議を尽くして自衛隊から「戦えない」要因を取り除き、法的・システム的な環境を整えることだろう。
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2023年01月21日

日本を襲う「値上げラッシュ」…給料がこんなに安い国では「コンビニにも行かず、ガソリン代に苦しむ」

日本を襲う「値上げラッシュ」…給料がこんなに安い国では「コンビニにも行かず、ガソリン代に苦しむ」
1/20(金) :現代ビジネス

 平均年収443万円――これでは普通に生活できない国になってしまった。
なぜ日本社会はこうなってしまったのか? 
 話題の新刊『年収443万円 安すぎる国の絶望的な生活』では、〈昼食は必ず500円以内、スタバのフラペチーノを我慢、月1万5000円のお小遣いでやりくり、スマホの機種変で月5000円節約、ウーバーイーツの副業収入で成城石井に行ける、ラーメンが贅沢、サイゼリヤは神、子どもの教育費がとにかく心配……〉といった切実な声を紹介している。

連日の値上げラッシュ……  毎日のように、「値上げ」が大きなニュースとなっている。
 マクドナルドにブラックサンダー、スーパーカップ、ペッパーランチ、オリーブ油・こめ油、さらには銭湯まで、値上げラッシュが止まらない……。

「物価が上がるが給料は上がらない」国で、平均年収前後で暮らす人々は何を感じているのだろうか。
 話題書『年収443万円』では、さまざまな物価上昇などに悩み、日々節約する人々のエピソードを掲載している。  〈日々、節約するしかないですよね。コンビニは高いから行かない。そんなの基本中の基本。
やっぱり行くなら、安いスーパーの「まいばす」(「まいばすけっと」)ですよ。〉(『年収443万円』より)  

〈車の維持費は、ガソリン代が1リットル160円。安いところを探して150円で入れるようにしています。
ガソリン代、年々上がっていて、本当に高くて参ります。
コロナ感染が拡大し始めた頃は1リットル120円くらいだったのが、130円になり、140円になって。今は160円。高いでしょう、これ。高すぎますよ〉(『年収443万円』より)

 『年収443万円』では、「子どもに知的障害、借金地獄……マクドナルドにも行けない窮状」と題し、世帯年収400万円の介護ヘルパーの方のエピソードも紹介している。

 〈「マクドナルド」でハンバーガーが食べたいと言われても、ダメ、ごめん、給料日前だから行けない、って。
だって、マックも高いじゃないですか。  セットを頼んだら800円くらいもするんですよ。
平日のランチタイムで600円ほど。「ハッピーセット」じゃ量が足りないし、買えないですよ。
家族で3000円も4000円もかかるから、「dポイント」を使って買うしかないです。
 そうした子どもの「行きたい」「食べたい」という願いを叶えてあげられる収入があったらなぁ。〉(『年収443万円』より)  

平均的な収入を得ていても、日常の些細なところで節約などが迫られる現実。
 「物価が上がるが給料は上がらない」国は、本当に変わることはできるのだろうか。
     現代新書編集部
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2023年01月22日

来年度の年金額 3年ぶり引き上げも…実質“目減り” 「足りない」「多いほど良いけど、若い方に負担が…」

来年度の年金額 3年ぶり引き上げも…実質“目減り” 「足りない」「多いほど良いけど、若い方に負担が…」
1/20(金)  日テレNEWS

来年度の年金額が3年ぶりに引き上げられます。
ただ、現役世代の負担が増えることを抑える仕組みが使われ、年金額は実質的には、目減りとなります。
厚生労働省は、来年度の68歳以上の年金の支給額について、今年度より1.9%引き上げ、67歳以下は2.2%引き上げると発表しました。

新たに年金をもらい始める高齢者の場合、国民年金では月に1434円増えて6万6250円、厚生年金では、夫婦2人分のモデル世帯で月に4889円増えて22万4482円となります。

年金の支給額は、年度ごとに物価や賃金の増減にあわせて改定され、引き上げは3年ぶりです。
ただ、現役世代の負担が増えるのを抑えるために支給額の伸びを抑える仕組み、いわゆる「マクロ経済スライド」が発動され、支給額の伸びが物価や賃金の上昇分に追いつかず、実質的には目減りすることになります。

年金受給者
「足りないですね」「困りますよね」 年金受給者(70代)
「多ければ多いほど良いけど、どうなんだろうな。若い方に負担が行くような気がしないでもない」

新しい年金額は、4月と5月分について今年6月から支給されます。
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2023年01月23日

困窮者を窓口で追い返す「生活保護申請の水際対策」の許せない手口

すべての国民に認められた権利なのに…困窮者を窓口で追い返す「生活保護申請の水際対策」の許せない手口
樋田 敦子(ひだ・あつこ)ジャーナリスト
2023年01月22日 PRESIDENT Online

生活に困窮した場合、すべての国民には「生活保護」を受ける権利がある。
ジャーナリストの樋田敦子さんは「ところが実際には、生活保護を申請したくても、窓口で追い返されるケースが後を絶たない。
背景には福祉事務所職員の不勉強の問題もある」という――。
※本稿は、樋田敦子『コロナと女性の貧困2020-2022 サバイブする彼女たちの声を聞いた』(大和書房)の一部を再編集したものです。

■「生活保護」への根強い差別と忌避感
2021年8月、作家やユーチューバーとして活動する“メンタリスト”のDaiGo(ダイゴ)が「ホームレスの命はどうでもいい」「正直邪魔だし、プラスにならない」などと発言する動画をインターネットで配信し、生活困窮者の支援団体の関係者などから、批判の声が相次いだ。
問題の動画は削除され、DaiGoはネットの配信で「無知が招いた失態だった」と謝罪した。
支援団体は「発言の根底にあるのは差別や偏見。当事者を見下すことで、差別や偏見を広げることにつながっている」と批判した。

困窮者支援を続ける知人は、連日多忙を極めていた。
所持金がわずかで、宿泊する場所のない人たちが路上に押し出されていて、その救助に向かう人。
生活保護の申請に同行する人。
申請同行で自治体の担当者のあまりの横暴さに怒りを感じる人。
生活保護問題対策全国会議事務局次長の田川英信(たがわひでのぶ)も、その1人である。

田川は、生活保護行政に15年以上携わってきた「生活保護のプロ中のプロ」である。
田川の1日は、メールを読むことから始まる。
新型コロナウイルスの感染拡大直前に結成された「新型コロナ災害緊急アクション」の相談フォームに寄せられたメールに目を通し、詳細を聞き取り、連携する支援団体につなげていくのが日課である。
(当時) 寄せられている相談は「メール相談ということもあり、20〜30代半ばの方からの相談が多いです。女性も2割ほどいます。そしてSOSを出される方の所持金は、ほとんどが1000円未満です。
昨日夜7時にSOSしてきた男性は、『今晩泊まるところがない』と言います。
事務局の瀬戸大作さんが即座に動いてくれて、新宿で9時に待ち合わせて、ホテル代と当面の生活支援金を渡しました。
そうでなければ彼は、路上で一夜を過ごすことになったと思います。
後日、生活保護申請につなげる予定でいます」

また、早朝4時にメールがきて、7時に返信したが、その後全然応答がなかったことがあった。
携帯は止められていて連絡がつかなかった。
そのため、Wi‐Fi環境があるところでしかメールが送受信できなかったらしい。
「Wi‐Fiのあるところで待っていてください」と田川は伝え、やっと連絡がとれるようになった。

「毎日、綱渡りの連続です」と田川は言う。
生活保護を申請したいという人は、どのくらいの数がいるのだろうか。
「そんなに多くはありません。最終的には生活保護しかないというケースもありますが、ストレートに申請したいと書いてくるのは、2割程度です。

生活保護の申請が少ないのには、2つ理由があります。
まず、コロナで大変だけれども、持続化給付金や住居確保給付金、社会福祉協議会の貸付でこれまでなんとかやってこられたので、生活保護ではなく、とにかく当面しのげればいいと考えているから。
そして、多くの人は生活保護はいやだという忌避感が強いのです。
困っているのに申請が増えないのは、後者の理由から。生活保護を受けるなら死んだほうがマシだ、とはっきりおっしゃる方もいます」

■「家族に知られるのがいや」
生活保護は自分が受けるものではない、受けられない、と思い込んでいる人が多い。
また受けられると思っている人の中でも、なるべくなら受けたくないという人が、かなりの割合でいるという。
生活困窮者を支援する「つくろい東京ファンド」が20年末から年始にかけて、生活相談に訪れた人に「生活保護利用に関するアンケート」を実施。165件の回答のうち、生活保護を利用していない128人にその理由を尋ねたところ、34.4%が「家族に知られるのがいやだ」と答えた。

生活保護を利用するまでの流れはこうだ。
住んでいる地域の福祉事務所に相談し、利用する意思がある人は申請書を提出する。
申請を受けると福祉事務所が戸籍情報をもとに、生活状況や資産状況などを調査する。
その中で、おおむね2親等以内の親族(親、子、兄弟、祖父母、孫)、まれに同居していない戸籍上の配偶者に、生活の援助が可能かどうかを手紙などで確認する。
これが「扶養照会(ふようしょうかい)」と呼ばれるものだ。
つくろいファンドの同アンケートには「家族に知られたくない」「家族に知られたら縁を切られる」などの抵抗理由が挙げられた。

