月曜日21時からの「TVタックル、教育問題」を見て やはり現場を知らない人達の議論だなぁとため息がでてしまいました。
自民党参議院議員 義家氏の「日教組・組合」に対する敵視。
彼は「ヤンキー先生」で当選した人ですが、元教員としての彼の実践に???をつけたくなる発言内容でした。
作家 石川達三氏の「人間の壁」を是非読んで欲しいと思いました。
日教組・組合が大きな闘争を組んだのは、勤務評定(予算不足の付けを教員定数減で乗り切ろうとした政策)、指導要領改悪(45分授業導入・道徳の導入)、主任制導入(分掌に手当格差を持ち込む)、全国学力テスト(学校間の格差助長・差別化)、人事異動の広域化問題(夫婦で別々な遠隔地に異動させる政策)等々、現文科省の教育破壊・歪みに対してです。
各分会段階でも「セブンイレブン」と揶揄された勤務時間、不明朗な校内指名人事、現場を無視した上位下達の指示・職務命令など 現場教師の健康や子ども達の教育環境整備に関してです。
「ニワトリが先か卵が先か」というと旧文部省の政策の歪みに日教組・組合が現場の願いを代表して闘ったというのが 日教組・組合の歴史です。
一部組合員・県教組の活動を「鬼の首をとった」ように問題視しムリに組織全体の問題にすり替えていますが、その地の教育委員会が日教組・組合をご用組合として無原則に共存共栄策をとった地域に問題が集中しているのが現実です。
何か学校問題が起きると 「ウソも繰り返せば事実になる」かのように日教組・組合攻撃をすれば事が解決すると 自分達の政策の一貫性のなさを棚上げして議論する「政治家」達。
本来は、学校長に教育課程を地域にそって編成する権限・責任を与え、
各分会を交渉当事者として責任を持たせ 現場の協力体制・勤務態勢を学校事に構築していくのが筋だと思うのですが・・・
学力不足の子ども達を救う体制や一部父母の暴走を学校として対処するためにも 現場の「自由裁量度」「協力体制の構築」が課題として浮かび上がると思うのは小だぬきだけでないと思います。
今の現場教師の「分掌出張の多さ」「各課題別出張」、「報告・提出文書」の多さ・・。学校長の出張の多さなどを 減らすだけでも教師の子どもと向き合う時間が増えるのですが・・。
宅急便の「ヤマト運輸」では、組合は経営の歪みや問題点を現場の視点で教えてくれるものだ、会社の介入は好ましくないとの創業者の言葉が生きていると聞きます。
この視点が日教組・組合にも当てはまると信じています。
2008年11月12日
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