面白いといったら不謹慎なようですが、久しぶりに自分の中で数時間のTV視聴が集中してできるようになったのは 「うつ病」の改善か・・・・・と思えて嬉しいです。
公明党の「給付金必要論」などでトロトロと居眠りが始まり、民主党の管直人さんも演説は得意だけれど、質問はヘタだなぁ・・・・と、眠りかけたのを起こしてくれたのが、管さんの関連質問に立った 仙石由人さんと逢坂誠二さんの質問。
特に仙石さんの質問は、大学時代にこんな教授に法学概論や憲法論を聞いていればもっと勉強ができたのに・・・と思うほど 迫力満点、理路整然。(私、法学部出身です)
@ 給付金に法的根拠・政令の根拠はあるのか・・・。給付事務の自治体への根拠法はあるのか・・・。という質問です。
見事に「法的根拠も自治体への強制力もない」ものであることが明らかになったこと。
自治体への根拠法がないため「各自治体で意をくんで支給して欲しい」、根拠法もなく「給付金を自治体事務には本来はできないこと」とのデタラメぶりをあぶりだしたこと。
A 年金記録の喪失・改ざんについて、84歳の方の記録24年間分の記録漏れの事実を示した上、再支給決定通知が余りにも遅いのではないかとの質問。桝添厚労相に「40年間の膿を出し切る作業をしていること」「他の杜撰処理なども発覚し 懸命に立て直していること」「記録もれ事実がわかったら、速やかに支給すること」 遅延利息やお詫び状の必要性も認めさせました。
B公務員の天下り・わたりの質問時、法律制定の趣旨と論議内容、各党合意と違う「政令」がでているをを、ご存じか・・・・とした上、法律と違う内容の政令をチェックせず 霞ヶ関にまかせているから国会軽視・または反対の政令をだして平然としている、これでいいのか!!とした上 渡辺喜美元行革相の首相への質問状・提言も首相は読んでいないことが露見。
Cこれで民主主義国家・議会制民主主義国家といえるのか、法律の根拠法がなく予算で決まったからとか政令をだしたからといって勝手に何でもできるのか!!
久しぶりの「仙石節」を聞きました。弁護士だけあって、根拠法から攻めるあたり大拍手です。
元行革相の議員の質問状・提言」すら 読まず 幹事長止まりで処理とのこと。しかもこれが法案作成に奔走した自民党元行革担当相のものであるにも関わらずです。空いた口が閉じません。
次の逢坂議員、初めに昨夜みた夢として「戯画化して今の日本を紹介した上」、行政の経験・町長の経験から「給付金」の問題点をソフトな語り口で質問。地方の裁量権のない金を何の根拠法で自治体事務にするのかの質問に 「お願いしたい」のみの回答にソフトな人が怒るだけに緊迫感大。
行政事務の執行手続きの手順にそっての質問で 学習になり、これも拍手でした。
最近、やっと数時間でもTVが見られ 国会のだれが下品なヤジをとばすのか、だれが居眠りをしているのかまでわかる中継は 社会科の教科書にしたいぐらい。
不勉強な閣僚のために 質問中から大臣にレクチャーする担当官僚も大変だなぁ・・・と思いつつ、日本は「官僚内閣制」の国家なのだなぁ・・と改めて思った午後です。
2009年01月08日
今、国会が面白い!!
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