■扶養照会をしなくてもよいケースもある
もともとDVや虐待を受けていたケースでは、扶養照会をしなくてもよかったが、21年3月からは、親族に借金を重ねている、相続をめぐり対立している、親族と縁を切っていて、関係が著しく良くない、10年程度音信不通などのケースでも、扶養照会をしなくてもよくなっている。
利用の要件とはなっていないのであるのだが――。
田川に尋ねた。
「生活保護制度は、生存権(健康で文化的な最低限度の生活を営む権利)として憲法で保障されています。
これまで何回か生活保護バッシング騒動などもあって、生活保護が恥ずかしいものだという、スティグマ(負の烙印)になっているのです。
ひとり親の方で困窮されているのに、生活保護を受けるくらいなら今の状態でがんばる、という人もいます。
児童手当や児童扶養手当があるので、自分の少ない収入でなんとかするというのです。

生活保護を利用したら、役所からあれこれ言われて窮屈だと思われているのかもしれない。
ひとり親の家庭で、男の人と交友があってはいけないということもないのだけれど、中にはケースワーカーが訪問してきて“あれ、男物の歯ブラシがありますね”みたいなことを言われるので、プライバシーに踏み込んでくるのなら、やめようと抵抗を感じる人もいます。
口うるさく言われてはたまらないという思いもあるのでしょうね。
受給するまではハードルが高いのも事実です」

■いまだに水際作戦を行う自治体の非常識
厚労省が20年末から生活保護を使っていいとホームページなどでアナウンスしているのにもかかわらず、一部自治体の窓口では、相変わらず窓口で相談者を追い返す「水際作戦」が行われている。

生活保護は最後のセーフティネットと言われているのに、申請もできずに追い返されているのだ。
「先日も、相談メールで、お金が全然ない。福祉事務所に相談に行ったら、社会福祉協議会の貸付があるじゃないかと言われて、追い返されたそうです」
確かに社協の貸付はあるけれど、借金になるだけで根本的な解決にならない。

「実は生活保護制度には“他法他施策(たほうたしさく)”が優先という保護の補足性の原理があって、生活保護法の第4条に書かれています。
そこには生活保護を受ける前に、生活保護法以外のあらゆる法律や制度を使いなさい、ということ。
他に使える制度があるならそちらを使ってください、どうしてもダメなら生活保護で、という順番で進めるのです。
もうすでにお金が全然なくて、借金だらけの人に、さらに借金してくださいということ自体はおかしいことだと思いますが、それで乗り切れるようならいいでしょ、という感覚が役所の側にはある。
自治体の雰囲気にもよりますが、生活保護世帯の数を増やしたくないから慎重に扱え、という方針の自治体もあるのです」

生活保護の財源は、4分の3を国が負担していて、残りの4分の1を自治体が負担する。
しかし総務省の地方交付税交付金で後から補填されるしくみで、自治体には実害がない。
7割の自治体で得しているという調べもあるという。

■申請がスムーズに通るケースは何が違うのか
生活保護の申請に1人で行くと断られることもあるのに、支援者がついていくとすんなり通るケースもあるのだが、これはなぜなのだろうか。
「本当におかしなことです。ダブルスタンダードであって、単身で行ったら保護制度をよく知らなかったのではね返された。一方で、付き添い者と行くと、すんなりといく
特に付き添い者が弁護士だったり、司法書士だったり、有名な支援団体だったりすると、いろいろ言ってくるのでしっかりやらなきゃいけないぞ、と自治体職員は身構えるのです。
もちろん公務員は、なるべく税金は大事に使うべきです。それが基本なんですが、程度問題で、使わなければいけないところは使わなければいけない。

何がなんでも税金を使わないでおこうと拒むのはおかしいし、人によって対応が変わるというのもおかしいし、他法他施策の利用といっても、ぎりぎりのところに来ている人に、もっと借金しろとは言えないと思うのですが」

■録音に助けられた20代女性のケース
21年2月、神奈川県横浜市神奈川区の福祉事務所で、ダウンロードした申請書を手に、生活保護の申請をしたいと訪れた20代女性に対し、面接した職員は、誤った説明や返答をして、申請書を受け取らなかった。
仕事も住まいも失っていた女性に職員は「生活保護申請の意思なし」と判断した。
そのやり取りを女性が録音していたため、支援団体が違法だと抗議し、神奈川区の福祉事務所と市側は謝罪した。
女性は別の自治体で生活保護を受けることになった。

ある自治体で断られ、他の自治体で受給できるケースはあるのだろうか。
「つい先日も、仕事に就けず、家賃も滞納している女性が相談したら、若いんだから仕事を探せと追い返した事例が都内の某区でありました
私が職員だったときも、住む家がなく、2日間も食べていない状態の人を追い返した自治体があり、私はその自治体に抗議しました。
あまりにひどいと。
このコロナの情勢では、働きたくても働けない人が多い。
働けたとしても正規のまともな仕事につけない人もいる。
20、30年前と雇用情勢が全然違いますから結構厳しいです。
非正規か、低賃金で働いている中で、他に仕事を探せばいろいろあるだろうと言われても、ちゃんと食べていく賃金をもらえるところはなかなかないのが現状です」

■水際対策の問題事例
田川によると、1人で相談に行って、体よく追い返された問題事例がいくつかある。
実際に自治体で起こった例を紹介しておこう(「 」内はすべて田川談)。

1「ここに住民票がなければダメ」と言われた
「正しくは、住民票がどこにあるかが問題ではなく、居住地があればそこの福祉事務所、なければ現在地でOK。生活保護の実施責任をどこが負うかは大事な問題です」

2「(役所の終業前なのに)明日来てくれ、今日は受け付けは終わり」と言われた
「超多忙なことは理解できるが、明らかに違法で不適切」

3「居住地が定まらないと申請できない」と言われた
「定まらなくても、申請はでき、保護の開始もできます」

4「うちは、女性なら婦人保護施設で保護することになっている」と言われた
「婦人保護施設はDVなどで逃げてきた女性のための施設。携帯電話は使用できず、相部屋のところも。必要もないのにそこしか利用できないというのは疑問です」

5「ホームレスの方は、無料低額施設(無低)へ」と言われた
「無低は社会福祉法によって定められた生活困窮者が無料もしくは低額で利用できる施設ですが、大人数の相部屋で劣悪な環境のところもある。
貧困ビジネスと称される無低もあり、逃げ出した人も多いので要注意」

6「ビジネスホテルに泊まりながら生活保護は受給できない」と言われた
「ビジネスホテル代を生活保護の住宅扶助として支給して次のステップに進むことはできる」

7「資産価値がある住居を売れば生活できる」と言われた
「自己居住用の不動産は東京なら3000万円強、全国どこでも2000万円程度なら保有容認される」

8「自治体間の格差がありすぎる」というケース
「開始決定までの生活費に充てる貸付の制度がなかったり、額が少なすぎる自治体もあります」

■背景には福祉事務所職員の不勉強の問題も
こういった背景には何があるのか。
福祉事務所の職員の数が少ない、職員は人事異動のサイクルが3年程度なので質が担保できていない、などがあげられる。
1人で100世帯、200世帯を担当する自治体もあり、非正規の職員にまかせっぱなしで研修制度がきちんとしていないところもあるのだ。
公務員といっても1人の住民なので、住民の中に生活保護は恥ずべきもの、利用しないほうがいいという価値観があると、それを引きずったまま公務を行う場合もあるのだと、田川は言う。

さらに誤った制度理解を持つ先輩が、間違ったまま後輩に伝えたこともあった。
小田原市の職員が「生活保護なめんな」という文字の入ったジャンパーを着ていた事件は、当時の保護係長が提案した。
「だからこそ研修が必要なのです」と田川は強調する。

水際作戦に続いて、「沖合作戦」もある。
「生活困窮者自立支援制度は、一部現金給付がありますが、基本は貸付です。生活保護とは雲泥の差なのです。
生活保護にたどり着く前に、沖合ではねつけるということで、“沖合作戦”と呼ばれていますが、他法他施策を口実に、生活困窮者自立支援制度で何とかしようとする自治体がある」

横浜のケースでは、本人がスマホで録音していたことが大きかった。もし録っていなかったら「いや、そんなことは言ってません。適切に説明しましたよ」で終わりになっていたかもしれない。
「録音禁止と書いている窓口もあるけれど、録音禁止の根拠はないのです。
防衛策としては、相談の際に録音しておくことは大事かもしれません

生活保護の申請書はダウンロードしたものが認められるようになった。
つくろい東京ファンドの「フミダン」は23区ならファクス申請ができるようになっている。
新聞広告の裏にでも保護申請書と書いて出せばいいのだと田川は言う。決まった書式はない。
「書き直せとか、これでは受け付けられません、という自治体もあるけれど、それは間違いです」

今後、困った人が生活保護を申請できるように、私たちに何かできることはあるのだろうか。田川は話す。
「生活保護を利用しても恥ずかしいことではない、という雰囲気を作っていただけたらと思います。
そういう人がいたら、そんなことはないということを身近なところで発信していただけたらいいなと思う。
そして特に若い世代には、政治に関心を持ってほしいです。

これまで政治家が生活保護バッシングしてきたので、さらに悪いほうにいってしまった。
日本の若者は主権者教育を受けていないので、困ったときにどうしたらいいのかを教えてもらっていないのです。
だからSOSが出せない。
出したらいけないと思わせられている。
生活保護を利用してもらうためには、行政が相当がんばって宣伝しなきゃいけない。
韓国のように『あなたも生活保護が利用できます』と地下鉄の広告に張り出したり、バスの吊り広告やユーチューブで配信したり。それが国の役割ですよ」

