2024年05月19日

マイナ保険証どうなる? 医療機関の7割で「トラブルあり」利用率はわずか5%…大丈夫?現行の保険証12月廃止

マイナ保険証どうなる? 医療機関の7割で「トラブルあり」利用率はわずか5%…大丈夫?現行の保険証12月廃止
2024.5.19   FNNプライムオンライン
                   テレビ西日本

政府が決定した現行の「健康保険証」の廃止まで半年余り。
廃止以降は、マイナンバーカードに健康保険証の機能を持たせた、いわゆる「マイナ保険証」に一本化される。
トラブルが後を絶たないマイナンバーカード。あと半年で利用率は上がるのか。

保険証廃止に医療機関側も“危機感”
厚生労働省によると、マイナカードを持っている人の約7割が、健康保険証の機能をカードにひも付けている(2024年1月22日最終更新)。
しかし、医療機関などでの実際の利用率は低迷していて、厚労省によると、2024年3月時点の利用率はわずか5.47%と、廃止が決まった2023年12月と比べても1%ほどしか増えていないのが現状だ。
福岡県内での利用率はわずか5.19%だ。

カードの登録や情報のひも付けに戸惑う市民は後を絶たない。
医療機関側もこのまま現行の保険証が廃止されてしまうことに危機感を抱いている。

林外科医院・林裕章理事長(福岡県保険医協会 会長):
国は、新しいものにしてしまえば、多少のトラブルは現場で「飲み込んでください」ということだと思うんですけど、それが“多少”では全然ないので、私たちは「これはちょっとやめてください」と言わざるを得ない

相談窓口設けられるも…
福岡市の博多区役所の一角に常設されているマイナンバーカードのサポート窓口では、予約なしでも市民の相談が受けられるようになっている。

2024年12月2日で健康保険証が廃止されマイナンバーカードに機能が一本化されることが決まって以降、訪れる市民からの相談の多くが「保険証機能のひも付け」に関することだという。

担当者「4つの暗証番号をこちらから入力いただいてよろしいでしょうか」
市民「えっ〜と(数字を入力)、あれ?違いますね」
担当者「ほかで2回くらい間違えました?」
>
保険証の機能をひも付けするにも、暗証番号がわからずロックされてしまい、手続きがストップしてしまう人も少なくない。
福岡市は12月の保険証廃止に向けて需要がさらに増えるとみて、6月からは公民館に出張窓口を設けるなどして申請相談に応じることにしている。

相談に来た市民:
窓口があるのは、まぁ楽でいいですよ.
「マイナンバーでお願いします」とかあるので、作っていた方がいいのかなって

市民に話を聞いていると、「病院の受付で『保険証を出してください』と言われることが多いので、普段は保険証を使用している」という声が聞こえてきた。

相次ぐトラブル…安易に利用促せない
利用率は5%ほどと、普及しているとは言えないマイナ保険証。
政府が強く推し進めているにもかかわらず、国家公務員でさえも利用率は国民全体とほぼ変わらない5.73%だ。
所管する厚生労働省でも8.4%にとどまっている。

政府は、マイナ保険証の利用を患者に促し、利用率が上がった医療機関には最大20万円の一時金を支給することを決定した。しかし現場では、相次ぐトラブルに安易に利用は促せないと危機感を募らせている。

林外科医院・林裕章理事長(福岡県保険医協会 会長):
5%しか使われていないのにトラブルがこれだけ多いと、それが10%、20%、50%になったらどうなるんだと。お金を多少もらったからといって、わざわざ受付のトラブルを増やすことを自分たちの方から促進しようという気にはならない

福岡・宗像市の林外科医院でマイナ保険証を使う患者は週に1〜2人。
ただ、このわずかな利用者でも、保険の資格確認に不備があり、後日、請求のやり直しが必要になったことがあるという。

こうしたトラブルについて、福岡県歯科医保険協会が公表した最新の調査では、152の歯科医院のうち73%が機械の不具合などの「トラブルがあった」と回答。
中には別の患者情報が誤ってひも付けられていたケースも確認されている。

最終的に保険証を見せればトラブルは解決するという。
しかし保険証をなくしてしまうと、トラブルの際の担保する機能がないままに宙ぶらりんになってしまう。
「それだけは回避していただきたい」と林医師は言う。

