心の病で大切な「寛解」というキーワード
2009年11月8日(日)10時0分配信 All About
■「完治」ではない「寛解」とは?
あなた自身、また大切な人が心の病になったとき、知っておきたいキーワードがあります。それは、「寛解」(かんかい)という言葉です。
寛解とは、病気の症状がほとんどなくなったものの、完全に治癒したわけではない状態。再発しないように、様子をみていく状態のことをいいます。
多くの心の病は、適切な治療によって「寛解」に向かいますが、すぐに治癒、完治するとはかぎりません。なぜなら、目立った症状がなくなっても、いつ再発するか分からないからです。
■うつ病は「心の風邪」ではない
たとえば、「うつ病」は誰でもかかる可能性のある病気であるため、「心の風邪」などと言われます。しかし、これはうつ病の特徴を正確に表した例えではないと思います。
風邪の場合、薬を飲んだり休養したりすれば、割と早めに「完治」できます。こじらせて肺炎などの重篤な病に発展しなければ、長くとも1ヵ月もすれば元の体調に戻れますね。
しかし、先述したように多くの心の病は、回復しても「寛解」の状態であるため、長期化しないように心身のケアをしていく必要があります。そのため、「心の風邪だから」などと軽く考えると、心の病気を理解できなくなってしまいます。
「心の風邪」という例えは、ストレスによって起こる軽いうつや、自律神経の乱れによる体調不良なら妥当でしょう。休養や気分転換、栄養摂取などを心がければ、比較的早く元の状態に戻れるからです。
■心の病を機に変えなければならないこと
「寛解」という言葉の意味を知ると、がっかりする人も多いでしょう。「完全には治らないのかな」「半病人ってことかしら?」などと思うかもしれません。
こう感じるのは、「このままじゃいけない」「今までの生活に早く戻さなきゃ」という思いがあるからではないでしょうか。
しかし、寛解という状態を理解し、心の病を再発・長期化させないようにするには、その発想を転換させなければなりません。
なぜなら心の病の場合、回復してきて寛解の状態になった頃が、最も注意が必要だからです。
「元気になったから、早く復職しよう」「今までの遅れを取り戻そう」と思って、すぐに元のペースに戻すと、突然病気が再発することが多いのです。そして、一度再発するとさらに再発率は高くなり、長期化しやすくなります。
■心の病が教えてくれる大切なこと
心の病になったときには、今までの生活のスタイルやペースへのこだわりを捨てることも必要になるでしょう。
しかし、心の病になるのは、必ずしもマイナスとは限りません。それまでの自分には見えなかった「人生の奥深い意味」や「かけがいのないこと」に、気付くチャンスかもしれないからです。
たとえば、心の病ではないのですが、若年性アルツハイマー病患者の人生を描いた『明日の記憶』はそれを示唆する名作です。仕事一筋で順風満帆に人生を歩んできた人が、病気をきっかけに何を発見したのか、自分や家族はどう変わったのか。心の病による心情の変化を理解するためにも、参考になる映画です。
自分や家族が、実際に大きな病気を経験しなければ分からないことはたくさんあります。極端な言い方ですが、心の病とは「本当に大切なこと」への気づきを促す“心からのメッセージ”なのかもしれません。
参考文献/大野裕『「うつ」を治す事典』法研 2003、『産業カウンセリング入門 改訂第3版』(社)日本産業カウンセラー協会 2006 【ストレス:大美賀直子】
誕生祝の言葉をありがとうございます。m(__)m
とってもうれしかったです。♪
私も、まだまだ心がおかしいです。
また、あの苦しさに戻るんじゃないかという不安もあります。
ゆっくりと、一日一日を大事に暮らしていきたいですね。
私が、うつにならなかったら、小だぬきさんのように素敵な男性に出会えませんでしたね。(^_-)
ありがとう〜。
今日の日に乾杯。
私こそ ロッキーさんはじめ素敵な方々と出会えて「うつ」になって良かった??なんて思えるようになってきています。
私も「今日の日に乾杯」