生活保護は、国民に与えられた権利だ。
日本人は権利に疎い国民でもあるが、自分の力で生活ができない人は、老いも若きもなく公助に頼ろう。
生活保護を受けやすくして捕捉率を上げていくことこそが国の責務だと思う。
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2023年01月24日

待機者は多いのに施設はガラガラ…全国の特養ホームで起きている「税金の無駄づかい」を告発する

待機者は多いのに施設はガラガラ…全国の特養ホームで起きている「税金の無駄づかい」を告発する
濱田 孝一経営コンサルタント
2023年01月23日 PRESIDENT Online

首都圏の特別養護老人ホームで異変が起きている。
施設に入居できない待機者がいる一方で、空床率が20%〜50%と異常に高い施設もあるのだ。
経営コンサルタントの濱田孝一さんは「月額費用が0〜9万円程度の旧型は入居待ちだが、新設されるのは月額費用が20万円程度のユニット型が多いという矛盾がある」という――。
(※本稿は、濱田孝一『高齢者住宅バブルは崩壊する』(花伝社)の一部を再編集したものです。

■首都圏の一部の特養ホームの空床率は50%に
2018年12月16日の日本経済新聞の一面トップに、「足りない特養、実際には空き、首都圏で六千人分」という見出しが躍った。
日経新聞が都市圏の特養ホームを調べたところ、東京、神奈川、千葉、埼玉の特養ホーム(特別養護老人ホーム)の計13万8000床のうち6000床が空いていた。
この地域の特養ホームの待機者は6万人。
特に、この5年以内に開設された一部のユニット型特養ホームは空床率が「20〜50%」と異常に高くなっているという。

「特養ホームでは死亡退所から次の入所まで、一定のタイムラグが生じる」
「入所者を順次受け入れるため、開所から満床になるまで半年程度かかる」

そういった施設特性を考えると、「運営上発生する通常の空所」というところもあるだろう。
ただ、記事の通り、開所から数年経過しても複数のユニットやフロアが空いたままというところも多い。
入所者不足で、社会福祉・医療事業団への借入金の返済ができない社会福祉法人も増えていると聞く。
この「地域全体で見れば待機者はたくさんいるのに、一部の特養ホームは空所が目立つ」という現象は、東京近辺だけの話ではない。
その理由は、大きく分けて2つある。

■必要な介護人材が確保できていない
一つは、介護スタッフ不足だ。
特養ホームの運営、特にユニット型特養ホームにはたくさんの介護スタッフが必要となる。
当然、どれだけ待機者がいても、介護スタッフが確保できなければ受け入れはできない。

実際、首都圏の社会福祉法人の理事長と話をすると、「特養ホームの整備計画が出ても、人材確保が難しいので応募できない」
「市から新しい特養ホームを作ってくれないかと依頼があるが断っている」という話も聞く。
その計画に手を上げるのは、新しく開設した社会福祉法人や、事業拡大のために四国・中国地方など他の地域からやってくる社会福祉法人だという。
域内の介護人材確保の状況を十分に理解している近隣の社会福祉法人が断っているものを、そのノウハウも地の利もない事業者が参入して、必要な介護人材が確保できるはずがない。

■低収入者が入居できないほど高額化している
ここには、都道府県の介護保険事業計画にも問題がある。
数年前、神奈川県では駅を挟んで近隣の場所に、それぞれ50〜100床規模の3つの特別養護老人ホームが同時に開設された。結果、介護看護スタッフの争奪戦となり、4月の開所に合わせて必要な介護看護スタッフが確保できたのは、人材確保・育成のノウハウのある社会福祉法人のみ。
残りの2つは必要数の半数しか確保できなかったという。
官民ともに、計画が甘いと言わざるを得ない。

もう一つ大きな原因となっているのが、ホテルコストの高額化だ。
ユニット型特養ホームは莫大な社会保障費が投入されている一方、低所得者対策が不十分なため、年金収入しかない低資産所得層の高齢者は申し込みさえできないという課題は以前から指摘されている。
加えてこの数年、オリンピックやインバウンド需要のホテルの建設ラッシュ、木材の高騰(ウッドショック)が重なり、特に都市部で整備されるユニット型特養ホームの建築費は高騰している。
それが施設の居住費(ホテルコスト)に加算されるため、基準額(2006円/日)に対し、平均値でも1日2500円、なかには2倍以上の4500円というところもある。

特養ホームに支払う費用だけで月額20万円、生活費を含めると年間300万円近くになるため、近くに特養ホームが建設されても、申し込むことさえできないのだ。

■特養ホームの申し込みは低価格の旧型に集中
これは社会福祉法人の運営に関わる問題でもある。
特養ホームは営利目的の高齢者住宅ではなく老人福祉施設である。
ホテルコストを基準額より高く設定する場合、運営上やむを得ないと判断されたものに限られている。
しかし、減額対象となる第3段階までの高齢者を入所させると、ホテルコストは基準額までしか徴収できないため収支が悪化する。
「一定数は第4段階でなければ経営できない」
「資産収入も勘案せざるを得ない」と話す施設長は少なくない。

特に、収入資産階層が低い人が多いと言われる地域のユニット型特養ホームに空所が目立つと言われている。
京都の老健施設やケアマネジャーにまで、「大阪の特養ホームならすぐに入所できます」というDMが届いていると聞く。
待機者は全国で30万人と言われているが、ここにはもう少し詳しい分析が必要だ。

現在の特養ホームは、従来の4人部屋の旧型特養ホームと個室のユニット型特養ホームの2つに分かれている。
旧型特養ホームの場合、月額費用は0〜9万円程度と低価格に抑えられている。
そのため特養ホームの申し込み、待機者はこの旧型に集中していると言われている。
実際、旧型・ユニット型など複数の特養ホームを運営している施設長・理事長と話をすると、「ユニット型は入りやすい、旧型は待機期間が長い」という意見が多い。
ただこれは、自治体や地域性によっても違いがある。

「自治体ごとに旧型とユニット型の待機者数や待機年数の違いを分析すべき」
「その分析に基づいて整備する施設を検討すべき」とずいぶん前から指摘しているが、それが行われた形跡はない。
厚労省は2025年までに、ユニット型を全体の7割にする目標を立てている。

■富裕層のために巨額の税金が使われている
「特養ホームを造るな」とは言わない。
これからも契約に基づく介護だけでは対応できない、「要福祉」の要介護高齢者・認知症高齢者は増えるからだ。
しかし、ユニット型特養ホームを作ると、そこに財源や人材が集中するため地域全体の介護体制は脆弱になる。
また、いまの歪んだ制度のまま莫大なコストをかけてユニット型特養ホームを作り続けても、入所できるのは公務員や大企業社員など、高額の退職金や年金を得られる人に限られている。
これから後後期高齢者になる団塊世代はリストラ世代とも言われ、その先の非正規雇用世代が後後期高齢者になれば、ユニット型特養ホームに申し込むことのできない高齢者の割合は更に高くなる。

資本主義社会において、一定の収入格差が発生することはやむを得ないが、社会保障・社会福祉において、その格差が引き継がれることは明らかに社会正義に反する。
一部の富裕層・アッパーミドル層のために巨額の社会保障費が投入され、セーフティネットという名目で高級老人福祉施設が作り続けられている国は、一部の社会主義国か日本くらいのものだ。

■貧困層は質の低い無届施設を利用するしかない
この問題は、ユニット型特養ホームの空所だけにとどまらない。
それは、「介護できない介護付有料老人ホーム」「囲い込み型高齢者住宅」「劣悪な無届施設」など問題のある高齢者住宅の増加とリンクしているからだ。

手厚い介護システムの介護付有料老人ホームを作っても、そのターゲットとなるアッパーミドル層はユニット型特養ホームに取られてしまう。
そのため、重度要介護や認知症の増加に対応できない要支援・軽度要介護高齢者を対象とした「20万円前半」の【3:1配置】のものが多くなる。

ユニット型特養ホームにも介護付有料老人ホームにも入所できない、低所得低資産の重度要介護高齢者が頼る先が押し売り介護など不正の温床となっている「囲い込み型高齢者住宅」や「無届施設」だ。
囲い込み型のサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)や住宅型有料老人ホームはユニット型特養ホームと同等か低価格に抑えられている。
そこにも入所できない貧困層は、月額費用10万円未満の無届施設に流れていくのだ。
ここには、価格だけでなく入所までの期間の問題もある。

転倒骨折・脳梗塞などで突然要介護状態になり、病院から早期退院を求められて頭を抱えている家族にとって、「申し込んでも数カ月〜数年待ち」「いつ入所できるかわからない」という特養ホームは役に立たない。
そのため、申し込んだ次の日にも入居できる「囲い込み型高齢者住宅」や「無届施設」に頼らざるを得ない。

言い換えれば、特養ホームに入所できるのは、本来の「緊急性の高い高齢者」とは正反対の、金銭的にも時間的にも精神的にも余裕のある人だけなのだ。
これが特養ホームの待機者が一気に減少し、その一部には空床ができている最大の理由だ。
「特養ホームの整備によって待機者が減った、待機期間も短くなった」
「特養ホームの供給が需要を上回っている地域もでてきている」そんな単純な話ではないのだ。

■莫大な社会保障費が無駄づかいされている
言うまでもなく、この制度の矛盾と混乱は、莫大な社会保障費の無駄・浪費につながっている。
自宅や高齢者住宅で生活する要介護高齢者と比較すると、ユニット型特養ホームの入所者一人にかかる費用はプラス年間180万円、これが増加分の30万人として年間5400億円。

囲い込み型高齢者住宅や無届施設のうち、要介護高齢者に押し売りされている介護医療費は、それぞれ年間100万円(計200万円)以上、重度要介護高齢者の数を30万人と仮定すると、年間6000億円。合わせて1兆1400億円にもなる。
これ以外にも認定調査の改竄や不正請求、ユニット型特養ホームの「応益負担・応能負担」の不備などを勘案すれば、さらにその金額は数千億円規模で膨らむ。

2020年現在の国内の介護費用の総額が10兆円であることを考えると、その金額の大きさがわかるだろう。
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2023年01月25日

不安を煽るCMに騙されないで…健康寿命を過ぎても元気な老人は意外と多い

不安を煽るCMに騙されないで…健康寿命を過ぎても元気な老人は意外と多い
2023年01月24日   SPA!

