2024年02月04日

「日本人は集団主義」は間違い…なのに多くの人に信じられてしまったワケ

「日本人は集団主義」は間違い…なのに多くの人に信じられてしまったワケ
2/4(日)   現代ビジネス

 いま日本はどんな国なのか、私たちはどんな時代を生きているのか。
日本という国や日本人の謎に迫る新書『日本の死角』が8刷とヒット中、普段本を読まない人も「意外と知らなかった日本の論点・視点」を知るべく、読みはじめている。
 ここでは「『日本人は集団主義』という幻想」という文章の一部を特別公開する。

「日本人は集団主義」説の始まり
 なぜ間違った「常識」ができあがってしまったのだろうか? 
 この「常識」の淵源をたどっていくと、パーシヴァル・ローウェルというアメリカ人に行きあたる。
ボストンの資産家の息子で、「火星の表面に見える縞模様は、火星人が掘った運河だ」という説を唱え、有名になったアマチュア天文家である。
 このローウェルが、明治時代の日本にやってきて、日本をテーマにした『極東の魂』という本を書いた。
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)はこの本を読んで感激し、それが日本に来るきっかけになったというから、かなり影響力の強い本だったのだろう。
 この『極東の魂』のなかで、ローウェルは「日本人には個性がない」と繰りかえし主張しているのである。
なぜローウェルはそう主張したのか? 

 ローウェルがこの本を書いたのは、日本に来て日本語を学びはじめてから、1年ほどにしかならない時期である。だから、日本人について、ずいぶん珍妙なことも書いている。「日本人には個性がない」という主張は、日本人についての正確な観察から出てきたわけではないのである。

 この主張は、おそらく、ローウェルの「先入観」に根差している。
 ローウェルは、「アメリカ、ヨーロッパ、中近東、インド、日本と東に行くほど、人の個性は薄くなっていく」と書いている。
 その半世紀ほど前、哲学者ヘーゲルは、『歴史哲学講義』のなかで、「西のヨーロッパから東の中国へと向かうにつれて、個人の自由の意識が減少していく」と論じていた。そっくりである。

 欧米の植民地がなお拡大をつづけていた時代、ヘーゲルのこうした思想には、抗しがたい魅力があったのだろう。

 アメリカを「西の端」、日本を「東の端」に置くと、アメリカ人と日本人は対極的な存在ということになる。
 そのアメリカ人は、「強い自我をもつ個人主義的な国民」ということになっている。
とすれば、その対極にある日本人は、「はっきりした自我をもたない集団主義的な国民」であるにちがいない。

 「日本人には個性がない」というローウェルの主張は、こうした「先入観」にもとづく演繹的な推論の産物だったのではないか。
 太平洋戦争のころまでには、ローウェル流の日本人観は、欧米の知識人のあいだでは、すでに「常識」になっていたらしい。
 大戦中、アメリカ政府は、「敵国」日本を知るために、著名な歴史家、社会学者、人類学者などを集めて会議を開いた。
その席上、大半の専門家が「日本人は集団主義」という見解で一致したという。
 アメリカ人にとって、個人主義は、アメリカ文化の誇るべき特質である。
民主主義の礎であり、独創的な科学研究や起業家精神の源である。

 そう信じてきたアメリカ人にとって、「敵国」日本の文化が、個人主義の対極にある集団主義という特質をもっているというのは、しごく当然のことと感じられたにちがいない。

現代新書編集部
posted by 小だぬき at 10:50 | 神奈川 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

メディアが報じないワクチン被害の実態 500人超を訪問診療した医師が指南

メディアが報じないワクチン被害の実態 500人超を訪問診療した医師が指南
2/3(土) 週刊大阪日日新聞

 医療法人社団それいゆ会こだま病院(兵庫県宝塚市)理事長で(一社)ワクチン問題研究会業務執行理事の児玉慎一郎医師による講演会が昨年末にあった。
タイトルは「マスコミが報じないワクチン被害の実態〜諦めないでワクチン後遺症〜」。
講演の模様を要約する。
(加藤有里子)

会場となった大阪市平野区の平野区画整理記念会館には、市民ら93人が集まった。

 児玉医師は冒頭で生い立ちや、医学部に入学するまで水商売や建築現場で働いたことなど経歴に触れた後、500人を超えるコロナ患者の治療を行ってきた経緯について話した。

 新型コロナウイルスが流行した当初は中等症から重症までの入院治療をしていたが、第4波から感染者が激増。
2021年4月後半に、外来患者の入院ベッドが確保できなかったことを機に、外科医でありながら宝塚市の保健所から依頼を受け、訪問診療を始めた。
児玉医師は「訪問診療をしている医師が自身以外に、宝塚市にはいないことを保健所に確認したことで知り、愕然とした。
そのため、平時の診療以外は訪問治療に徹するようにした」と話す。

マスク未着用 防護服なしで往診
 第5波の途中からは、自身の体調への懸念から防護服やマスクを着用せずに訪問診療を続けた児玉医師。
「医師会を含めた周りからクレームが入ることも多々あったが、目の前に居る患者に対してベストを尽くすことのみに集中していた」。

 保健所から依頼を受け訪問診療した患者の事例として、転倒で鼻血が止まらず、救急搬送された高齢の男性。
PCR検査で陽性判定となったため、救急車で自宅に帰されたケースや、歯痛を訴え救急搬送された高齢の女性も陽性だったため自宅に返されたケースなど、現場の秘話を語った。

 児玉医師は「保健所に出入りし、コロナ患者の往診に追われていた結果、宝塚市内でのコロナの発生状況が把握できた。
コロナはほぼ治せる病気であり、医療機関の診る体制が整っていなかっただけ。
政府やメディアによって恐怖だけがあおられた」と遠慮なく意見を述べる。

健康被害申請受理 5700件超
 一方、ワクチンによる健康被害については、10〜90代の老若男女問わず被害が出ており、動悸や血尿、帯状疱疹など症状も人によってさまざまだという。
さらにワクチン摂取による後遺症の疑いがあっても、診断する医療機関が少ないのが現状だ。

 新型コロナウイルスワクチン接種による健康被害申請受理件数は23年12月27日現在、累計で9789件。
そのうち死亡例は1094件にのぼる。
また、認定件数は5735件、否認は952件保留は70件。

 こうした中、ワクチンに関するさまざまな研究を行うため、児玉医師は京都大の名誉教授、福島雅典医師を代表とする「ワクチン問題研究会」を23年6月に立ち上げた。
「日本には優れた科学や技術があるのにも関わらず全く生かされていない。
医療の未来のために徹底して研究に取り組むつもりだ」(児玉医師)

 質疑応答では、聴講者から他のワクチンについての質問や、自身の家族がワクチン後遺症で亡くなった可能性があることなどさまざまな意見が挙がった。
 児玉医師は締めくくりに「例えば『マスク』『黙食』これらを推奨したことでどのように変わったのか。
コロナウイルスに関するさまざまな事項の検証が行われていない。
ものの本質を一人一人、しっかり考える必要があるのではないか」と投げかけた。
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする