賛成・反対の議論は ひとまず置いて、私たち50代以降の記憶には、総評傘下の国労・動労・全逓を先鋭とする公務員共闘や私鉄総連・自交総連などの春闘や政治課題による「ストライキ」の記憶が 未だ鮮明に残っていることと思います。
中曽根行革と言われた「国鉄民営化改革」の真の狙いが 最大労組だった「国鉄労動組合」つぶしにあったことは明確な事実のようです。
私たちの年代以上の人は、今のJRが毎日 故障・人身事故の名による列車運行の乱れを起こすのを見て、旧国鉄時代は列車運行の安全性と正確な運行が保障されていたなぁと思い起こすのです。
「国労・動労」のストライキの時は、事前に分かっていただけに対策もとれたなぁ・・・・と懐かしく思い出すのです。
今はどうでしょうか・・・・、人身事故はやむを得ないとしても 架線故障・ポイント故障・信号機故障・電車の故障などで 毎日「抜き打ちスト」をされているようで、今や鉄道での移動は 余程余裕を見ないと冒険だと思うほどです。若い人には「世界一正確な運行だった」といっても「うそー」という反応が返るかもしれないのが「民営化されたJR」です。
その後、日本社会党と日本共産党、旧民社党の党派間の政治路線の違いで、総評が分裂。今の連合と全労連に。各単祖にも労働組合の分裂がありました。
労働組合の分裂によって 全国横断的な統一ストライキはなくなりました。
野党の離合集散も激しく、連合=民主党 全労連=共産党系 とマスコミに呼ばれるようになって今に至っていますが・・・・。
小泉行革では「郵政民営化」の名による最後に残った全国統一組織の労働組合解体です。
55歳になる私は 歴史に if はないことを承知で 今総評が健在で 国労、全逓(郵便)、私鉄総連、自交総連、公務員共闘が分裂していなければ、今のリストラにどう立ち向かうのだろう、立ち向かっていただろうと夢想するのです。労働組合の組織率も10数%前後にまでなった結果が、資本のやりたい放題では 悲しすぎます。
否定する方も多いでしょうが、私は 今一度 労働組合への結集、単一連合体に再編、第2労務部化した組合の再生、ストライキ権行使のできるスト権を確立した上での企業との団体交渉などの摸索・団結が 今の時代こそ必要になっていると思うのです。
2008年12月17日
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事情は分かりませんが、多くの「仲間」が今春の退職者名にあり 寂しい思いでした。
私も 来春には名が載ることになりますが、人世後半を「自分なりの生き方」の摸索にあてたいと思います。今日は、気温も上がり、温泉・散策日和になって良かった・・・