人生100年時代。
50歳ですら道半ばという長い余生は、喜ばしいどころか、不安でしかないという読者諸兄も多いことだろう。
しかし、「お金」「健康」「孤独」といった世間に蔓延している老後不安は本当に正しいのだろうか?
 ウソに隠された誰も教えてくれない真実を解き明かす。

 「男性は女性よりも早く寝たきりになる」そんな不安を煽る報道を目にした方も少なくないだろう。
それは必ずしも正しくないと専門家は指摘する。

◆年配者の不安を煽るCMに騙されないで
 厚生労働省によると’19年時点で自立した生活が送れる健康寿命は男性72.68歳で女性75.38歳。
平均寿命は男性81.41歳で女性は87.45歳なので、差はそれぞれ約9年と約12年となる。
年配者の不安をあおる保険のCMも多いが……。

 NPO法人「老いの工学研究所」理事長の川口雅裕氏は、 「健康寿命を過ぎても元気な方は多く、それを裏づけるデータもあります」 と否定する。

◆日常生活を一人で送るのが難しい人はイメージよりも少ない
 厚生労働省「介護保険事業状況報告」によると、日常生活を一人で送るのが難しい要介護2以上の人の割合は70〜74歳で2.8%、85〜89歳でも22.8%しかいない。
「健康寿命における健康な人とは『あなたは現在、健康上の問題で日常生活に何か影響がありますか』との問いに対して『ない』と答えた人を指します。
あくまで主観的なので、調査時に偶然風邪をひいていたり、ちょっとしたケガをしていたような人が『いいえ』と答えることも多い。
全世代調査なので、『65歳の人が何歳まで自立した生活ができそうか』を知るためにはそもそも向いていません」(川口氏)

◆ほぼ平均寿命まで健康に過ごせるという調査も
「現在は核家族化が進み、自分のことは自分で世話をする高齢者も増えています。
高齢者の体力は年々向上しているというデータもあるくらいです。
厚生労働省の出す65歳の人の『日常生活に制限のない期間の平均』という別のデータによれば、男性が82歳で女性は85歳。ほぼ平均寿命に近いということになります」(川口氏)
 ピンピンコロリも難しい夢ではなさそうだ。

◆★真実!自立した生活が困難なのは80代でも2割だけ
【NPO法人「老いの工学研究所」理事長 川口雅裕氏】 高齢期の暮らしに関するさまざまな研究を行っている。
著書に『年寄りは集まって住め 〜健康長寿の新・方程式』(幻冬舎)など

取材・文/週刊SPA!編集部 
―[間違いだらけの[老後不安]]―
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2023年01月26日

検証!自宅の「固定電話」は、いる、いらない? 経済評論家が調べつくして「解約」することにした「決定的なワケ」

検証!自宅の「固定電話」は、いる、いらない?
 経済評論家が調べつくして「解約」することにした「決定的なワケ」
1/25(水) :現代ビジネス

自宅の「固定電話」使っている?
 「固定電話」ってどれくらいの家庭で使われているかご存知ですか? 
 総務省の通信利用動向調査によれば固定電話の世帯全体の普及率は66.5%だそうです。まだ一般家庭の3世帯に2世帯は電話が置いてある状況ですね。

それではこの固定電話がどう使われているかというと、少なくとも私の家の場合、変な電話がかかってきて時間がムダに取られる以外の用途ではほとんど使われていませんでした。
 多くの人にとって、セールスや迷惑電話しかかかってこない固定電話は「電話代がかかるので、もういらないのでは・・・」と思うかもしれません。

そこで3年かけて検証し、ようやく解約したところ、実は意外なことが判明してしまったのです。
 それは、解約しなければよかったかも・・・と後悔するようなものでした。
 今回は、私が3年間かけて検証した結果と、実際に固定電話を解約して起こったことを詳しくご紹介しましょう。

セールス電話のオンパレード
 さて、固定電話といえば、「はじめまして。簡単なアンケートにお答えいただきたく、、、」「〇〇カードの利用者の方に保険のご案内でお電話しております」みたいな電話しかかかってこないことがほとんどです。
 極めつけは不動産会社からのセールスの電話です。
「鈴木〇太郎さんのお宅ですよね」 「違います」 「いや、お宅の鈴木〇太郎さんがお持ちのマンションについてご相談があるのですが」 「ですからそのような者はうちの家族にはおりません」 「〇〇ハイツの〇〇号室をお持ちですよね」 「いや持っておりません」 というような電話が、なぜかさまざまな不動産販売会社からかかってくるようになりました。
 どうも業者に出回っている電話番号リストが何らかの事情で間違ってしまっているようです。

 鈴木〇太郎などという名前の人物は鈴木家の一族郎党にはひとりもおらず、業者のリストに掲載されている不動産物件もまったく心当たりがありません。
 でも鈴木〇太郎宛のファックスまで届くのです。
 そんなことがもう何年も続いてきていたので、うちもいよいよ固定電話を解約しようか、ということになりました。

検証!固定電話は解約したほうがお得なのか?
 ただ不安だったのは、固定電話を解約するとどんな困ったことが起きるのかがわからないということでした。
 「固定電話を解約しても銀行口座は作れるのかな?」 という不安。  大丈夫、作れます。
 「固定電話がなくなったら取引が打ち切られるんじゃないのか?」 という不安。  よく考えたら取引先は携帯番号しか知りません。  悩んで考えた限りではなんとなく固定電話を解約しても大丈夫そうです。

 国民の平均的な固定電話への一か月の支払はほとんど使わない場合は2,594円だそうです。
インターネット回線の附属サービスとして月550円で固定電話を敷いている家庭もありますが、うちの場合もだいたい毎月2,594円ぐらいの料金をもう40年以上支払ってきました。
 そう考えると年間で3万円ちょっとの出費は、まったく無駄です。
 なにしろ無駄な電話しかかかってこないうえに、電話の用事は全部スマホで済ませているわけですから。そんなことから固定電話を解約しようと決めました。

 それが今から3年ほど前のことでした・・・。
 果たして、鈴木氏は「固定電話」を解約してしまってもよいのだろうか。
さらに後編記事『自宅の固定電話「いる、いらない論争」ついに終止符! 3年間悩んだ末に「解約」してわかった、意外な「おとしあな」のヤバすぎる中身』で鈴木氏が3年にわたり検証した「固定電話解約リスク」と、実際に解約しておこった大問題について、更にくわしくレポートしていく!

  鈴木 貴博(経営戦略コンサルタント)
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自宅の固定電話「いる、いらない論争」ついに終止符!3年間悩んだ末に「解約」してわかった、意外な「おとしあな」のヤバすぎる中身

自宅の固定電話「いる、いらない論争」ついに終止符!3年間悩んだ末に「解約」してわかった、意外な「おとしあな」のヤバすぎる中身
鈴木 貴博  経営戦略コンサルタント
2023.01.25 現代ビジネス

自宅の固定電話には、セールス電話か迷惑電話くらいしかかかってこない。
重要なビジネス通話や家族や友達との電話はいまやスマホにかぎっている。
そこで経済評論家の鈴木貴博氏は3年前に固定電話の解約を決断した。
しかし、実際に解約する前になにか困ったことがおこりはしなかと検証する期間をもうけていた。
その結果、解約にふみきった鈴木氏は意外な「おとしあな」に気が付いた!

