2024年04月22日

【思考力チェック!】それぞれ「E」「R」「2」「9」と書かれた4枚のカードがある。「母音が書かれたカードの裏はかならず偶数である」というルールが成立しているか確認するには、どの2枚を裏返せばよい?

【思考力チェック!】
それぞれ「E」「R」「2」「9」と書かれた4枚のカードがある。
「母音が書かれたカードの裏はかならず偶数である」というルールが成立しているか確認するには、どの2枚を裏返せばよい?
2024年04月21日 ダイヤモンドオンライン
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【思考力チェック!】
それぞれ「E」「R」「2」「9」と書かれた4枚のカードがある。「母音が書かれたカードの裏はかならず偶数である」というルールが成立しているか確認するには、どの2枚を裏返せばよい?
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「“母音が書かれたカードの裏はかならず偶数である”というルールが成立しているか確認するには、どの2枚を裏返せばよい?」

これは知識や計算はいっさい不要で、「考える力」のみが問われる「論理的思考問題」のひとつ。
論理的思考問題はGoogle、Apple、Microsoftといった超一流企業の採用試験でも出題され、「スティーブ・ジョブズ超えの天才」と言われたあのピーター・ティールも自社の採用試験に取り入れた。
これまでの正解が通用しない時代に必要な「思考力」を鍛える「最高の知的トレーニング」でもある。

そんな論理的思考問題の傑作を世界中から収集し、解説した書籍が『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』だ。「論理的思考」「批判思考」「水平思考」「俯瞰思考」「多面的思考」が身につく67の問題を紹介。
「頭のいい人の思考回路」がわかり、読むだけで、一生モノの武器となる「地頭力」が鍛えられると話題。
この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「慎重な判断ができる人」だけが解ける問題を紹介する。(構成/石井一穂)

■証明にひそむ罠に気づけるか?
 これまでとは少し毛色の違う、「証明」についての問題です。
 確実な答えを得るために確認すべきことを、直感を疑って考えてみましょう。

<正解>
「E」と「9」を裏返す

 またしてもカードの問題ですが、今回は確率の問題ではありません。
 どちらかというと、純粋な論理力が試されます。

 かなりシンプルな答えになりそうですが、ちょっとした発想の転換が必要になります。

直感で答えると……

「E」と「2」を裏返せばいいのでは?
 そう思った方が多いかもしれません。

 先に言ってしまうと、「E」は正解ですが「2」は間違いです。

「E」を裏返すことが正しいのは明白です。

「母音が書かれたカードの裏はかならず偶数である」というルールが成立するには、当然、母音である「E」の裏に偶数が書かれていなければいけません。
 なので、このカードを裏返すのは確定です。

 そして多くの人が「2を裏返して、そこに母音が書いてあればルールを証明できる」と考えます。
 ですが……残念ながら不正解です。

 ここで見落としがちなのが、「9」の存在。

 仮に「2」の裏に母音が書かれていたとしても、
「9」の裏にも母音が書かれていたら、ルールは成立しません。 

ルールの見落とし
「母音が書かれたカードの裏はかならず偶数」
 このルールが成立しているかどうかを確かめるのが本問の趣旨です。

さて、ここからが重要なのですが、
「母音が書かれたカードの裏はかならず偶数である」
というルール、これは「偶数が書かれたカードの裏もかならず母音である」という意味ではありません。

 たとえ偶数の裏が子音であっても、「母音が書かれたカードの裏はかならず偶数」というルールには違反しません。

 すなわち、
 偶数が書かれたカードの裏は母音でも子音でもかまわないのです。

確認すべき2枚目は「9」
 一方で、奇数が書かれたカードの裏はかならず子音でなければいけません。

 奇数のカードをめくって、そこに母音が書かれていたら、「母音が書かれたカードの裏はかならず偶数である」のルールが破綻するからです。
 よって、裏返して確認すべきなのは奇数である「9」です。

 以上より「E」と「9」を裏返すことで、この4枚のカードにおいてルールが成立しているかどうかを確かめられます。


「思考」のまとめ
 世界的に有名な認知心理学者ウェイソンが考案した「ウェイソンの4枚カード問題」がもとになった問題です。
 当時、正解率は10%未満だったことでも知られています。

 この問題、じつは過去に習ったことが役に立ちます。

 高校の数学で習った「対偶」を覚えているでしょうか。
「AならばBである」が成り立つとき、「BでないならばAではない」も成り立つという法則です。

 たとえば「人間ならば動物である」が成り立つとき、「動物でないならば人間ではない」も成り立つということです。

 この対偶の概念を、今回の問題に当てはめて考えてみましょう。


 命題:片面が母音ならば、その裏面は偶数である
 対偶:その裏面が偶数でないならば、片面は母音ではない


 こうしてみると、「偶数でないカードの裏を確かめる必要がある」と、わかりやすいですね。
学生の頃、「こんな勉強が何の役に立つんだろう」と思った人は多いと思います。
 ただ、いっけんあまり役に立ちそうにない知識でも、思わぬかたちで役に立つものです。

 私たちが一生懸命努力して勉強してきたことは、将来にも何かしらの力になっていくはずです。


 ・「何が確認できればいいのか」だけでなく、「何が確認できなければいいのか」という視点で考えることも大事


(本稿は、『頭のいい人だけが解ける論理的思考問題』から一部抜粋した内容です。)


野村裕之(のむら・ひろゆき)

都内上場企業のWebマーケター
posted by 小だぬき at 01:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 教育・学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

階段で手すりを使う、人の名前が出てこない…自分は老いたと感じ、落ちこんだときの対処法

階段で手すりを使う、人の名前が出てこない…自分は老いたと感じ、落ちこんだときの対処法
4/21(日) 婦人公論.jp

人生100年時代、現役世代を駆け抜けた後はどのように過ごせばいいのでしょうか。
精神科医の保坂隆先生いわく、人生後期は無理をせず「ほどほど」をキーワードに過ごすことが大切とのこと。
『精神科医が教える 人生を楽しむ ほどほど老後術』より、日常生活を元気で楽しく暮らすための知識をご紹介します。

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◆「60%主義」でいこう
懸命に生きてきた人ほど、年をとってから、理想と現実のギャップに悩むことが多いようです。

ちょっと前までは簡単にできたことに手間取る、体力や気力の衰えを感じる……。
そうした瞬間に自分は老いたと感じ、悩んだり、落ちこんだりしてしまうのです。

たとえば「階段の上り下りに手すりを使う」「電車の中で座席に座りたくなる」「物を置いたまま忘れる」「人の名前が出てこない」といったことも、深刻な老化現象ととらえてしまうのでしょう。
しかし、それは避けて通れない道です。

気持ちだけは若くて、いまも昔と変わらないはずと頑張ってみたところで、衰えから逃れることはできません。

◆ほどほどの60%でいい

ここはスパッと気持ちを切り替えて、「できないことはしない」「できることを、できる範囲でやる」と決めたらどうでしょう。
いわば完璧主義からの脱却で、「100%は無理、ほどほどの60%でいい」と考えるのです。

「常に全力投球、ストレート一本で勝負」というプロのピッチャーでも、ベテランの域に達してくると、技巧派に変身するのはよくある話です。

いまの自分にできることが若い頃にくらべて60%だったとしても、それに対して100%で取り組めば十分だと思います。

保坂隆
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする