皆さんのお子さんが通学している学校が セブンイレブン勤務といわれて久しいのですが この制度の矛盾に敢えて目をつぶる評論家が情け無い。
初任者は、1年間の「条件付き採用」で 初任者研修を受けます。担任をもちながら週1回の県研修と週1日の初任者指導教員の指導を受けるというハードなものです。
その上、毎年 市教委指導課による授業研究。市や地区研究所・県研究所の指定研究や募集研修が繰りかえされ、5年次研修・10年次研修が行われます。
他の研究指定校の研究会に参加すればするほど、子ども達を「自習」にしてでかけなければなりません。
今年4月から実施されている「10年ごとの免許更新制」は、日常の業務・出張・研修をこなしながら、免許更新講座のある大学を自分でみつけて単位をとるというものです。
しかも問題は、大学院修士課程修了を義務づけることとセットになっています。
現場の感覚からすると 各種校内会議・分掌会議でさえ 子供との交流・補習時間を削らなければ時間確保ができないのです。
よく「指導力不足教員」とか「問題教員」と安易に言う傾向がありますが、市・地区・県の毎年のようになされる研修が 役にたっていないので 「免許更新」がでたのではなく、今の教員の個人的資質向上が教育問題の根本とした「誤った認識」からスタートした制度です。
ただでさえ「時間」を「子ども達のために使う」ことを削って、さも現場教師のみに問題や負担を強いる制度は 見直されるべきです。
朝令暮改の文科省の通達や現場をしらない学者などで 現場が混乱しているのが「今」です。
どうせするなら 現場教職員を生き生きとさせ 子ども達との時間を長く取れる学校運営をしたかどうかの「管理職」適確評価の方が 現場としては望みたいものです。
昔の管理職は「誰が何といってきても 自分の胸に収め 防波堤になる」「のびのびと切磋琢磨して指導して欲しい」という 管理職のもと 子ども達との放課後も保障されていましたし、民間教育サークル活動もできました。
退職教員として、これ以上 現場の活力をさく施策は止めて欲しいし 各段階の研修も精選してから その結果「今一度、学びたい」という教員に「長期研修」を認める方が 合理的だし効果的と信じる者です。
また、管理職の資質によって 現場が左右されることも認識してほしい。
最大の矛盾は、現場で「免許更新制」をいいながら、民間活力の導入などとの名目で 教育に無関係だった人達の管理職登用です。これも現場の志気を低下させる要因になっていることだけは認識して欲しいものだと思います。
文科省役人の 人事交流を中央官庁同士でやるのではなく、現場の学校に派遣した方が より現実に即した教育施策がとれるのでは・・・と夢想します。
ラベル:研修 現場 管理職