前編につづき、「固定電話いる、いらない論争」に終止符を打つ、3年間の検証結果をここに大公開する!」
固定電話の「解約」に3年かけました 今回の記事でどうしても皆さんにお話ししたいことは、「なぜ経済評論家が固定電話を解約するのに3年かけたのか?」という話です。
これから解約しようと考える方もいらっしゃると思うので、その理由と顛末を、ぜひお読みいただければと思います。

今、20代の方は固定電話を持たない方が大多数だといいます。
最初からスマホだけで固定電話を持たない方はそれで構わない。世の中はそういう仕組みになっていますから。

ところが私のような世代では生まれたときから家の中の重要インフラとして固定電話が存在してきました。
それがいきなりなくなったらどのような不具合があるのかまったく想像できなかったのです。
それで家族と話し合って、一年間、どんな使い方をするのかを記録してみて大丈夫だったら固定電話を解約しようと決めました。今から3年前の話です。

ふだん漠然と「セールスの電話しかかかってこない」と思っていたのですが、記録をしてみると想定外に重要なポイントがいくつか発見されるようになります。

固定電話が担っていた「意外な役割」
まず大きかったのが訃報です。
親戚の誰々が亡くなったといった遠い親戚からの重大な連絡はまず間違いなく固定電話にかかってきます。
固定電話をなくしてしまうと不具合がおきそうです。
そこで年賀状にひとこと「電話が変わりました。固定電話はかからないのでお手元の情報を書き換えてください」と添えて携帯番号を伝えるように変更しました。
まだ、解約する前ですが、先に告知をしてまわったわけです。
実はこの告知について念には念をということで2年目も固定電話を契約したまま年賀状で再度告知をしました。
直前に訃報が固定電話にかかってきたからです。
それでも2年目以降は重要な電話連絡はすべて携帯に入るようになってきました。

次に地味に困ったことがコールセンターへの問い合わせです。
一般の企業ではお問い合わせのフリーダイヤルは固定電話からしかかかりません。
携帯の場合は別の番号にかける必要があります。
まあ私の場合はスマホでかけ放題プランを契約しているのでその点は困らないのですが、本当に困るのはナビダイヤルです。 ナビダイヤルというのはお客様からのお問い合わせを本当は受けたくないと考える企業が好んで採用するサービスで、電話をかけるとお金がかかります。 それが例えば固定電話だと3分8.5円のところを携帯電話だと90円といった具合に値段が10倍以上に跳ね上がるのです。
ナビダイヤルに電話をするときは私の側はどうしても困ったときなので仕方がない。
それでも相手側はのんきなもので、「〇〇のご用件は2を、〇〇は3を押してください」みたいなアナウンスが延々と続いたうえでようやく目的の場所に到達すると、「ただいまお問い合わせの電話が大変混みあっています。順番におつなぎしますのでこのままでお待ちください」みたいにさらに待たされます。
そんなことでも割と重大な不具合が起きているときは仕方なく電話がつながるまで待つわけです。
用件が終わるまでに20分もかかれば、もしこれがスマホからなら電話料金は一回の問い合わせで600円を超えるところです。

年間3万円、解約したほうがぜったい「お得」
まだ固定電話の契約をしている時期ですからナビダイヤルへの長電話に関わる支払いも実際は50円ぐらいで済んでいるのですが、電話をかけるたびにどれだけ時間がかかったか記録はきちんと残しておきました。
わかったことは、多い時でナビダイヤルを使うのは年間3〜4回。スマホからかけたと仮定した場合でも通話料が4000円を超える年はありませんでした。
なんとなくものすごく損をする気分ではありますが、年間3万円の固定電話を解約するかしないかを判断する際の判断基準としては、解約したほうが安いというのが結論です。

もうひとつ、固定電話がなくなると困るのがファックスの送信です
取引先にはいまだにファックスでの送信を要求してくる会社があります。
私の会社は10年前にいち早く固定電話を廃止したのでファックスの送信は帰宅後に自宅から送っていたのですが、自宅まで解約すれば、コンビニの「一枚50円」の送信のサービスに切り替わることになります。

さて、2年かけてだいたいそんなことがわかったのですが、私の場合、固定電話を廃止すると困ったことがおきる例外的なことがひとつあることが2年目の終わりごろになってわかりました。
海外の金融機関からの確認連絡が固定電話で登録されていたのです。
海外銀行に登録していた「電話番号」 これは私の特殊事情ですが、以前からグリーンカードを取得しようと海外に子会社を作ってアメリカの銀行と取引をしていました。
その際、たとえばビジネスで依頼した送金額が大きいなどの確認は折り返し先方から固定電話にかかってくるのです。
2年目の終盤にそのことがわかりました。
コロナ禍でずっと海外出張できなかったのでその落とし穴があることに初めて気づいたのですが、結論から言えば固定電話を契約しているうちにそのことに気づきスマホに取引先番号を変更することで問題は回避できました。

「ああ、いつもの詐欺メールかな」 と思い、余裕で携帯電話会社の公式サイトからログインしてみたところ、本当に電話代が支払えていないのです。
調べてみたところ支払いに用いていたクレジットカードが止まっていました。
これも実はクレジットカードが使えない旨のメールが来ていたのですが、同じような詐欺メールが大量に届くので気づきませんでした。
なぜカードが止められたかというと、その直前、キャンペーンがあって一般カードからゴールドカードにアップグレードしたのです。
ゴールドカードも手元に届いてその日から使えるという形ではあったはずですが、何らかの事情でカード会社が私に電話をかけてきた様子です。
そうしたら「この電話番号は現在つかわれてません」というアナウンスが流れたためにカード会社が安全のためにカードの利用を停止したというわけです。
そこで結局カード会社のサイトにログインして会員情報の欄を携帯電話に書き換えてカードも無事使えるようになったのですが、わかったことは昔から使っているカード会社、証券会社、銀行などすべての取引先について同じ手続きをしておかないと同じようなトラブルが起きかねないということです。
実は銀行については固定電話解約を検討している3年間に手続きは行っていたのですが、カード会社は想定から抜けていました。

高まる「携帯電話番号」の流出リスク
もうひとつ、固定電話を廃止して困ったことは携帯電話番号をそこらじゅうで書かなければならなくなるということです。
ネットで新しいサービスに新規登録するとか、何かのキャンペーンに応募するとか、何かのアプリ会員になるとか、どこかに宅急便を送るとか、日本人として生活していて何かのフォーマットに記入するときは必ず電話番号の記入欄があります。
これまでそんなときは固定電話の番号を記入していました。
それで思うのですが、個人情報保護法でそういった情報を目的外に利用するのは禁止されています。
しかしこれまで固定電話にセールスの電話が頻繁にかかってきていたというのはそこには何らかの関係があるはずです。

合法的な場合としては「そのサービスに合意します」として書いた申込書のどこかに「いただいた個人情報はコレコレしかじかの弊社グループの営業に使うことがあります」と銘記されていたのかもしれません。
ないしはそんな法律は守る気がないひとたちの手に電話番号が渡ったのかもしれません。

なぜ・・・? 
携帯電話に「セールスの電話」 実は最近、私の携帯にセールスの電話がかかってきたのです。
なぜ電話がかかってきたのかは心当たりのある先からのセールスの電話でした。
キャンペーンで応募したことで、同じ会社の新製品を売り込んできたのです。
それはいいとして、これからはそういったことが増えるのでしょうか。
そして冒頭にお話ししたように、この先は、まったく見知らぬ会社からセールスが、携帯電話にかかってくるようになるのでしょうか。
このあたり、何が起きるのかはわからないなと正直思いました。

まじめな話ですがこういった申込書に記入するためだけの目的でもう一台、月額980円の楽天携帯あたりをもう一回線契約するか?と真剣に検討しています。
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『サラ川』優秀100句が決定,ネタも物価高、野球界、育休などなど

『サラ川』優秀100句が決定
2023年01月26日 ORICON NEWS

第一生命保険は、2022年9月から10月にかけて『サラっと一句!わたしの川柳コンクール』(以下、サラ川)を実施。
今回の応募総数は前年を約2万句以上も上回る8万5437句が集まり、このほど全国優秀100句が決定した。

 旧称『サラリーマン川柳コンクール』から名称リニューアル後、初めての開催となる今回のコンクール。定番の家庭や職場のあれこれを詠んだ作品はもちろん、2022年の世相を表す句のほかに、自分自身の趣味のことなど、幅広く自由なテーマで詠まれた句の応募があった。

 まず、急激な物価上昇の中で節約にいそしむ姿や、物価高をネタとした川柳が数多く入選。
たび重なる日用品の値上げに人々は右往左往。そんな苦労をも笑いに変える句が多くの人の共感を呼んだ。
また、スピードの早い「物価上昇」に子どもとのやりとりをかけた句や、食べる量が減ったことで思いがけず「健康」を招いた、といった句も、優秀100句に選出された。

 新型コロナウイルスの流行から3年が経過。withコロナの新生活様式も定着し、もはやマスクは手放せないアイテムの一つとなっている。
そんなマスクが当たり前の生活ならではの“あるある”を詠んだ作品が、今回も多数入選。
リモートワークから出社へと切り替わり、直接顔を合わせる機会が増えたものの同僚の素顔を知らない日常に、昨年の大ヒット曲を組み合わせた一句も。
また、飲み会で初めてマスクの下の素顔を知った、そんな様子をストレートに表現した作品が見事優秀100句入りを果たした。

 2022年は、スポーツ界でさまざまな選手の活躍があり、その中でも野球界ネタが入選。
流行語にもなった「村神様」(ヤクルトスワローズの村上宗隆選手)を詠み込んだ一句が選ばれた。
また、老若男女が夢中になった「きつねダンス」を詠んだ句も、優秀100句に入った。
 また、近年は男性の育児休暇取得が推奨される時流に。厚生労働省の統計調査によると、男性の育児休暇取得は平成8年時点では0.12%とかなり低い水準であるものの、令和3年時点では13.97%まで上昇。
今回、サラ川優秀100句にも育休をテーマとした川柳が複数入選。
育休を取ってくれたは良いものの、夫婦二人三脚で順風満帆な育児とはいかない様子。
ママ達の奮闘ぶりがひしひしと伝わる作品がたくさんの共感を得たようだ。

