これほど おかしな予算の使い方もないでしょう。
建物予算先行で、展示の仕方や資料収集の基準を含めたコンセプトのないままの見切り発車。
各アニメーターの著作権、声優達の「再出演料」や散逸している原画などは、どうするのか・・・・。
漫画にしても 著者や出版会社にある著作権をどうするのか・・・・・。
また、読む場所にするのか 国会図書館のようにアダルトものを含めて 全出版物の収集にするのか・・。
アニメなどを含めての放送資料・視聴は 川口市にあるNHKアーカイブ」や原宿の「放送センター」などがよく整理され保存状態もいいものです。
個人の資料館や展示館も 各地にあります。
もっとも問題なのは、「文化」の名のもとに 国が選別するということに違和感を感じるのです。
私の愛読書の石森章太郎さんの 「ホテル」はよくて「仮面ライダー」「人間の条件」はダメとか・・・
作りたい物のイメージがしっかり説明されないから 賛成派は空理空論でしか説明できない。
わたしは「アニメ館」などではなく、歴史的資料館として「航空博物館」や「艦艇博物館」などの方がよほど筋が通っているとおもいます。
今所沢にある"航空博物館」は これで「航空博物館」といえるのだろか?という代物。
ブラックジョークのようですが、日本の戦前戦中の軍用機の発達、技術向上は、アメリカのスミソニアン博物館などの諸外国の方が丁寧に収集・整備・展示をしている。
戦後は、各自衛隊展示室か新明和工業や三菱、富士重工、靖国神社、個人所有のものが散在しているのみ。
私は 靖国神社の遊就館に展示保存してある 「桜花」や「回天」に釘付けになりました。
多分、諸外国からの軍国主義復活などという根拠なき批判をおそれてのことでしょうが、「マンガ博物館」より 「特攻兵器」や「戦中の技術」としての「実物現存兵器類の博物館」などの方がよほど「平和教育に繋がると思います。
大本営発表の音声と新聞報道と前線での乖離。日本の戦死者の多くが 餓死か病死によるものともいわれています。東京平和博物館はしっかりと展示する努力をしています。
今から、「マンガ館」に使われる予算を 「桜花」「菊花」などの特攻兵器の収集展示館に置き換えるだけでも 諸外国に「二度とこのような非人間的兵器など使わない国にする宣言として」大切ではないかと思います。
どうせ作るなら、コンセプトのしっかりしたものにして欲しい。
2009年06月20日
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今、この時にも闘って、臓器移植を待っている方がたくさんおられます
だから、早く結論を出してあげたい、でも、そんな簡単な問題じゃない・・・
居眠りをしている国会議員、真っ先に臓器提供をして欲しいものですね
回天、私は靖国神社の遊就館と広島の「呉市海事歴史科学館」で見ました
呉では、回天の隊員が最期に見たであろう視界も体験しました
暫く、ものも言いたくないくらいのショックを受けました
鹿児島の知覧の特攻基地にも行きました
沖縄もあちこち見ました
最近、海外への修学旅行が流行しておりますが、こういう場所へ行って欲しいと思います
アニメに関しては、何らかの保護は必要だと思います
今や、日本を代表する輸出品であり、文化ですから
その方法が・・・これも、難しい問題ですね
臓器移植については、「自分が親なら」と考えると 心が分裂するのです。
平和教育も「日本悪者」説から「事実・本物」資料をもとに冷静に検討すべき時期だと思います。人間爆弾「桜花」や人間魚雷「回天」などは 戦争の恐ろしさを何の説明抜きに感じ取れますものね。
沖縄の摩文仁の丘にあった県立平和博物館の錆びたヘルメットや遺書類だけでも1回は行って欲しい場所だと思います。
アニメにしても「国立」にして介入していいのかも疑問が残ります。
今まであまりにも「文化」の議論をせず、唐突にアニメ館ですから・・・
私は"国立平和記念館」を・・の立場ですが、この国は 国が介入るとまともなものも変に「天下り先」になってしまうので、今はその予算があれば「後期高齢者医療」の廃止でいいと思うのです。
箱物だと 必ず運営赤字・ムダ論がでてきそうなので・・・。
特攻兵器の実感がmaniiさんと同じに ショックだった点に 戦争の悲惨さを感じます。
23日は「沖縄戦慰霊の日」・・・