下記の報道に善意で献血した人の思いを考えると複雑になります。
皆、善意で献血するのですから「インフルエンザ簡易検査」くらいは 日本赤十字にして欲しかった。
これでは誰もが「もし自分が感染していたら」と考えると、いくら善意があっても「献血」に応じるのを躊躇しかねない事案です。
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献血に新型インフル混入の恐れ、血液を回収
2009年9月15日(火)11時6分配信 読売新聞
千葉県と大阪府の赤十字血液センターに8月中に納入された献血が、新型インフルエンザウイルスの混入の恐れがあるとして、回収されていたことがわかった。
ともに、患者には使用されておらず、健康被害はないという。
潜伏期間中に献血すると、輸血を通じて感染する恐れがある。日本赤十字社は今年5月以降、献血後7日以内に新型インフルエンザを発症したり、疑いがあると診断されたりした場合は連絡するよう、献血者に呼びかけている。
今回は2例とも、400ミリ・リットルの献血を行った本人から連絡があり、8月下旬に医療機関から血液を回収した。
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私は 血圧降下剤を飲み始めた10年ほど前から「献血不能」とされていますが、それ以前は 健康診断のつもりで 大学時代から2ヶ月に一度の割合で献血していました。
胆嚢切除手術の時は、献血血のお世話にもなりました。
記事にある2例の方は、とても良心的で心が温かいことがわかりますね。
自分が「新型インフルエンザ」の発症、疑いとの診断を受け、ただでさえ身体に不安がある中で 日本赤十字社に きちんと献血の報告する律儀で誠実な人もいるんだと 世の中捨てた物でないな。
「人情・良心・誠実・律儀」な出来事に心が温かくなります。
それに反して「日本赤十字血液センター」の対応は 決して誉められるものでないことは確かです。
確かに血液は新鮮なものが 望ましいのは確かでしょうが、献血者に「1週間以内に発症、疑いが出た場合は連絡を」ということは、すくなくとも 冷蔵保管して1週間待つと解釈するのが自然ではないですか??
日赤血液センター自身も潜伏期献血の怖れを感じているから 献血者への「お願い」をしたわけですよね。
報道ではよくわからないのですが、個々の分を輸血血にするのではなく、まとめてですよね。
もしそうなら 他の善意の人の分の献血血も 無駄になったわけですよね。
その点を 掘り下げて「読売新聞」の続報を期待します。
献血者ではなく 日本赤十字社の血液管理に問題がありそうなことは 素人の私ですら想像できますもの・・・。