 さらに、今年はコンクール名リニューアル後、初となる開催。
仕事や家庭の出来事に限らず、自由なテーマでの募集ということもあり、アイドルやアニメのファン活動として広まっている“推し活”をテーマに詠んだユニークな作品も見事入選した。
“推し活”の悲喜こもごもを見事五・七・五で表現した作品や、思いがけず“推し活”がバレてしまったことの気恥ずかしさを詠んだ川柳など“推し活”事情も垣間見ることができた。

 1月26日より、全国優秀100句の中から2022年『サラっと一句!わたしの川柳コンクール』ベスト10を決める投票を実施(3月19日投票締切)。
5月下旬にベスト10を発表する。

■優秀100句は以下のとおり。

『青春に 打ち込んだもの 嗚呼ワクチン』(細マッチョ)
『パスワード つぶやきながら 入れる父』(はなまる)
『メタバース 四番打者かと 孫に聞く』(阪神ファン)
『「あれやって」 言われてやると 「なぜやった」』(ふとん)
『ワクチンと 村上打って 熱上がる』(みらいむ)

『サイフより スマホ忘れが 致命傷』(芋は焼酎派です。)
『ふるさとへ 帰る代わりに 税納め』(リーマン太郎)
『マニュアルを 作るマニュアル 求む部下』(トーマスれん吉)
『「スマホ脳」 ならぬようにと 検索す』(もなかのつき)
『熱が出て はじめて個室 もらう父』(とぱーず)

『妻を向き 帰ってこない 扇風機』(山宗雲水)
『現金か ペイペイですか おままごと』(大和の雨蛙)
『お年玉 振込口座の LINE来る』(だんべいぱぱ)
『キャッシュレス お札の偉人 誰だっけ?』(1円1グラム)
『アクリル板 部下との距離も 半透』(ピロトシ)

『動画から 抜け出た孫を やっと抱く』(中年やまめ)
『また値上げ 節約生活 もう音上げ』(健康奉仕)
『ITの 推進会議 紙資料』(昭和パパ)
『小遣いも 「家族割だ」と 値引きされ』(フォーリーフクラブ)
『外ヅラと ウェブヅラは良い うちの妻』(ソーマ)

々の 出社に尊敬 過去の俺』(在宅大好き)
『知らんけど 毎度その語尾 要らんけど』(ぴいたけ)
『運動会 マスクでわからず 他人撮る』(やらかしぱぱ)
『Z世代 対応悩む ゆとり世代』(アラサー軍曹)
『入社して 出社したのは 三年後』(新卒者)

『倍速の ドラマが追えず 3度見る』(メイド・イン・ヘヴン)
『俺だって チョコでビールの 二糖流』(八十日目)
『オレオレと マスク外して 顔認証』(生存認証機)
『会話なし インスタで知る 子の様子』(優雅パンダ)
『はずすのか はずさないのか 顎マスク』(鍾馗)

『コロナ明け やっと会えたよ 孫3才』(うなかっちゃん)
『送料を 無料にするため ムダ使い』(ネットショッパー)
『パソコンで 見づらいからと 紙を出す』(昭和の人)
『店員が 手とり足とり セルフレジ』(三階から目薬)
『実物の 部下知らぬまま 定年す』(リモート課長)

『祖母踊る きつねダンスが 太極拳』(カクト)
『リモートで 会社も家も 席はなし』(おたーちー)
『会議より 背景気になる ZOOM中』(我が家は絵画を買いました)
『抱っこひも エプロンつけて 照れワーク』(てる味)
『令和では 翔平 朗希 村神様』(マリカのとうちゃん)

『妻と子の 旅行支援し 俺ひとり』(だいちゃんZ!)
『気にしてる 期限と機嫌 食と妻』(夏舟にし)
『副反応 話すと妻は 無反応』(逆ペリカン)
『イクメンへ パパも育てる キャリアママ』(ビッグママ)
『解禁だー 喜ぶ上司 沈む部下』(宴会部長)

『「キレイです」 褒めてくれたの レントゲン』(怪傑もぐり33世)
『CDを 見た孫が聞く カラスよけ?』(遅れてきた猫☆)
『手を繋ぐ 直前娘が 消毒を』(サカタマン)
『長文を 息子にライン 返信「り」』(風月)
『飲み会で マスクはずして 知るお顔』(入社2年目のかなた)

『育休を とった夫が 子と化した』(むこう)
『顔知らず 共に働く 新時代』(サブウェイ)
『我が娘 お店ごっこが セルフレジ』(北鎌倉人)
『えっ!まじか! 今日の歩数は 80歩』(来週から運動開始)
『下腹に 脂肪が集合 「密ですよ」』(薫)

『妻からの 指令はいつも リモートで』(単身パパ)
『サウナ後の ビールで+−(プラマイ) ととのえる』(千流迷塵)
『席取りは フリーアドレス 隅探す』(人見知り)
『株下落 持たない父が 大騒ぎ』(はて)
『ふるさとは 返礼品で 変わる俺』(こゆきのじいじ)

『オミクロン 家族全員 株主に!!』(まだまだ隔離期間中)
『わかづくり したのに通る シニア割り』(ほうせんか)
『推し活で 潤う心 減る貯金』(松阪牛狙い)
『テレワーク 上司と妻の ダブル指示』(ワイさん)
『オーダーが もはや呪文の 街のカフェ』(ハルル)

『増えてきた 素顔を知らない 知り合いが』(コンパクトレンズ)
『家事仕事 育児の妻は 三刀流』(大谷さん越え)
『生き字引 うちのばあちゃん ものSiriだ』(ねこママ)
『目指します サステナブルな 夫婦仲』(きゃらめるこ)
『ひと言が 多い家内と 足りぬ僕』(減点パパ)

『淡い恋 夢が破れる ノーマスク』(川柳で脳トレに励む和昭君)
『焼きサンマ うなぎ上りに 高級魚』(かしれりばーば)
『隠してた ヲタクがバレた Web会議』(往美リン)
『旅行した 気分でポチる 土産物』(出不精)
『わがボスも 投げては振るの 二刀流』(仕事やれよ)

『好きだった 敬老会で 言われても』(万年幹事)
『出来ました 隣にいても メールする』(まゆゆ)
『歓迎会 開かれぬまま もう異動』(3年と3日)
『円安で ドルでください おこづかい』(ゴマちゃん)
『テレワーク 働く姿 子にアピる』(きなこもち)

『無茶ぶりは 見ざる聞かざる 画面オフ』(めめりん)
『婚活も リアルとWebの 二刀流』(獅子丸)
『お父さん 仕事してるの? その格好』(テレワーカー)
『喫煙所 初めて部下の 素顔知る』(ゴエモン)
『マスク取る あなたは誰と 点呼取る』(CSM カスタマーサクセスマネージャー)

『物価高 食べる量減り 健康に』(メタボから標準へ)
『うっせーわ オフのつもりが マイクオン』(エムエー)
『二割増し 昔ゲレンデ 今マスク』(ほり・たく)
『ついてけぬ 物価上昇 子の会話』(カニ)
『考えが 「レトロですね」と 褒められる』(鰆三十郎)

『育休は パパも育てる 休暇です』(となみ)
『ヤクルト1000 探し疲れて よく寝れる』(三代目ヒゲだるま)
『最近の 母は推し活 父枯渇』(りーぬん)
『マイホーム 今じゃ会社の サテライト』(アールグレイ)

『会いたいな どこでもドアで 孫たちに』(コロナ嫌いじいさん)
『重要な 指示を居間から 出す時代』(シュー)
『特売か!? 並んでみたら 検査列』(新米節約主婦)
『仕事より ダメ出し食らう 育児家事』(家では威厳なしパパ)
『在宅で 母が見切れて 照れワーク』(明典)
『おやじギャグ ミュート機能で スルーされ』(染塩)
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2023年01月27日

風邪薬飲むか否かの判断基準

風邪薬飲むか否かの判断基準
2023年01月27日 PRESIDENT Online

風邪薬は飲んだ方がいいのか。
医師の山田 悠史さんは「風邪はありふれた病気ですが、治癒を導く薬も、治りが早くなる薬も、何ひとつ証明されていません。
症状を和らげるという利益とさまざまな副作用のバランスを考えて使う必要があります」という――。
※本稿は、山田 悠史『健康の大疑問』(マガジンハウス新書)の一部を再編集したものです

■風邪薬は風邪を治すのか
新型コロナのパンデミック以降、あまり風邪の話を聞かなくなったかもしれませんが、風邪も実はとても厄介な病気で、大人が普通に生活をしていると1年で平均2回ほど風邪をひくと報告されています。
米国での試算では、風邪によって社会人の年間2300万日もの欠勤を招いていると報告されていて、社会的な損失の大きさがうかがえます。
そして、この損失を減らすため、これまで風邪の研究には億単位の投資が行われてきました。

そんな身近な病気である風邪にかかった時、「風邪薬を飲まなくちゃ」と思われる方が多いかもしれませんが、実際のところ風邪薬は風邪を治してくれるのでしょうか。
残念ながら、端的な答えはノーです。
風邪はこんなにもありふれた病気にもかかわらず、根本的な治療は残念ながら見つかっていないのです。
風邪の治癒を導く薬も、治りが早くなる薬も、何ひとつ証明されていません。
あるいは、ビタミンCなどのビタミン剤やエナジードリンクなどのサプリメントが有効とする根拠もありません。

