2023年07月15日

押し寄せる値上げの波、たこ焼き「1個100円」時代が 顧客が不快感覚える「見慣れた物やサービス」の値上げ

押し寄せる値上げの波、たこ焼き「1個100円」時代が 顧客が不快感覚える「見慣れた物やサービス」の値上げ
田中靖浩 公認会計士・作家
2023.7/12  ZAKZAK

まだ梅雨が明けてないというのに、この暑さはどういうことでしょう。
うんざりしながらも、7月になって聞こえてきた「お祭り」の話題に心が躍ります。
やっとお祭りが戻ってきたかと思うと本当にうれしい。
日本の夏はこれがないと始まりませんからねえ。
さっそくご近所の神社で行われた夏祭りに行ってきました。
3年ぶりの屋台とあって、子供たちも大勢来ています。
その顔がみんな楽しそうで、こちらまで幸せな気分。
金魚すくいに輪投げに射的。
そして食べ物はたこ焼きにお好み焼き、リンゴ飴にチョコバナナ、その看板を見るだけで夏を感じます。
日本人でよかった。

これから7、8月は花火も始まるし、全国的にますます盛り上がることでしょう。
ぜひ皆さん、久しぶりのお祭りをご堪能ください…と、幸せを感じる半面、「ここまできたか」と少々憂鬱になってしまうのが「値上げ」なんです。
今年のお祭り屋台、ぐるっと回ってみて、その値上がり具合に驚きました。
何と、たこ焼きは700円ですよ! 8個入って700円。
もはや大切に食べないといけない高級食材。
為替レートならぬタコレート急上昇です。
おそらく来年には800円を超えて「1個100円時代」に突入することでしょう。
金魚すくいや射的も軒並み500円超え。
なかには1回1000円のくじ引きもありました。
すでにお祭り屋台は4桁時代に突入しているのであります。

これだけ高額になると、子供が「お祭りで楽しく遊ぶ」と、ゆうに5000円以上は掛かります。
「お祭りか、小遣いやるから遊んでおいで」と送り出すためには5000円札か1万円札を渡さないといけません。
もはや自分の飲み代より高いじゃありませんか。
なんという時代でしょうか。

おぼろげな記憶ですが、私が小学校の頃、1000円札1枚あればかなり楽しめました。
いまや1000円では「くじ引き1回」でおしまい。
いまのところすべて現金取引≠ナしたが、そのうちスマホで「ピッ」と支払うようになるんでしょうね。
嗚呼、平成は遠くになりにけり。 調査によれば、われわれが感じる値上げの不快感は必ずしも「値上がり幅」に比例しないそうです。不快感を感じるのは「見

慣れた商品・サービスの価格が値上がりしたとき」だそうで。
それが本当だとすれば、年に1回の「お祭り屋台の価格」が上がってもさほど不快感を感じないということ。
これは確かにそうかもしれません。
逆に、たとえ少しの値上げ幅であっても「見慣れた物やサービス」の価格が少しでも上がると顧客は不快感を覚えるわけです。
だから食料品は簡単に値上げできず、中身を減らす「実質値上げ」がはやるのですね。

年に1回のお祭りから始まり、これからだんだん生活に近いところへ値上げの波がやってくるかもしれません。
これにはちょっぴりため息ですよね、ご同輩。
posted by 小だぬき at 06:01 | 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

日本の防衛産業の最大の問題は「防衛省に目利きがいない」 兵器開発、調達で悪手を繰り返す

ドブにカネ!防衛産業救済の愚
日本の防衛産業の最大の問題は「防衛省に目利きがいない」 兵器開発、調達で悪手を繰り返す
2023/07/14 日刊ゲンダイデジタル

 日本の防衛産業を保護、育成しようとしている岸田政権。
しかし、政府による防衛産業の再生は、うまくいかないのではないか。
当の政府、防衛省に目利きがいないためである。
その節穴ぶりは、開発行政の不首尾が示す通りだ。
官主導の兵器開発でも、調達でも、毎回悪手を繰り返している。

 航空機は米国製と同級品をわざわざ国産して失敗している。
これは、この連載の前々回にF2戦闘機、P1哨戒機で述べたとおりである。

戦車の開発や導入も常にトンチンカンである。
1974年完成の74式戦車は、最初から時代遅れであった。
ウクライナ戦争で話題となった次世代戦車レオパルト2開発が進んでいたためである。
 90年の90式は厚顔無恥にも、ドイツ製レオパルト2のデザインをパクった。
11年ほど遅れて外観は同じ、大砲は同一品、エンジン馬力も同じ模倣品をつくった。
それならドイツ製を買えば済んだ。
 2010年には必要もないのに10式を開発した。
開発側は「90式を大幅に軽量化できた」と自賛した。
しかし、その能力は90式と同一である。
それなら開発不要であった。
実際にドイツや米国の陸軍は今でも70年代末に完成した戦車で済ませている。

 最近の例ならASM-3である。マッハ3級の超音速対艦ミサイルだが、根本となるコンセプトの誤りから失敗作となった。
マッハ3では中国艦隊には通用しないのである。
そのうえ高額であり使いにくい。
重さは従来ミサイルの2倍であり、戦闘機には半分の数しか積めない。
それでいて炸薬量は従来ミサイルの半分程度と小威力である。
その上、射程も極めて短い。何もいいところはない。

 なお、米海軍は10年以上前に超音速型の不利に気づき開発を中止している。
その代わりマッハ0.8で海面高度1メートルで飛ぶ超低空飛行型のNSMミサイル導入に切り替えた。
そのほうが迎撃は難しいのである。
 しかし防衛省はASM-3を中止しなかった。
一つは見識不足で超音速の不利に気づくのが遅れた、もう一つは決断力の欠如から一度始めた計画について中止する決心がつかなかったためである。
つけ加えれば輸出支援もうまくはいかない。
安倍政権は兵器輸出のために防衛装備庁をつくった。
ただ、開発で失敗してきた技術研究本部の看板をかけ直した組織である。
商売をやらせてもうまくいくはずがない。
 実際に商売下手には各国の駐日武官も呆れているという。

自衛隊将官OBによれば「装備庁が見せたいものばかり見せている」「こちらが興味ある兵器は持ってこない」と散々の評価という。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする