2009年12月30日

根強い誤解。うつは脳気質障害ではない・・

今だにネット情報をみると 「うつ病」に関しての誤解が蔓延しています。

その最大なものが「脳気質障害」説です。
確かに セロトニン物質が通常より阻害され うつ症状が発症することは広く知られています。
環境・性格・発症時の状態で 個人の心の容量を超える事態になった時 超えた分の心の防御として「うつ」症状の 不眠・下痢・意欲低下・食欲不振・自己評価低下・性欲減退などの症状がでます。

でもこれは「脳気質障害」では 説明できません。
なぜなら、「脳気質障害」では、各種の抗鬱剤・通院・カウンセリング・作業療法などで 寛解する説明がつかないからです。
確かに 治癒といわず寛解(症状の改善)というのは、ストレス耐性が若干弱まっていて 心の防御力の強化(多様な思考方法の習得、生活習慣の改善、性格の改善など)などと連動していかなければ、再発もあり得るとの意味合いでです。

一時はやった「ゲーム脳」と一緒で 「脳気質障害」説は、一部研究者の少ないサンブルでの仮説に過ぎないのです。

私は 手の震えの関係で 毎年、うつ病申告の上「脳ドック」を受けているのですが 「歳相応の脳梗塞は認められるが 他は異常なし」という結果を頂いています。

「脳気質障害」では、ある日突然の発症や寛解が説明がつきません。

私の人体実験??でも 「心の容量以上の加重がかかった時の一時的心の防衛反応」と捉えた方が納得がいくものです。

今、脳気質障害と明らかにされているものは「自閉症」や一部の発達障害に関してですが、「うつ」に関しては、立証はおろか そのような治療法もなされていません。
自閉症や発達障害についても、研究・治療などの進歩で 症状を抑えた上 個人の才能発見・開花へとの道筋は 過去と比べ数段と進歩しています。

患者同志の皆さん、家族のみなさん。

「脳気質障害」などという治らない病気ではなく、ストレス耐性を超えたための発症で、薬物療法・カウンセリング・作業療法などで ストレス耐性強化(寛解)は、可能だと確信を持って下さい。

その証拠に うつでの障害年金や障害者手帳、自立支援医療は 2年ごとの更新が必要だということ。つまり 1サイクル2年での状況改善を想定した制度が維持されています。

残念ながら 私は「自分が納得できなければ 信じない、実行できない」という性格傾向が治りきらないのです。笑い話のようですが、ネットで宿泊予約をしても 宿泊先に電話で確かめなければ安心できないという アナログ的な側面が多いことも主治医を困らせているのだと自覚はしているのですが・・・・。

あまりにも多い「誤説情報や偏見」を無視して、主治医やカウンセラーとの信頼関係を早期に確立したいものです。SNSをみていても 主治医の当たり外れは多いようですが、真面目な臨床医が多いと確信をもって 当初は病院の渡り鳥をしても 自分が信頼できそうな人を主治医に持つことが大切です。

私は「天使か美女?」と錯覚できる 主治医に最初から巡り会えたことが幸せと信じています。 
posted by 小だぬき at 08:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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