■なぜ、風邪薬を飲むのか
それならば、なぜ私たちは風邪薬を使うのでしょう。
それは、風邪を治すためではなく、風邪の症状を軽くするためです。
もし医師や薬剤師、あるいはあなたの友人が「○○という薬が最も風邪によく効く」「薬は風邪のひきはじめに飲むと治りが早い」という話をしていたら、残念ながらそのセリフには根拠がありません。
ただし、これはあなたの経験則で「この薬が最も有効だ」ということを否定するものでもありません。
少なくとも、あなたの経験則を他人にあてはめて「この薬は効くから試すといいよ」と公正に勧めることはできない、ということです。

■風邪薬の副作用
風邪薬に関して、もう一つ忘れてはいけないことがあります。
それは、どんな薬にも必ず副作用のリスクがあるということです。
例えば、どんな薬にもアレルギー反応が起こるリスクがありますし、多くの風邪薬で用いられるイブプロフェンならば、飲みすぎると胃や腎臓に障害を受ける可能性があります。
「総合感冒薬」に含まれる抗ヒスタミン薬は、眠気やだるさという副作用があります。

私個人でも、総合感冒薬を飲み続ける患者さんが「だるさが治らない」と受診してきて、薬を中止したことで治ったという場面を何度も見ています。
治すために飲んでいるつもりだった薬で、かえって体調が悪くなることがあるのです。

また、風邪に対する抗菌薬の処方はさらに深刻な問題です。
ウイルスの感染症である風邪に全く有効でない抗「菌」薬には、アレルギーだけでなく、下痢や吐き気といった新たな問題を生み出す危険性もあります。
そして、無駄に使われた抗菌薬によって、体にその抗菌薬が効かない細菌が誕生する可能性もあります。これは「耐性菌」と呼ばれ、世界中で急速に増加している大きな問題です。

■風邪薬を飲むべき時は
薬は適材適所、利益と副作用のバランスを考え、利益が副作用のリスクを上回る時に使うのが基本です。
利益がないか、もしくは小さい時には、副作用の方を重く見るのが妥当でしょう。
そのような天秤と物差しを持つことが大切なのです。

また当然ですが、風邪薬にもお金がかかります。1種類の薬ならまだしも、病院で4種類、5種類の薬を処方されてしまえば、数千円の支払いになるかもしれません。
米国での調査では、風邪の検査と治療で消費されたお金は実に年間170億ドルにも上ったとの試算があるほどです。
風邪のたいした額ではない処方箋も、国家全体で見れば、大きな経済負担になります。

では、どのような時に風邪薬を内服すればよいでしょうか。
率直に答えるなら、「症状が強い時」です。
そして、その「症状が強い」は主観で良いと思います。
どんな薬を選択するかは、あなたがこれまで効果が強く、副作用を経験したことがないと思うものでいいと思います。
科学的な根拠という点では、アセトアミノフェンと呼ばれる解熱鎮痛薬は、頭痛を含む全身の痛みや発熱によるだるさを改善することが臨床試験でも示唆されており、ある程度広く勧められる選択肢かもしれません。
また、いわゆる「総合感冒薬」や「鼻水どめ」は、眠気を起こす「抗ヒスタミン剤」と呼ばれる薬剤が含まれるため、運転する前などは避けるべきですが、裏を返せば、寝る前に飲むのなら睡眠の助けとなるかもしれません。

■咳は無理に止めなくてもいい
咳には有効性が裏付けられた良い選択肢がないものの、咳がひどくて眠れない場合にはいわゆる「せきどめ」を試してみてもいいと思います。
ただ、咳は体から外敵を追い出す防御反応ともいえるため、無理に止める必要がないことも知っておくと良いでしょう。
そして何より、症状が軽ければ「薬を飲まない」という選択肢もあわせもっていただければと思います。
まずは体をよく休めることが大切です。
氷枕や生姜湯のように、あなたのおばあちゃんが教えてくれた知恵もまた、あなたを助けてくれるかもしれません。
風邪薬は、風邪を治す薬というわけではなく、症状を軽くするための薬です。
症状がつらい場合には、その症状に合わせて薬を使い、症状が軽い場合には薬を無理に使う必要はなく、よく休みをとることが大切です。
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山田 悠史(やまだ・ゆうじ)
米国老年医学・内科専門医
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2023年01月28日

夜、心穏やかに安眠するために…禅僧が教える就寝前のルーティン

夜、心穏やかに安眠するために…禅僧が教える就寝前のルーティン
枡野俊明 曹洞宗住職
2023.1.27  ダイヤモンドオンライン

「整える力」があれば、仕事も人生もうまくいく。
曹洞宗のお寺の住職で、多くのベストセラー著書がある枡野俊明氏の新著『仕事も人生もうまくいく整える力』からの一部抜粋で、シンプルだけど効果的な、心・体・生活をすっきりすこやかにするヒントを紹介する。
最終回となる今回は、あなたを心穏やかに安眠に導く、寝る前の心身の整え方について。

夜は静かに過ごす 「活動」するのは9時前後まで
 日中を活動的に過ごすと、かなり疲れます。
夜遅くまで遊ぶ体力は、とても残っていないはずです。
仕事も遊びも、遅くとも夜9時前後には切り上げ、疲れをクールダウンさせる。
「整える力」を高めるためには、それが夜にふさわしい過ごし方です。

 私は夕方6時ごろに仕事を一段落させ、2時間ほど夕飯や入浴に費やします。
その後1時間半くらいまた仕事をして、9時半にパソコンの電源を切ります。
あとはお仏壇にお参りして眠りにつく。
夕方から夜にかけては、だいたいそんなスケジュールです。
日中の興奮がうまい具合に静まり、布団に入った瞬間、ストンと寝入ります。

 みなさんには残業やら、夜のおつき合いやらがあって、夜も何かと忙しいと思いますが、極力「活動は9時前後まで」と決め、そして就寝までのせめて2時間くらいは、たとえばヒーリング系の音楽を聞いたり、詩集を読んだり、画集を眺めたり、アロマを焚いてまったりしたり、心を整える安らぎの時間を過ごしてください。

 日中は頭を使うことが多く、脳の活動が前頭葉に集中するそうです。
だから夜は何も考えず、前頭葉を休めてあげるのがいいとされています。

夜は「何も決めない」 もう全部“朝送り”しよう
 夜は一人で落ち着いて考えるのに適した時間帯のようですが、それはまったくの見当違いです。
 なぜなら闇に覆われる夜は、思考がネガティブに陥りやすいからです。
とても“ポジティブ思考”“未来思考”にはなれないのです。

 また大事な判断をするときも、夜はふさわしくありません。
判断というのは、それが大事なものであればあるほど、心身のエネルギーがマイナスに傾いているときにしてはいけません。思考が悲観的になり、消極的な行動を促し、はかばかしい結果が得られない危険性があるからです。
 夜は心身の疲れを癒す。それが自然の摂理にかなった過ごし方です。

「心配や不安には実体がない」と。それを教えてくれるいいお話があります。
 禅宗の始祖である達磨大師は、慧可という弟子から悩みを打ち明けられます。
「私の心はいつも不安でいっぱいです。どうか取り除いてください」と。
 すると達磨大師は「わかった。取り除いてあげよう」と請け負いました。
が、「その前にまず、私の前にその不安とやらを出してみてくれないか」というのです。
 これには慧可も困り果てました。
不安を心から取り出すことはできないからです。
そして慧可はハッとしました。不安には実体がない――このことに気づいたのです。

 達磨大師のこの教えが示唆するように、心配や不安のほとんどは自分の心が勝手につくり出したもの。
実体はありません。“妄想”なのです。
そうとわかれば、「起こっていないことで悩む必要はない」と、簡単に心から閉め出せるでしょう。
 それで万事解決。不眠から体調を崩すリスクをぐんと減らすことができます。

9時以降はスマホを断つ 物理的に遠ざけるのがポイント
 スマホほど、夜の静かな時間を乱すものはありません。
特段使う必要もないのに、手元にあると、ついいじりたくなるのでやっかいです。
 加えて寝る直前までスマホの画面を見ていると、興奮状態が続き、眠りに入りにくくなります。
 ここは思い切って、「夜9時以降はスマホを断つ」などと決めましょう。
それもただ決めるのではなく、ある程度の強制力を持たせることがポイントです。
 たとえばスマホ自体に、「画面を見ない時間帯を設定する」「通知機能をオフにする」など、物理的な制限を加える。あるいは自分のいる場所から遠く離れたところに、充電を兼ねたスマホの“居場所”をつくる。
1階にいるなら2階の部屋とか、寝室にいるなら玄関とか、あるいは子ども部屋や親の寝室など、わざわざ取りにいくのが面倒になるところがいいでしょう。
もちろん呼び出し音をオフにすることをお忘れなく。

 とくに何か心身に不調があって、「スマホ時間」の長い人は、試しにまず「寝る前のスマホ」をやめましょう。
睡眠も改善され、体調が格段によくなるはずです。

「感謝」で一日を終える 「感謝日記」を書いてみよう
 私は夜、眠る前にお仏壇にお参りし、その日にあったことや、感じたこと、気づいたことなどを振り返ります。
そして最後に、「今日も一日、無事に過ごせました。ありがとうございます」というひとことで締めくくります。
 そうすると、心がとても落ち着きます。心がとても軽くなります。

