2024年11月02日

警察密着番組に厳しい視線 BPO審議中、テレ東巡り

警察密着番組に厳しい視線 BPO審議中、テレ東巡り
11/2(土)  共同通信

 容疑者逮捕の瞬間を映すテレビの人気番組に厳しい視線が注がれている。

関係者の名誉を傷つける不適切な表現があったとして、テレビ東京が制作を中止した「激録・警察密着24時!!」を巡り、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が審議中。

他局では警察密着番組が依然放送されているが、BPOが早ければ年内にも出すとみられる「意見」は、今後の制作の在り方に影響する可能性がある。

 問題が発覚したのは、アニメ「鬼滅の刃」を連想させる商品に絡む不正競争防止法違反事件を取り上げた昨年3月の放送回。

会社役員ら4人が逮捕されたとしたが、うち3人が不起訴になったことに言及しなかった。

 テレ東によると、番組は外部の制作会社が手がけ、スタッフの一部は不起訴の事実を把握していたという。

関係者の話では、不起訴処分は放送日の約1年半前だった。

 「誤解を与える表現」(テレ東)という説明では済まされない演出も。愛知県警の捜査会議のシーンには、逮捕後に撮影したものがあった。

視聴者に逮捕前と誤認させる映像で「再現」の表記もなかった。


posted by 小だぬき at 19:23 | 神奈川 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

「できる人」がやっている、ムダな情報に振り回されない“4つの問い”

「できる人」がやっている、ムダな情報に振り回されない“4つの問い”
山本大平:戦略コンサルタント、データサイエンティスト
2024.10.29 ダイヤモンドオンライン

現代は情報があふれかえる時代です。
SNSやニュース、ウェブサイトなどを通じて、私たちは日々膨大な情報に触れていますが、その中には正確で役立つ情報もあれば、曖昧で信頼性に欠ける情報も少なくありません。
情報の氾濫するこの時代において、私たちはどのようにして「価値のある情報」を見極めることができるのでしょうか。
本記事では、情報を適切に取捨選択するための具体的な方法を解説します。
※本稿は、戦略コンサルタントでデータサイエンティストの山本大平氏の著書『消耗せずに成果が出る「情報の捨て方」』(三笠書房)の一部を抜粋・編集したものです。

「問い」を繰り返して情報の本質を見抜く

 多くの場面で、他人の意見やデータに基づくフィードバックを受け取ることがありますが、そのすべてが有用な情報とは限りません。
そこで役立つのが、「問い」を繰り返して情報の根拠を掘り下げる方法です。
このアプローチを使うことで、表面的な意見の背後にある真の根拠や論理に迫ることができます。

 たとえば、上司が「このプロジェクトはリスクが高い」と言ったとしましょう。
その場合、次のように「問い」を繰り返すことで、表面的な指摘の奥にある具体的な理由を探ります。

・上司:「このプロジェクトはリスクが高い」
・あなた:「なぜそう思うのですか?」

・上司:「以前、似たプロジェクトが失敗したから」
・あなた:「その失敗の原因は何ですか?」

・上司:「市場の需要が低かったため」
・あなた:「現在のマーケット状況はどうですか?」

・上司:「現在も低需要が続いている」
・あなた:「具体的なデータはありますか?」

・上司:「最新の市場調査レポートによると……」

 このように、たった数回の「問い」を繰り返すことができると、寄り道もせず最短で、意見の裏にある論理的な根拠やデータにたどり着くことができます。
曖昧な意見を真に受けるのではなく、その根拠を探ることが、情報を正しく評価するための”第一歩”です。

 もちろん、上記はさらなる深掘りが必要ですが、さらに「問い」を繰り返し続けることで、根拠のない意見やデータに振り回されることを防ぎながら事象の核心部にアプローチできるようになり、自信を持って判断を下すことができるようになります。

自分の感情に基づく情報と論理的な情報を区別する

 また、情報を見極める際には、自分自身の感情に基づく情報と、論理的に裏付けられた情報を区別することも必要です。
感情に基づいた判断は、必ずしも論理的な理由を必要としない場合もありますが、ビジネスや重要な意思決定の場面では、論理的な根拠に基づいた判断が求められます。

 例えば、「なぜピカソが好きなの?」と聞かれても、「好きだから好き」という回答しかできないことがあります。
これは感情に基づいた純粋な好みであり、必ずしも論理的に説明する必要はありません。

一方で、ビジネスにおける判断は「感情」だけではなく、論理とデータを求められることがほとんどです。
「新規事業を開始する」といった決定を下す際には、「なぜこの事業を選ぶのか?」や「市場調査の結果はどうか?」といった具体的な理由や根拠を示すことが必要です。

 感情と論理の区別ができることで、情報の価値をより正確に評価できるようになります。
感情的な意見を参考にする場合でも、それをそのまま意思決定の基準にせず、論理的な情報と組み合わせることで、よりバランスの取れた結論を導き出すことが可能になります。

批判的思考を身につける:情報を鵜呑みにしない

 さらに、情報を正しく見極めるためには、批判的思考(クリティカル・シンキング)を身につけることが必要です。
批判的思考とは、情報をそのまま受け取るのではなく、その背後にある前提や論理構造を疑い、情報の正確さや信頼性を精査する姿勢を指します。

 例えば、ニュースや記事を読んだ際に、次のような問いを自分に投げかけてみましょう。

・「この情報の発信者は誰で、どのような意図を持っているのか?」

・「この結論を導くために使われたデータは、どのように収集されたのか?」

・「同じテーマについて、別の信頼できる情報源も同じ結論を示しているか?」

・「この情報をもとに、別の解釈はできるだろうか?」

 こうした問いを繰り返すことで、情報の表面的な部分だけではなく、背後にある意図やバイアスを見抜くことができます。
また、複数の情報源を比較することで、特定の視点にかたよった情報を避け、より信頼性の高い情報を得ることができます。
これにより、情報の受け手としての自立性が高まり、より客観的でバランスの取れた意思決定ができるようになります。

自分の思考を問い直す「自己反省」の重要性

 情報を見極めるための最後のステップとして、自分自身の思考を問い直す「自己反省」の重要性も挙げておきます。
自己反省とは、自分の思考プロセスや判断基準を振り返り、そこにバイアス(かたより)がないかを確認することです。
自分がどのように情報を捉え、解釈しているのかを意識的に見直すことで、無意識にかたよっていた判断を修正することができます。

 例えば、次のような問いかけを自分に行うことも効果的です。

・「なぜ自分はこの情報を信じるのか?」

・「この情報に対する自分の感情的な反応はどのようなものか?」

・「他に考えうるシナリオはないだろうか?」

・「自分の立場が異なっていたら、同じ結論に至るだろうか?」

 このように自分自身を振り返り、常に”思考の透明性”を保つことが、情報を見極める力を強化します。
自らの思考の癖やかたよりに気づくことで、より広い視野で情報を判断できるようになり、結果としてより精度の高い意思決定が可能になるのです。
情報を適切に見極めるためには、得られた情報だけではなく、上記のように自分自身を疑うこともおすすめします。
posted by 小だぬき at 18:44 | 神奈川 ☔ | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする