
大学時代のパイオニア下請けのライン班長さん。
今では恩人なのにその人の名も顔も思い出せませんが 言行が強く心に残っています。
バイト先では パイオニアのオーディオ用アンプ製造をしていたのですが、ある日 出来上がった製品を検査にまわす時 かごの重さに負け落としそうになった時、身体で製品を支え用として失敗した時、
ライン班長が「馬鹿野郎!!、もっと自分の身体を大切にしろ!!」と大きな声で叱ってくれたのです。
「製品は作り治せばいいが、ケガをしたらどうするんだ」との意味だと言ってくれたのです。ラインそのものに1日のノルマがあるのに、皆心良く再製造をしてくれ、その日は ノルマギリギリ達成でした。
今まで「物を大切に」と育ってきた私にとって、「物より人間が大切だ」と教えられた瞬間でした。この班長さんの躊躇なく出た「身体を大事にしろ!!との言葉。
その後の教員生活で「咄嗟の場面」で その考え通りに一人ひとりを大切にしようと 教員生活の指針になった人です。