「保険診療そのものが危うくなる」
林医師は「デジタル化に反対しているわけではない」としたうえで、現場のトラブルが減らない限り、保険証の廃止は時期尚早だと訴える。

林外科医院・林裕章理事長(福岡県保険医協会 会長):
紙の保険証がないと資格確認ができないねということがこれだけあって、いま保険証をなくすというのは、保険診療そのものが危うくなる

残り半年というタイムリミットが迫る中、本当に利用率は上がるのか。「廃止ありき」ということが先走っていないか?現場では大きな疑問が残されている。

(テレビ西日本)
posted by 小だぬき at 13:44 | 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

シニアが健康寿命を延ばすために心がけること2選

シニアが健康寿命を延ばすために心がけること2選
5/17  あるじゃん(All About マネー)

「令和5年度高齢社会白書」によると、日本人の「平均寿命」は、男性の場合が81.41歳、女性の場合が87.45歳となっています。
最近では、90〜100歳という方も珍しいことではなくなりました。
一方、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を指す「健康寿命」は、男性の場合が72.68歳、女性の場合が75.38歳です。
長生きを目指すのであれば、健康寿命を延ばして、他人の世話になる状態を少なくしたいと誰もが感じるのではないでしょうか。

▼健康寿命と平均寿命
平均寿命から健康寿命を差し引いた年数は、他人の手助けや介護が必要な期間といえます。
長生きを目指すのであれば、健康寿命を延ばして、他人の世話になる状態を少なくしたいと誰もが感じるのではないでしょうか。

今回は、「令和5年版高齢社会白書」の中の「高齢者の健康をめぐる動向について」から、シニアが日頃心がけていることをみてみましょう。

◆シニアの暮らしぶり:日頃心がけていること
まずは、シニアの暮らしぶりから、日頃から心がけていることをみてみましょう。

日頃心がけていることと健康状態(参照:令和5年版高齢社会白書)


▼日頃心がけていることと健康状態
シニアが日ごろ心がけているさまざまなことをグループ分けして解説します。


▼シニアが健康寿命を延ばすために心がける「日々の習慣」
シニアが健康を維持するには、以下のような習慣を持つことが挙げられています。

・栄養バランスの取れた食事をとる
・休養や睡眠を十分にとる
・酒やタバコを控える(やめる)
・健康診断などを定期的に受ける
・医療・健康に関する知識を持つ

高齢になれば、食が細くなり「あるもので済ませてしまおう」と思ったり、「のど越しのよいもの」「食べやすいものだけ」など好みを優先したりすることもあるでしょう。
健康維持には栄養バランス大事です。
また、高齢になると、寝つきが悪い・トイレで目が覚めるなど睡眠自体の質の低下が気になります。

しっかり休養が取れないと、生活習慣病の罹患リスクを高め、かつ症状を悪化させるといわれています。
コーヒー、緑茶などでカフェインを摂りすぎないよう気をつけましょう。
また、体調について相談できるかかりつけ医を見つけておくことも必要といえます。

▼シニアが健康寿命を延ばすために心がける「人との交わり」
年をとるほどに友人・知人が少なくなり、交際範囲は縮小していく傾向にあります。
しかし、人との交わりは、健康を維持するために必要なこと。
以下のような取り組みを心がけたいものです。

・地域の活動に参加する
・散歩やスポーツをする
・趣味を持つ
・気持ちをなるべく明るく持つ

人との交わり、接点を持つのに、地域活動に参加するのが面倒と思えば、兄弟姉妹などの縁者、ご近所さん、友人など、最も近しい人との付き合いを密にするのもよいでしょう。

狭い人間関係だけにしてしまうと、日常に刺激が少なくなり、同じような日々を送ることになってしまいます。
趣味を通して人とつながる、地域のボランティアに参加するなど、意識して人付き合いを広げることも取り入れましょう。

いろんな人と交流をすることで、身だしなみを整える必要性を感じたり、共通の話題のもとになる時事ニュースに関心が向いたりします。
結果として、身も心も若々しさを維持できるでしょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
3匹の保護猫と暮らすファイナンシャルプランナー。
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。
人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方、心豊かに暮らすための情報を発信しています。

あるじゃん(All About マネー)
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 | Comment(0) | TrackBack(0) | 健康・生活・医療 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする