2009年11月19日

数の驕り? 返済猶予法案「強行」採決

「権力は腐敗する」といわれますが、政権獲得3ヶ月で民主・社民・国民新の与党3党が 自公欠席のまま採決。

◇与党サイドから見れば、野党の共産党が参加し賛成しているのだから 自・公の審議拒否・採決拒否にすぎず「強行採決」ではないという理屈が成り立つ。

◇野党からは、皮肉なようだけれど、前政権がしていたことと同じではないか・・・。民主党は「民主的運営」を主張していたではないか、国対委員会を通さず議長職権での採決は暴挙だとの論理でしょう。

この勝負、野党時代民主党は「慎重審議」を主張していたのだから たとえ前例や期限の制約があったとしても自民・公明抜きの採決は、戦術としては失敗でしょう。

自公にしても、補正を含め やりたい放題自分達がしていたことを 与党が前例として活用したのが許せないという意地だけの抵抗としか思えない。

「返済猶予法案」が 年末の中小企業を支え 金融機関の貸し渋りを防ぐための監視機関の機能も明記したものであって欲しいと思います。

金融機関も産業育成の観点で 本来は率先してやらねばならなかったことです。

バブル期はいい加減な貸し付けや不動産投機という銀行の放漫経営を 税金投入で乗り切ったことを 努々忘れたとは金融機関には言わせないゾ!!
確かに 零細企業などの資金繰りは大変で 審査すれば融資が難しいのでしょうが、過去の杜撰審査・融資を考えれば「産業土台を支える」という崇高な理念での「貸し付け」。

私は「強行」採決には異議をもちますが、法案の持つ意味・意義については賛成てす。

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菅副総理が マニフェストの修正の作業を行うとのこと。

私などは「高速道路無料化」「生活保護母子加算」「子供手当て」「暫定税率廃止」「エコポイント継続」に賛成できないのですが、選挙を今のマニフェストで闘って、財源がないから選挙後「修正」というのなら、
民主党に投票した人を愚弄していませんか??

私のように 自公よりは まし、政権交代の体験は必要と投票したものには、「やっぱりな」ですが、真剣に生活や労働を民主党マニフェストに期待し一票を入れた人には、正式に公の場で謝罪してから「修正」作業を行わなければ、今後、マニフェストを信じなくなる怖れがあります。

何か今の与党の中に自公政権と同じ「ファシズム」を感じる所が多くなっています。
数に奢ることなく 民主主義を貫いて欲しいものだと思います。
民主党小沢幹事長の「新人の仕事は、再選のための選挙活動だ」などという発言を聞くたびに 私の期待感が徐々に薄まっていることは確かです。
posted by 小だぬき at 16:53 | Comment(2) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
なぜ、強行採決してまで慌てて通さなければいけない法案なのか、わかりません
これで年末助かる人がいたとしても、この鳩山不況と言われる状態が、好転する見込みがない現在、中小企業には、「仕事が無い」のです

確か、「子ども手当て」同様、OECDから勧告も受けていましたよね?
意味があるのでしょうか?
地方の体力の無い銀行も困っています

怖いのが、こういうやり方で、「外国人参政権」「外国人住民基本法」が通されてしまうことです

東アジア共同体構想も、なんだか胡散臭いですし、アメリカとの関係悪化は事実ですし、この国がいつまで存続していけるのか、最近本当に不安に感じます

主人と真剣に移住について、考え始めたきょうこの頃です

Posted by manii at 2009年11月20日 05:58
本当に「強行」採決が必要だったのか疑問は残りますね。参議院を信じるのと世論の高まりしか期待できませんね。

私は、中小零細企業には、手形決済の期間短縮の方が実効性があると思うものです。
黒字倒産も手形を担保に緊急融資できれば、少なくとも黒字倒産は防止できます。

海外居住ですが、来年の参議院選挙を終えてからでも遅くありません。
必ず、揺り戻しと平衡感覚がありますから・・。

日本の歴史転換点を見届けるのも いいものかもしれませんよ。
私は海外居住より「住民蜂起」があれば、参加して人生を閉じたい気持ちです。

Posted by 小だぬき at 2009年11月20日 08:53
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