昨日の話題は 「土曜日休日を止めます」でした。
本当にこの人 現職教師?? と言う人や 子ども達の出演で 的外れもいい加減にという議論展開でした。
予備知識として、この学校5日制は 旧「労働省」と「通産省」の「諸外国より子どもの学習時間が長い」「教職員の労働時間が長い」という 政府の外国に配慮した施策であったことを忘れてはならないと思います。
当時の日教組・組合は 「平日の授業が過密になる」「より一層サービス残業が増加する」として反対しました。
ゆとり教育は 番組に出演した寺脇さんが この平日が過密になるのだったら「教育内容の精選と教育内容の大胆な見直しが必要だ」との認識で「ゆとり教育」を発想したものです。
ですから「土曜授業の是非」は、平日の学校の過密さを土台に議論されなければ おかしいのです。
参加した小学生が発した「普段の6時間授業で帰りが16時や16時半になる」を 番組のメーンテーマにして 「土曜授業」を考えないと意味がないのです。
提案者が「土曜日に道徳をやればいい」「学力向上のために平日の改革なく土曜日学校を提案」したものだから 猛烈な子ども達の拒否反応がでたのです。
ですから「平日の改革議論無く、土曜日復活が否決」されたのです。
エセ現場教師にも 平日の過密さの認識がなく「土曜日」を論じるものだから、話が中途半端な「現状維持の週5日制」になってしまうのです。
要は、今の5日間の平日の「学校」のあり方が論点にならないと意味のない「土曜日学校」議論になるのです。
今の平日の過密さでいいのか・・・、現状の授業時数では「平日に無理」がくるから 平日の午後の1時間分だけは土曜日にしよう とか 平日に行われる行事を土曜日に回し、授業時間を確保しようとかの「地に足のついた議論」のために 現職教師が参加したはずなのに この先生「何か変」
私が嫌悪する義家参議院議員のように「現場体験が浅い」のに 教育とは・・・とか日教組はと 「知ったかぶりの反組合、教育評論家」が受け入れられる「教育論議」は 現場にマイナスを与えることはあってもプラスにはなりません」
労働時間にしても 週5日になったため 「風呂敷残業」「セブンイレブンという勤務」が常態化して、土日に教材準備・研究か、疲労でダウンというのが現実です。
旅行やレジャーなどでリフレッシュするなど「たまに」しかできない状態。
中学校の運動部担当教員などは、対外試合や練習で土日も勤務の実態です。
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ただ唯一の救いは、「学力の国際比較の意味がない」ことと「いつの時代でも 子どもの学力不足が議論されながらも 日本という国が成り立っている、これは大人の発想ではないか」という外人(名前がでてこない)さんの冷静な発言が光ったことです。
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たとえバラエティーでも 現場の実態を知らない または知ろうとしない人達の「感情論議」で終わってしまっては、しわ寄せがくる現場はたまったものではないのです。
番組を見た方で 昨日の議論は参考になったという方、コメント頂けると幸です。
2009年09月26日
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個人的に、私は、土曜日が好きでした
『半ドン』という何か特殊な日にわくわくしたものでした
現代の子どもたちは、土曜日、学校が休みでも、塾へ行っています
しかし、なぜか、学力は低い・・・
なぜなら、塾は問題の解き方しか教えず、考え方を教えないからです
以前も言いましたが、私の住んでいる地域は、行き過ぎた平等教育と権利主義により、公教育が完全に崩壊してしまいました
これは、当時の国会でも取り上げられました
近隣の公立高校5校からの大学進学者が0という時代がかなり続きました
その中には、往時には、東大合格者2桁を誇っていた高校も含まれております
10年程前から、何とかしようと先生方が取り組んでおられますが、一度壊れたものは、そう簡単には元に戻りません
まして、行き過ぎた平等教育を受けた世代が親になっているのですから、モンスターペアレントどころの騒ぎでは無く、自殺された先生方も数多くおられます
私たちが考える以上に教育が与える影響は、大きいのです
ゆとり世代に関しては、大学が困っております
最低限の知識が無いので、大学で補習をしている所もあるそうです
何はともあれ、安心して公教育を受けさせられるようになって欲しいものです
「ゆとり教育」を誤解されている方が多いのですが、基礎教育の徹底をした上で自己表現力や自己研究のやり方をサポートし応用力を高めようとの狙いがあったのです。
現場の実情にあった教育実践の保証がないものだから、地区により「平等主義」「学力軽視」に走り、公教育崩壊などとの悲劇になるのでしょう。
「基礎基本重視」は ゆとり教育なるものの方が明確だったのです。
未来の日本をしょって立つ若者を教育する仕事です。そのときその時の文科省方針で短期間に修正されるからおかしなものになります。
スウェーデンは 授業時間は最小国で学力一位とのこと。家庭の役割と学校の役割の区分・分担がはっきりしているためとのこと。
全体的に「何か変」ですよ・・ここ十数年は・