2024年05月11日

「5月病」「6月病」を6つのタイプ別に乗り切る

「5月病」「6月病」を6つのタイプ別に乗り切る
2024年05月10日 All About

問題解決型、感情フォーカス型、支援型……「5月病」「6月病」を6つのタイプ別に乗り切る

気分の落ち込みや無気力、不安感などが出る5月病。
近年ではもう少し遅いタイミングでやってくる6月病という言葉も出てきています。
不調をどう乗り切ればいいのか。代表的な6つのタイプのストレス対処法をご紹介します。

新学期や新年度の始まりから1カ月、気持ちを新たに気張ってきた人はそろそろ疲れが溜まる頃。
またGWが終わったことで憂鬱になる人も多いのではないでしょうか。

この時期に感じがちな不調を指す「5月病」とどう付き合い、仕事をこなしていったらいいか、対処のタイプを確認しておくといいでしょう。

■「5月病」と「6月病」とは
5月病とは、主に日本で新学期や新年度が始まった後の5月頃に感じる、気分の落ち込みや無気力、不安感などの状態を指す言葉です。

新しい環境への適応によるストレスや疲れ、GWが終わった疲れや憂鬱が原因で慢性的な不調を感じるケースが多いといわれています。
医学的な病気ではありませんが、認知が広まっています。

特に新入生や新社会人が感じることが多いようで、期待とは裏腹に現実の厳しさに直面することや、新しい生活リズムに慣れることの難しさが原因ともいわれています。

また、ベテランの社会人でも、新年度に部署が変わった、業務が変わったなどで、この季節に不調を感じる人もいます。

近年「6月病」という言葉も聞くようになりました。

疲れが溜まってきた6月に症状が出ることから「6月病」と呼ばれていますが、ほとんど5月病と同じで「やる気がでない」「疲れやすい」「なんとなく不調を感じる」といった不調が指摘され、対処も、ほぼ5月病と一緒だと理解してよさそうです。

■あなたに合うのはどのタイプ? 6つのストレス対処法

5月病、6月病の基本的な対処法として「生活習慣の見直し」「十分な休息」「ストレス管理」があげられます。
その中でも重要なポイントになるストレスについて、今回は代表的な6つのタイプの対処法をご紹介します。

普段自分がどのタイプの対処をしているか、今後試したいタイプの対処法はあるかチェックしてみてください。

▼ストレス対処法(1)
問題解決型ストレスの問題となっていることを解決しようとするタイプです。
例としては、月曜日までに完成しなければならない企画書が気になって、ストレスになっているといったケースで、気晴らしでストレスを解消せずに、仕事を片付けようとするタイプの人です。

▼ストレス対処法(2)
感情フォーカス型問題の解決よりも、感情に対処しようとするタイプです。
例としては、失恋したことがストレスになっているときに、悲しくならないよう思い出の品を処分するといったことがあります。

▼ストレス対処法(3)
切り替え型 捉え方を変えて、気持ちを楽にしようとするタイプです。
例としては会社に行くことがストレスになっているときに、会社の近くのおいしい店でランチを食べようと考えるなどがあります。

▼ストレス対処法(4)
支援型ストレスを感じたとき、人の力を借りて乗り切ろうとするタイプです。
例としては、仕事がうまくいかないことがストレスになっているときに、先輩に相談してアドバイスをもらうなどがあります。

▼ストレス対処法(5)
気晴らし型趣味、レジャー、好きなことなどをして気分を紛らわせようとするタイプです。
例としては、仕事にストレスを感じているとき、帰りにお酒を飲んで発散するなどがあります。

▼ストレス対処法(6)
我慢・先延ばし型ストレスになっていることを我慢する、もしくは問題解決を先延ばしにするタイプ。
例としては、ストレスになっていることを我慢してやり過ごす。やらなければいけないことがストレスになっているときに「後でやればいいや」と考えて先延ばしにするなどです。

皆さんは、普段どのストレス対処法を使うことが多いでしょうか。

「ちょっとした仕事のトラブル」といった解決が比較的容易なものであれば、(1)の問題解決型が選ばれることが多く、「親しい人が亡くなった」というような解決が難しいものであれば、(2)の感情型や(5)の気晴らし型などが選ばれることが多いようです。

この記事を読んでいる人の中には、いくつかを組み合わせて乗りきっている人もいると思います。もちろん組み合わせるのもアリです。

職場では、問題解決型のストレス対処をするべきだというような風潮がありますが、問題解決型の対処は、負担感や人間関係にもよい効果がある反面、疲労などのコストも多くかかる選択です。

