【 相田みつを 】
つまづいたって
いいじゃないか
にんげんだもの
弱きもの人間
欲ふかきもの
にんげん
偽り多きもの
にんげん
そして
人間のわたし
この世は
わたしが
わたしに
なるところ
あなたが
あなたに
なるところ
くるしいことだって
あるさ人間だもの
まようときだって
あるさ凡夫だもの
あやまちだって
あるよおれだもの
ともかく
ここに生か
されている
花はただ咲く
ただひたすらに
一番わかっている
ようで一番わからぬ
この自分
そのままで
いいがな
毎日すこしずつ
それがなかなか
できねんだなあ
うそは
いわない
こころに
きめて
うそを
いう
いま
ここにしか
ないわたしの
いのち
あなたの
いのち
かんがえて
ばかりいると
日がくれ
ちゃうよ
以上、『にんげんだもの』(相田みつを 文化出版局)より抜粋
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正直、現役の時は 相田みちをさんの書・言葉が「精神論」「権力擁護」に思えて 買っても心から共鳴できませんでした。
うつ病になってから「相田みつを」「金子みすず」さんの言葉に 励まされている自分がいます。
何か悩んだ時、読み返す詩です。
2009年05月10日
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相田みつをさん、いいですね。
金子みすずさんの詩も心が温まりますよね。
本棚の奥に寝かせてました。
また引っ張り出して見たくなりました。(*^^*ゞ
心が苦しい時って、そういうものさえも鬱陶しいんですよね。
星野富広さんの詩画集も素敵です。
相田みつをさん、いいですね。
私も同感です。
色紙で飾ってあるのをよく見かけますね。
星野富広さん も、私大好きです。
カレンダーが何枚かぶら下がっています。
日にち部分は、なく、絵詩だけの部分で
楽しんでいます。
絵ハガキも昔はよく使って書きましたね。
元高校教師で脊髄損傷の方とは思えないタッチ。
あの方の努力を考えると、脱帽です。
失礼な言い方になりますが「うつ」で良かったなどとも思う不埒な小だぬきです。
心のこもった詞や画には 本当に感動できますね。
やっとこさ、共感できる自分を発見して嬉しくなりました。しばらく開いていない絵画集も開いています。
ルノアールの「少女」もいつみても作者の温かい視線を感じます。