 また一日の振り返りとして、「感謝日記」をつけるのもいいかと思います。
 スマホやパソコンなど、デジタル機器を使ってもいいのですが、できればアナログのノートやメモ帳に、いいこと・悪いことをひっくるめて、今日一日の出来事を記します。
 こうすることで、さまざまな感情をアウトプットできるので、驚くほど気持ちがすっきり整います。

 ただし最後の一行は、必ず「感謝の言葉」で締めくくることをお忘れなく。
 そのひとことで心身に温もりが広がり、心穏やかに一日を終えられるでしょう。
そうすれば、いい眠りに入れること請け合いです。
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ランチパック、ポッキーに中濃ソース…2月も食品類に押し寄せる再値上げの波 

ランチパック、ポッキーに中濃ソース…2月も食品類に押し寄せる再値上げの波 
2023年1月28日 東京新聞朝刊

2月に予定される食品の値上げは約4300品目と、6700品目が対象だった昨年10月以来の波となる。
3月も約1800品目の値上げを控え、早くも今年予定される値上げは約7400品目に及ぶ。
円安は一時期より落ち着いているが、企業は仕入れ価格の値上がりをなお十分に販売価格に反映できておらず、今後も値上げの余地は大きい。(並木智子)

帝国データバンクが食品主要105社を対象にした調査では、2月の値上げは4283品目(1月5日時点)で、昨年1月以降で2番目に多い。
繁忙期の年末年始を避けた上、春に季節商品の入れ替え時期を迎えるため値上げ商品が増えたとみられる。

 2月は菓子や加工食品、調味料など多岐にわたる。江崎グリコは定番のポッキーやプリッツなど345品目を順次値上げ。小麦など原材料価格の高騰が影響した。鶏卵の価格も例年より高値で推移し、担当者は「注視したい」と話す。

 ニッスイは2月に冷凍食品、3月にはすり身製品を値上げする。
多くは昨年1月以降3回目の価格改定で値上げ率も初回より2〜17ポイント上昇。資源管理で漁獲枠が減少するすり身の価格は「約30年ぶりの高値」(同社担当者)で、人手不足に伴う人件費上昇も響く。

◆販売価格にコスト未反映
夏ごろまで値上げは続くか  ただ、企業はまだコストを販売価格に反映しきれていない。
原材料の仕入れなど企業間で取引されるモノの価格を示す国内企業物価指数の伸び率は昨年12月が前年同月比で10.2%。消費者物価指数(生鮮食品を除く)の伸び率は同4%にとどまる。
昨年前半より差が縮まっているものの、今も大きな開きがある。
 帝国データバンクの担当者は「差が埋まらない限り、値上げは断続的に進む」と、夏ごろまで毎月1000〜2000品目の値上げが続くとみる。輸送費の上昇なども今後の値上げ要因で、東京商工リサーチの調査では、既に今年1〜6月に予定される値上げ商品は1万36品(食品主要121社対象)に上る。
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2023年01月29日

日教組教研集会 ICT「分断につながりかねない」

日教組教研集会 ICT「分断につながりかねない」
1/27(金) 産経新聞

日本教職員組合(日教組)の第72次教育研究全国集会(教研集会)が27日、オンライン上で始まった。
各地持ち回りで会場を設けて開催してきたが、新型コロナウイルス禍以降はオンラインに切り替えており、今回で3年目。
例年、偏向的な授業実践例の報告が目立つ分科会は28、29日の2日間にわたり行われる。

初日は全体集会が行われ、瀧本司中央執行委員長が開会のあいさつで、文部科学省が進めるICT(情報通信技術)などを活用した学習指導について、「子供の分断や能力主義、成果主義につながりかねない。
教育産業の参入が加速するのではないかなどさまざまな課題が山積している。
子供を中心に据えた教育実践や教研活動を大切にしていかなければならない」などと述べた。

今回、分科会で発表されるリポート数は計475本で、昨年よりも10本程度増えた。
しかし、コロナ禍前の令和2年に開催された第69次(621本)からは140本以上減少している。
日教組によると、平成20年の第57次には759本のリポートが発表されていたが、年々減少傾向にあるという。
丹野久書記次長は「教職員の多忙化などで教研活動のために集まる時間を取りづらい環境にある」と背景を説明する。

例年は全国から延べ約1万人の教職員が集まり、全体集会や分科会に参加していたが、オンライン化された昨年は約6000人に減少。
今回も同程度の規模となるとしている。

文部科学省によると、令和3年10月1日現在で日教組に加入する公立小中高校などの教職員数は21万1418人。
全教職員約101万人に占める割合(加入率)は過去最低の20・8%で、昭和52年以降45年連続で低下している。
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2023年01月30日

“太陽光パネル”の知られざる闇。「米ができない」農家が嘆く理由とは

崩壊寸前![日本のインフラ危険MAP]
“太陽光パネル”の知られざる闇。「米ができない」農家が嘆く理由とは
2023年01月29日 SPA!

道路や水道など、生活を支えるインフラが全国各地で崩壊の一途を辿っている。
しかし維持管理できない自治体も出てきているという。
一体現場では何が起きているのか。全国で顕になりつつある“荒廃する日本”の実態に迫る。

◆「米ができない」地元農家が嘆く太陽光パネルの闇
メガソーラーを巡っては、利益重視で運営を行う業者と住民間でのトラブルが全国で相次ぐ。
中国系企業が運営する太陽光発電所の建設が進められている山口県岩国市もそのひとつ。
市議会議員の石本崇氏はこう喝破する。
「太陽光パネルが破損し、有害物質が流出したのではと疑念を持つ人も少なくありません。
使用するパネルは、世界でもシェアを広げる格安な中国メーカーのものです」

◆水田の土砂からは有害物質が検出
工事中の発電所下で農業を営む人々も重い口を開く。
「工事が始まってから水田の土砂を調査してみると、ヒ素、鉛など有害物質が検出されて、それからは稲作のできない状態が続いています」

◆「水害でパネルが水没することも想定すべき」
その危険性に鑑み、パネル設置を規制する条例を定める自治体も少なくないが、東京都は’22年12月、新築住宅太陽光パネル設置義務条例を制定した。
東京都議会議員の上田令子氏は声を上げる。
「水害でパネルが水没することも想定すべきですよ。
屋根から外れたパネルが水たまりに落ちれば、そこで勝手に発電してしまい、ガレキの片づけにあたる住民が感電する危険性もありますから」

再生可能エネルギー=環境に良いとの幻想が打ち砕かれる現実を目の当たりにした。

【岩国市議会議員・石本 崇氏】
’65年生まれ。日本体育大学卒。市議6期。
今年10月には「STOP!上海電力」を公約に掲げ、岩国市議選で再選を果たす

【東京都議会議員・上田令子氏】
都立三田高、白百合女子大国文科卒。
江戸川区議2期を経て、都議2期。
地域政党「自由を守る会」代表、地域政党サミット代表

取材・文/SPA!インフラの崩壊取材班
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2023年01月31日

元アイドル、月15回のライブも給料は驚きの額…生活の安定を求めて転職

―[[地下アイドルのその後]を大追跡]―
元アイドル、月15回のライブも給料は驚きの額…生活の安定を求めて転職
2023年01月30日 SPA!

ライブハウスを中心に活動する地下アイドル。
しかし、金銭問題やハラスメント、モチベーションの低下などでやめるコが急増中だ。
アイドル人生に終止符を打った彼女たちは今何をしているのか。その後の人生を赤裸々に語ってもらった!

◆20歳でデビュー。新宿ロフトなどで月15回ライブ
 20歳のときに、アイドル雑誌を作っている関係者に声をかけられてアイドルデビューし、約2年間アイドル活動を続けていたみずきさん(25歳)。
ライブは多いときは月15回ほど、新宿ロフトや新木場コーストなどに出演していた。
 そんな彼女は、体力的な限界を迎えて志半ばにして22歳の時にアイドルを卒業した。

◆ライブで寝坊し「もう限界かも」と悟る
「地下アイドル時代は給料が交通費のみでした。
当時は一人暮らしをしていたので、週に3回ほど深夜帯にバーで生活費を稼ぐ日々。
ライブは月に平均15回あり、毎日のように練習やイベントがあるなかで、空き時間を縫うようにバイトをしていました。  体力的にはかなりしんどくて、ライブで寝坊したときには『もう限界かもしれない……』と悟りましたね。

メンバーの入れ替わりが激しく、意思疎通が取りにくい状況だったので、モチベーションも下がっていきました」

◆現在は新宿のバーに週4勤務
 現在は当時から副業として続けていたバーテンダーの仕事で生計を立てている。
「今は週に4日ほどバーテンダーとして働いています。
数年続けているので慣れていますし、お酒を飲みながら常連さんと喋る仕事は居心地がよく、アイドルの仕事と似ている部分もありますね」

◆休日はグッズ製作も。ゆくゆくはデザインの仕事がしたい
 休日には、当時から交流が続くアイドルグループのグッズ製作を手がけることも。
「Tシャツやメッセージカード、フライヤーなどを作っています。
今となっては年齢的にも表舞台で活躍するのは厳しいですが、何らかの形でアイドル活動に関われるのは嬉しいです。
物を作るのが好きなので、ゆくゆくはデザイン系の仕事に就きたいです」

 地下アイドルでの人脈が、将来的な仕事に繋がることもあるようだ。

取材・文/週刊SPA!編集部
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