憂鬱な気分が強い場合には、気力と体力が必要な問題解決型対処を目指し過ぎないようにしましょう。


私たちは急激な心身の変化には気づきやすい反面、じわじわと長期に渡って変化しているものには気づきにくいものです。

不調を感じたときには、すでに症状が強いケースもあると思います。急に頑張ろうとせず、少しずつ調子をあげていくようにしてみてください。

■「気晴らしのつもりが逆に疲れた」という失敗を減らすには
調子がでないから「早く切り上げてお酒を飲もう」「甘いものをたくさん食べよう」といった気晴らしを考えている人もいるかもしれません。
しかし、このような気晴らし型の対処には、身体に負担をかけがちです。

不調が強めのときには「軽い運動」「マッサージ」「いつもより多く寝る」といった身体の負担を軽減するような気晴らしを選ぶようにしましょう。

買い物をしてストレスを解消したいのであれば、普段は買わない入浴剤やいつもよりいいお茶を選ぶなど、家でもゆっくりできるような買い物で気晴らしするなどの工夫をするといいでしょう。

外に出かける気晴らしをしたいときには余裕をもったスケジューリングをしましょう。

時間だけでなく、気持ちに余裕がもてるように予定を調整することで「気晴らしをするつもりが逆に疲れてしまう」といった失敗を減らせます。
行楽などのお誘いも多い時期かと思いますが、ときには断る勇気も必要です。

ストレス対処は自分に合ったものが一番ですが、できるだけ心が喜ぶ「身体に優しい気晴らし」を探してみてください。それでも不調が続く場合は、周囲の人々に支援を求め、環境を調整することも必要です。

(文:藤田 尚弓(話し方・伝え方ガイド))
posted by 小だぬき at 06:00 | 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

じつは多い、「手段と目的」を履き違える人の「根本原因」

じつは多い、「手段と目的」を履き違える人の「根本原因」
5/10(金) 現代ビジネス

 なぜ組織の上層部ほど無能だらけになるのか、張り紙が増えると事故も増える理由とは、飲み残しを放置する夫は経営が下手……。

 12万部ベストセラーとなっている『世界は経営でできている』では、東京大学史上初の経営学博士が「人生がうまくいかない理由」を、日常・人生にころがる「経営の失敗」に見ていく。
※本記事は岩尾俊兵『世界は経営でできている』から抜粋・編集したものです。

 たとえば睡眠においても、しばしば人は部分的・短期的最適行動に陥る。
 仕事が忙しくて、睡眠時間を削ったり、徹夜したりする場合がその典型例だ(実は私が今まさに徹夜でこの原稿を書いているのだが)。

 徹夜で仕上げた仕事はミスが多くなる。

 たとえば、原稿を書くという仕事であれば、「徹夜」という字が全部「哲哉」になっていたりする。
「哲哉でこの原稿を書いている」という間違った文を見て哲哉という名前の青年を監禁し口述筆記させているマッドサイエンティストを思い浮かべたり、哲哉青年の髪の毛を縛って筆代わりにして原稿用紙に文字を書きなぐっている画狂老人卍的な人物を思い浮かべたりする。

 そうして、仕事の細かなミスを修正しなければいけないのに、徹夜からくる高揚感で余計なことばかり考えてしまって仕事がいっこうに進まない。
仕事が終わらないから今日もまた睡眠時間が足りなくなる。
睡眠時間が足りないから……という悪循環におちいる。私は今まさに悪循環の最中だ。

 飲食行為においても部分的・短期的利益優先型の全体的・長期的損失行動がみられる。

 たとえば週にわずか一日でも休肝日を作るだけで肝臓の負担は減るというのに「今夜だけはどうしても飲みたい」という、どうせ明日も去来する感情に毎日身を任せてしまう。
その結果、あるときにこれまで沈黙していたはずの肝臓が悲鳴を上げ、一生お酒を飲めなくなってしまったりする。

 あるいはお金/時間がないからと、手軽かつ高カロリーで栄養価が低いジャンクフードばかりを食べてしまう。
もちろん、短期的には安易に/安価に空腹感から解放されるジャンクフードには利益がある。
しかしジャンクフードまみれの生活をしていると病気のリスクが上がり、やがては治療費が高くつく。

岩尾 俊兵(慶應義塾大学商学部准教授)
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする