自民党のヤンキー先生こと義家参議院議員が 我が子を私立小学校に通わせ、今だに「日教組」が教育をダメにしたなどと叫んでいます。
マスコミも民主党の教育施策と日教組の方針が似ているとか 報道しています。
現場を知らないか、意図的に日教組攻撃すれば 票がとれるとでも勘違いしているようです。
現場は、文科省の指導要領と指導要領解説書でがんじがらめになっていますし、文科省の方針転換がある度に四苦八苦しています。
職場に組合がなければ、元組合員として もっと「混乱した学校」になったことは確かだと思います。
年々強まる日案・週案の強制、校務文章の裁可制(事前に校長に起案文書を提出し許可を得る)などの事務だけでも負担が大きいのです。
起案文書を校長に提出しても 出張で留守の事が多く なかなか許可が下りない。
当然に分掌作業は 停滞し、ツケは起案者にくる。
管理職とうまく合わせる人のみが優遇されるなどの問題点もでてきます。
日教組の大きな闘いは 「勤務評定」「主任制」「全国学力テスト」などですが、「組合教育」などは方針にもでてはいません。
でてくるのは「平和教育の維持」「待遇改善」「文教施策の民主化」などです。
当たり前のことですが 「労働組合法」と「教育法制」と市町村管理規則に縛られた中での活動です。
どう考えても 今の低組織率そのものが 学力低下や学校の荒れ、職員の慢性疲労と比例しているようです。
組織率の高かった時は、まだ個々の意思や悩みを「分会」で発散できました。でも今は、個々が分断され勤務評価の下に萎縮しはじめています。
また、組合員狙い撃ちのような「指導力不足」認定や「TT教員」への動きも活発化しています。
私が 拠点校指導教員になった時の 拠点校指導教員(2校日替わり勤務)も 組合員が多く 皆、県の処遇説明と現場の乖離で疲労困憊したものです。
要は、制度の土台を組合員に作らせ 拠点校指導教員の疲労退職や病休を狙ったのではないかと思うような勤務実態でした。
現場で「子どものため」「同僚のため」と活動できる組合員の減少は、即 縦割り行政である教育委員会の施策が貫徹する職場になります。
組合は、完全週5日制導入の時、平日にムリがくると反対したのです。それを押し切ったのは 旧労働省・文科省でした。
学力低下論議がでると、反省もなく「土曜日授業化」にまた舵をきろうとしています。
「ゆとり教育」時も 頑強に「基礎学力」重視で抵抗したのは組合なのです。
今、反「日教組」「全教」の方にお願いしたいのは、批判は批判で結構ですが、時々の文科省の政策に組合がとったスタンスに間違えがなかったといえる 文科省の方針転化が あまりにも多いということにも目を向けて欲しい点です。
私は、教育を生き生きさせ 政治的な方針が持ち込まれないようにし 過重労働を是正するためにも日教組・全教の組織率を高める必要があると思っています。
2010年02月03日
職場の防波堤としての「組合」
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きょうは、節分ですね。
鬼は外〜
福はうち〜
ですね。(^_-)
いっぱい、いっぱい楽しいことができますように。
たくさん、たくさん、福がきますように。
心も、体も回復して元気になれますように。
お互いに、「小さな幸せ」を積み重ねていきましょうね。
素敵な言葉ありがとうございます。
最近、眠り病の再発で殆どの時間布団の中です。月日が早く経つハズですよね。
「小さな幸せ」を見つけたいです。本当に。