今日から、仕事・学校という人も多いでしょうし、運動会振り替えで今日まで休みという人もいるでしょう。
今、鳩山首相が外交デビューをし、概ね各国の「日本の姿勢」が支持されたとのこと。
オバマアメリカ大統領との会談も 追随外交から「対等パートナー」になろうとする意志は伝わったようです。
国内でも前原国土交通相の57年にわたる「八ッ場ダム」建設中止の方針の明確化と自民党の施策を民主党の政権が謝罪するという茨の道。
成田空港反対運動に関わったものとしては、今までの政権が「権力・権益」で警察権力まで導入して住民無視の施策を「公共のため」という大義名分で ろくな調査もせず強行して 長期の工事遅滞に繋がった教訓を無視していた 膿をだしている段階だと思います。
成田でも住民の先祖伝来の土地の強制収用から 拗れました。「八ッ場ダム」でも同様のことが行われていたのだなぁと ここ数日のニュースで知りました。
確かに 「金と公共のため」という大義名分の元、先祖伝来の土地を奪われた「住民」が また国に裏切られたという気持ちになるのは十分に理解できます。
でも、忘れて欲しくないのが 初めの国の方針そのものに無理があり 予算が膨らんでいても未だダム本体の建設ではなく、周辺工事の段階のままとのこと。
苦しい選択でしょうが、ダム本体の建設にかかる前に 計画そのものを冷静に見直す視点も 地域住民の方にお願いしたいところです。
無意味な強行決定・施策だったからこそ 57年もの歳月がかかっている現実を直視して欲しい。
成田空港の反対運動も結果的には正しかったと今でも思っています。
用地選定から 「空港」の機能・将来性を考えずに建設したために、国際空港としての交通アクセスや滑走路不足で、未だにアクセス網の充実が課題として残るとともに 滑走路が離発着に追いつかないために羽田空港の拡張整備に取り組まざる得ない状態です。
国の今までの施策に「将来ビジョン」も「総合的な整備計画」も無かった欠陥空港として歴史に名を残すものです。「八ッ場ダム」計画も 勇気ある撤退も選択義の一つとして考えて欲しい。
*************************************
私が一番期待している点は、元職として「教育行政」の転換です。
・まず 取り組んで欲しいのは、放置されている「耐震化工事」の完全実施。
・今「英語」導入などで 小学校低学年でも6時間授業の日がでてきます。高学年になると職員会議日以外6時間が常態化します。これは 授業終了が15時半、帰りの会を考えると16時前後まで授業になります。子ども達と向かい合う「空の時間」の喪失です。子どもも教職員も ゆとり確保が最大の課題だと思います。
・腰痛や足・ひざの故障や交流給食で地域のお年寄りが来校する際、バリアフリーの一番遅れているのが学校ではないかと感じたものです。
・新型インフルエンザの流行により、早くも学校閉鎖や学級閉鎖が多く実施されています。「全国一律の学習指導要領」の中味の精選と弾力化がないと 今年の現場の運営は例年以上に厳しいものになるでしょう。
・今、高校の無償化が課題に挙がっていますが、小学校・中学校の無償化の中味も点検して欲しい。
教科書と授業料・施設管理費は無料ですが、教材費として保護者が負担する額、修学旅行や林間学校、遠足、給食費などは保護者負担です。
放課後の学童保育室にも保護者負担があります。
・今までの上位下達、朝令暮改の指示などの廃止。必ず 現場の声を聞く体制にして欲しい。各市町村教育委員会が 「現場管理・統制」から「現場の声の集約機関」に変わるだけでも 学校は生まれ変わることができます。
・全国学力テストの廃止か希望制に。ある地域では 地域全体で「学力テストのための学習」という弊害がではじめています。「学力」を国際比較などという物差しでみるのではなく、個々の総合学力で見る段階にあるのではと思います。
今の「国語・算数」とか「国・算・英・理・社」などだけでは 図れないのが人間ではないでしょうか??
・人事評定の廃止、さも公正な判断がされていることが前提にありますが、本当に「公正」でしょうか??
教員評価は教頭の評価を元に校長がする制度になっていますが、事務量が多く 殆ど職員室にいる教頭が 個々の教員の評価ができると考えること自体 「現場を知らない人の発想」です。
好きな織田裕二の踊る捜査線の言葉を借りれば「教育は職員室でなされているのではない、教室や授業でされているのだ」ということです。
この管理職の評価がいかに不明瞭かは、不祥事が起こる度に「まじめで熱心な先生だった」とのコメントに現れていることだと思います。
現場の実情にあった、声を聞きながら施策を進める「文部科学省」になって欲しいと願うのです。
2009年09月24日
名誉ある住民判断と文部行政の転換を!!
この記事へのトラックバック
ひとつ質問させて下さい。
私の息子達の小学校の先生たちは保護者会に行くと子供に対するお小言を言いましたが、
一人の先生を除いて誰も「こうしてみてはどうでしょう」とかのアドバイスはしてくれませんでした。
先生って言いっぱなしなのはどうしてなんですかね?
必ず 保護者の方からの質問で「学校ではどう指導していますか、これからの家庭教育の参考にお聞かせください」位は、聞いていいと思います。お小言をどう解決していくかが
問題なのですから 家庭でできることと学校で出来ることを明確にしていく必要があります。
あくまでも保護者会で教師の講演会ではないのですから 相互交流は大切です。
学級委員の保護者から 担任に交流の時間確保をお願いしてください。
まだ、言いぱなしの学校があるとは、驚きです。