足立区の土曜日塾講師補習の記事が朝刊に載っていました。
各地で放課後や土曜日の「塾講師」への「民間委託」の動きが広がっていますが、休職中とはいえ教員の立場から「おかしい」ということを書きたいと思います。
@ 公立学校の仕事・・・・
公立学校教員の仕事というのは、「授業」の他に「校務分掌」といわれる研修部・体育部・視聴覚部や各教科、PTAの専門部、市の主任会や県の特定研修に加え 市・県・国による各種調査回答など膨大な事務負担があります。(月事の出席統計・授業時数統計、行事計画・集金なども教員の仕事です。)
それらをスリム化して 授業に専念できる環境整備こそ必要なのに、「塾教師」補習とは・・・。お金の使い方が違うのではないか、と思うのです。
A 塾講師と公立学校の教員の違い
塾講師は、身銭を払っても「学習したい」という児童のために、学習に特化した仕事です。
公立学校教員は @の事務量をこなした上、児童・生徒の生活指導、補習なども担っています。時には1日トイレにさえ行けないのが現実です。
私自身は、教員に「教育」に専念できる環境・条件を整備して 放課後「補習をする時間」か確保されれば
塾講師補習などという姑息な方法をとらなくても、学校の教育力で改善が可能だと思っています。
B 結局は予算か
学校職員の負担軽減には、教員増などの施策や校外研修の見直し、事務量軽減・報告、調査の精選など 市・県・国の財政・人員負担が求められます。
現場の疲弊を無視して、安易に塾への民間委託の方が予算が少なくて済む発想としか思えない。
C 公立学校の自殺行為・・・
塾講師の授業は、参加する児童の習熟度を考慮にいれても、分かりやすく・楽しいものになるでしょう。
塾講師の皆さんの努力とともに「授業のみに特化」した形態だからです。
そのような授業をうけた児童・生徒は、学校教師の授業にどのような思いを抱くでしょうか・・・・。
想像するだけ、恐ろしい・・・・。
私は、今 授業で公立学校が勝負できるようにするには、少なくとも @の仕事の精選しかないと思います。
2009年01月28日
教員を信用しない教育委員会??
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