2024年07月21日

首すげ替えで生き残り画策の自民党にどう対応すべき? 適菜収さん「一度腐った国は元には戻らない」

首すげ替えで生き残り画策の自民党にどう対応すべき? 適菜収さん「一度腐った国は元には戻らない」
2024/07/21 日刊ゲンダイ

 日刊ゲンダイで好評連載中のコラムを書籍化した適菜収氏「続 それでもバカとは戦え」が痛快無比、溜飲が下がる激辛の政治指南書として好評だ。
「安倍晋三の正体」「ニッポンを蝕む全体主義」(ともに祥伝社)など、著書50冊以上の作家が、政治とカネの問題で支持率ダダ下がり、推薦・支援した候補は選挙でボロ負け……9月に総裁選を控える自民党の今後と、日本政治の行く末を占った。
  ◇  ◇  ◇
 ――この本で適菜さんは自民党を厳しく批判されていますが、現在自民党は総裁を替えて、また有権者をだまそうとしているように見えます。この方法でうまくいくのでしょうか?

適菜
 はい。うまくいくと思います。
実際、これまでもこのやり方でうまくいったわけです。
現在、メディアの掌握も進んでいます。
だまされやすい人にターゲットをしぼり、見かけだけの「新しさ」やプロパガンダをぶつけたほうが丁寧な説明をするより効率がいいという発想ですね。
まともな批判は、誤魔化すか、無視することにより時間稼ぎをする。
森友問題も統一教会問題も裏金問題も、すべてそうです。
今回の東京都知事選では小池百合子が同じ手法を使いました。
議論から逃げ回ることで、疑惑の存在や論点が明らかになることを避けたわけです。

――それでも、自民党は愛想をつかされているようにも見えます。政党支持率も下がっています。

適菜
 さすがに不祥事や犯罪が重なったからでしょう。しかし注意しないとすぐに息を吹き返します。
一部議員がトカゲの尻尾切りのような形で逮捕されても、これはガス抜きのようなもので、本質的な問題解決にはなっていません。
というより、本書を読んでいただければおわかりのように、自民党の個別の議員が犯罪や不祥事に手を染めたというより、自民党は組織的に国、社会、法を破壊してきたのです。
 裏金のキックバックという犯罪や機密費の私的流用だって、組織的にやっていたわけですから。よって、今の自民党がまともな政党に変わることはありえません。

 ――だとすると、この先自民党はどうなっていくのでしょうか?

適菜
 先日、石破茂が「われわれは(民主党政権時代の)3年3カ月の間、何が間違っていたのか、日々反省会だった。
あの野党の時の反省をどこかに忘れてしまったのではないか」と危機感を示していましたが、なにを今更ですよね。
自民党に自浄作用がないことを示したのがこの30年です。「解党的出直し」ではなく「解党」するなら、少しは信頼しますが。

――自民党がこの先、根本から変わることはないとすれば、国民はどうすればいいのでしょうか?

適菜
 どうしようもないと思います。
こういうことを言うと、「無責任だ」とか「解決方法を示すのが仕事だろう」とか「対案を示せ」などと言う人が出てきますが、ここまで腐り果てた状況で「明るい未来」を提示するほうがよほど無責任です。
「覆水盆に返らず」という言葉があるように、世の中には取り返しのつかないことは存在します。
人間を一度バラバラにして、元通りに組み立てても生き返ることはないですよね。
国や社会も同じで、一度壊してしまえば、元に戻すのは難しい。

 だます側が悪いのは当然ですが、何度も同じようなものにだまされるほうも問題です。
反省することでなんとかなるような時期は過ぎ去っています。呑気にも程がある。
日刊ゲンダイの連載でも書きましたが、歴史を振り返れば、腐敗しきった国が正常に戻ることは少なく、結果、表舞台から消えていったのも厳然たる事実です。それが国力の低下という形で現在可視化されています。
もっとも、目の前にある現実を認めずに、夢の中で暮らしている連中もいます。
そういう人間がターゲットにされる限り、現在の状況、つまり、アメリカ隷属化と新自由主義、財界、政商、宗教団体の複合体による、日本の解体、および切り売りは止まらないと思います。(談)
posted by 小だぬき at 09:29 | 神奈川 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

お金を貯められる人と貯められない人の考え方の違い

お金を貯められる人と貯められない人の考え方の違い
7/19(金) @DIME

少しでも資産を増やしたい!
将来のためにお金を貯めることは大切ですが、インフレで物の値段が上がり、円安で輸入品が高騰する現代社会では、貯金だけで老後に備えた資産形成や経済的な安定を確保するのは難しい時代に突入しています。

では、どのように資産を増やしていけば良いのでしょうか?

