2009年01月15日

失うもののない強さ・・

「失うもののない人の強さ」という言葉があります。

昔?「人間の矜持・モラル」のあった時代は、「裸一貫、出直しだい」の再起に向けての言葉だったのですが、今は違う意味に使われていることが多いとのこと。

× 自暴自棄になり 殺人や重大犯罪に走る。
× 勤労意欲も生きる希望も失う(ホームレス・自殺)

上記の2つに対しても「失うもののない人の強さ」などと 表現されるそうです。

私の年代は、「失うもののない人の強さ」=「労働者階級」の団結=変革・革命、 と理解していた言葉も
世の中の閉塞感・「人間としてのモラル低下」・「利己主義」などで、自暴自棄や「生きる意欲の喪失」などに使われることがあるとのこと。

言葉も世の中の状況によって変化するのだなぁと、思いつつ、「失うもののない人の強さ」の言葉を犯罪や自殺などの根拠に使われるのは、団塊の世代後期で学園紛争の残り火の中 べ平連など「反戦」に携わったものには許し難い「言葉の曲解」です。
機動隊の放水や警棒で殴られた経験のあるものには耐え難いのです。

私の世代は 就職氷河期で民間企業や「警官」「消防」「自衛官」でさえ 競争率が高く、学生時代の活動・思想と就職ということに、生き方の「転向」問題を悩んだ世代です。

私の世代は組合加入率が高かった時代です。新卒同士で横の連絡を取り合い、辞令交付と同時に組合加入届けを出し、執行部から「本当にいいの?」などと驚かれた世代に属します。
「生き方の転向」問題を「組合加入」によって やっと精神のバランスをとったものです。

今の新卒者採用取り消し・派遣・期間工・パート切りの「被害者」中で、半数が職を見つけるために努力し、残りの半数がホームレス化しているとの報道がありました。

今、時代の変わり目といっていい時代に入りました。雇用問題の解決はもちろん急がねばなりませんが、「人間としての生き方」「思想・行動」も問われる時代に入ったと思います。

若い時の左翼かぶれがと言われそうですが、他者依存から自立・自律へ、孤立から連帯へと「失うものがない人」に選択して欲しい、本来の言葉の意味を取り戻して欲しいと節に願います。

私も4月から 「無職」の仲間入りですが、プライド・感謝・連帯などの気持ちは忘れずに 「うつ病」との共生を図りながら 再起したいと思っています。
posted by 小だぬき at 11:31 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑記 その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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