2010年02月01日

もう2月・・。時効について

早いもので もう2月。
各地で梅祭りや 寒桜の開花などの情報に触れる機会が多くなりました。

出不精で「睡眠過多」の小だぬきは つい数日前に正月を迎えたような感覚です。
**************************************
2月のスタートにあたり、「時効」について考えたいと思います。

被害者・被害家族には 「時効」がないことは確かです。

でも「時効廃止」をして 犯人検挙率があがるかも疑問なのです。

性善説に立って「犯人は時効までもがき苦しむ」からという理由で 収監されているのと同じ苦しみを味わうという理屈でしょうが、果たして 重大犯罪を犯す人物に良心を期待できるかといえば否でしょう。

「時効」を考える前に、時効をうまない「捜査態勢」が検証されるべきだと思います。
もちろん「えん罪」をうまないことを前提にしてですが・・・。

「刑事警察」より「警備・公安警察」に偏重していないか・・・・
「地元警察や交番巡査の巡回連絡簿」による捜査より「地元を知らない人の捜査指揮に問題はないか」

科学捜査の名のもとに 「交番」の地域密着・情報収集などが軽視されていないか 見直す必要があるように思います。

TVドラマを信じるわけではないですが、各部署の横の連絡のなさや公安偏重、キャリアの経験不足などが 現場の足を引っ張っていないかの検証も大事だと思います。

「踊る大捜査線」や「相棒」の視聴率が高かった理由も 現場視点と「推理・カンでの証拠固め」に視聴者が引きつけられたためでしょう。

組織捜査というものは、初動捜査が失敗すると 「手がかりをつかむ」ための捜査指揮官の能力次第で解決・迷宮が分かれる諸刃の剣のようです。

まず基本は 「時効」をうまない捜査態勢の検証と捜査方法の検証でしょう。

現場の刑事は 「昇任試験の勉強」すらままならない状態での 勤務だといわれます。
その労苦に報いるような 捜査指揮がなされねばなりません。

重大犯罪の検挙率は低空飛行のままです。
犯人の出頭か 市民の通報での逮捕が多くなっています。

網の目に張り巡らせた「交番」の再構築が 「時効」をうまない捜査の土台だと思います。

ある小説で 外国賓客が来日する日が 窃盗・強盗のし放題日だなどといわれる 「警備警察」偏重では市民生活は脅かされます。

「時効廃止」「時効延長」も 「継続捜査班」がきちんと機能していなければ、偶然に関連事件・別事件で証拠が出ない限り「絵に描いた餅」になりかねません。

捜査官の思い込みによる「えん罪」も怖いし、真犯人が検挙されないことも怖い。

秋葉原事件などのように いつ自分が被害に遭うとも限らない世界に住んでいることは、考えようでは怖い世の中になったものです。
正直者が被害に遭わないような時代にしたいものですね。

posted by 小だぬき at 09:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック