2009年12月29日

喫煙文化の否定、言論への介入・ファシズム

反喫煙団体の抗議で 福音館書店発行の「たくさんの不思議」2010年2月号が出版停止になったとのこと。

理由は、タバコをすうおじいさんの描写が 「喫煙を助長する」とのこと。

反喫煙団体の喫煙反対が、今の受動喫煙被害・ニコチンの健康被害にとどまらず 児童書や出版物にまで及ぶとは、ファシズム傾向になってはいないでしょうか??

「たくさんの不思議」で 喫煙者のおじいさんと孫が 江戸時代の不思議にせまるというもので、内容的には頷ける点が多いのです。
江戸時代には、贅沢品としての刻みタバコやキセルが 庶民化する経緯もふしぎですし、江戸時代以後も 明治維新の洋風化文化の取り入りで 葉巻・噛みタバコ・葉たばこ・キセル・水パイプなどの大量な趣好品としての普及がありました。

戦前・戦時には「恩賜のたばこ」を賜っただけで 名誉に感じられた時代もありました。

戦後も「休憩の一服」「食後の一服」が 労働を支えた一面も大いにあると思います。

今回の反喫煙団体の抗議は おじいさんのたばこ描写が 「喫煙を肯定・助長する」とみなされたようですが、「たくさんの不思議」を読み、親子で喫煙場面の疑問がでたら話し合えば良いことではないでしょうか??

非喫煙者善、喫煙者悪の狭量な思想がでているようです。

かっての岩波書店の「ちびくろサンボ」の言葉がりと同じ 描写がりに等しい暴挙でしょう。

良質な出版物にまでクレームをつける「反喫煙団体」。あなたたちの目的は 喫煙被害を無くしたい、少なくしたいでは ないのですか・・・・。
変な政治介入・言論介入などしないで欲しい。

自分の購入図書は購入者が選択します。購入検討前の出版差し止めでは 目に触れることもできない。
いい加減、文化がり、歴史の封印・ねじ曲げ、映像がりは止めていただきたい。

「正義を声だかに主張するのは結構ですが、他人にまで強制する行為は謹んで欲しい」と小だぬきは思います。
過去の歴史も 「正義」と「正義」の強制の拡大が 「思想の自由や言行の自由」の圧迫まで行き着いたのです。
自分だけが正しいという個人・団体とは、怖くて近づけないなと感じた朝刊記事でした。
posted by 小だぬき at 10:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 教育・学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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