北沢防衛相と防衛産業がどのような意図で 問題提起したのかはともかく 現実問題として「武器輸出3原則」なるものは、存在しないに等しいものになっています。
先ず「武器」の定義ですが、まさか 自衛隊員にも批判が強い89小銃や新型戦車などの完成品、アメリカのブラックボックスに入って作動しているのを「武器」とよぶのは アナログ思考としか思えない。
今製造されている「民生品」も工夫次第では 「武器」に転用可能な時代に入っていることを 意図的に目をそらせることになりかねない。
最近 報道されたものでも ソニーのゲーム機 PS-3のCPU(計算速度)の高性能に目をつけ アメリカ軍を初めとした各国が 大量購入をしたとの記事。
北朝鮮のミサイル部品などにも 日本の部品が大量に使われていたこと。
食料援助なども「軍」に渡されれば 立派な後方支援物資に。
防衛省では そのような情報をしっかりと把握しているはずです。
にも関わらず 「武器転用」の認定などという 非現実的な政策で、軍事転用可能な「民生品」が 堂々と輸出されているのが現実でしょう。
「民生品」として輸出したものを 「軍事転用」したのは相手国だから 日本は「血に汚されていない」といい張る時代は とうの昔に終わっているのです。
本気で「武器輸出3原則」を守るなら 通信機器、電子機器、配線コードやナットなどの部品、(秋葉原電気街でうっているもの)などは 全て対象になるでしょう。
私は 観念的な鳩山さんの「平和」より、北沢防衛相が提起した「武器3原則」の「武器」の定義は議論されていいものだと思います。
私が今使っている インターネットは 軍需の民間転用だし、車のナビげーターや衛星時計なども 軍事衛星の利用です。
何をもって「民需」「軍需」というのか、武器とはどこまでをいうのか・・・・。
アフガニスタンやイラクの自爆テロの場合、普通乗用車が武器になっています。
ロープ一つでも 使い方によって殺傷能力があります。
建前上の「平和国家施策」など 諸外国からは何を寝ぼけたことを・・・と馬鹿にされるのがオチです。
技術力は 残念ながら「戦争」によって飛躍的に向上してきたのが 過去の歴史です。
「戦争なし」で技術力向上を図る施策の問題提起として、鳩山さんのように否定するのではなく「武器輸出3原則」を真剣に議論した方が 真の「平和」とは何かを考えられるキッカケになると考えるのはおかしいでしょうか??
2010年01月13日
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