多くの人々が抱えるこの課題に対し、貯金に加えて「資産運用」と「人的資本」の最大化が重要なポイントとなります。

そこで今回は、お金が貯まる人と貯まらない人の習慣の違いを図解しながら、どのように「投資脳」を持つべきかを解説していきます。

貯金だけではインフレに対応できない

収入の範囲内で節約することはもちろん有益ですが、その効果には限界があります。
例えば、手取り収入が30万円で生活費を20万円に抑えた場合、貯金できるのは月10万円です。

仮にこのペースで30年間貯金を続けても、総額は3600万円に過ぎません。
仮に生活費をもっと切り詰めて月15万円にしたとしても、5万円の追加貯金しかできず、それでも月15万円の貯金で得られる額は4500万円に過ぎません。

さらにインフレが発生した場合、貯金の実質的な価値を減少させることになります。

仮に毎年1.5%のインフレが30年間続いた場合、今日の3600万円は30年後に約2200万円の価値しかありません。
毎年2.5%のインフレであれば、その価値は約1500万円になります。

インフレ率が高い場合、その影響はさらに顕著になります。
例えば、毎年3%のインフレが30年間続いた場合、今日の3600万円は約1080万円の価値しかありません。

つまりインフレは資産の実質的な価値を減少させ、長期的な貯金戦略を脅かすことがあるため、インフレに対抗するための投資戦略が必要なのです。

通貨リスクの認識

貯金はその国の通貨に依存しています。
過去数年間でトルコリラやアルゼンチンペソは対ドルで大幅に価値が下がりました。

例えば、トルコリラは2016年からの8年間で対ドルで約90%の価値を失いました。
同様に、アルゼンチンペソは2021年からの3年間で対ドルで約90%の価値を失いました。

日本円が同じように急落する可能性は低いですが、財政および金融政策次第では円の価値が下がるリスクも存在します。
例えば、国の財政赤字が拡大し続けると、通貨価値が下落する確率が高まります。

このようなリスクに備えるためには、資産の分散を考えることが重要です。

人的資本の最大化

実は投資は資産形成において重要ですが、収入を増やすためには、人的資本を最大化することも重要です。
人的資本を高めることで収入が増加し、貯金や投資に充てる資金が増え、資産形成が加速していくのです。

下記のようなアプローチは一例ですが、人的資本の最大化につながる考え方といえるでしょう。

【教育とスキルの向上】
教育やスキルアップは、人的資本を高めるための基本です。
新しい技術や知識を学ぶことで、職場での評価が上がり、昇給や昇進のチャンスが広がります。

例えばプログラミングやデータ分析のスキルを習得することで、IT業界やデジタルマーケティングの分野での需要が高まり、高収入を得る機会が増えます。
さらに、語学力の向上もキャリアアップにつながります。

【キャリアの戦略的な選択】

キャリアの選択も人的資本の最大化において重要です。
成長が見込まれる業界や企業を選ぶことで、将来的な収入の増加が期待できます。

実際、成長産業に身を置いた方がチャンスの数は多く、将来的なキャリアの安定性と収入増加につながる確率は高くなるでしょう。

【健康とウェルビーイングの維持】

健康も人的資本の一部です。
健康であることは、高いパフォーマンスを維持するための必須条件です。

多くの経営者がスポーツをしているように、定期的な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠を心掛けることで、仕事における生産性や集中力が向上します。

それと同時にメンタルヘルスのケアも忘れてはなりません。
ストレス管理やリラックスのための活動も重要です。

お金が貯まる人と貯まらない人の違いは、貯金と投資のバランスと値段のモノサシが大きく関係しています。

文/鈴木林太郎
posted by 小だぬき at 00:00 | 神奈川 ☀ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする