2010年06月06日

何かが違う・、保守の定義

私自身は、自民党が保守政党だったのか・・・・、すごく疑問に思うのです。

確かに強固な官僚組織を作り上げた点、対米従属ながらも 第2次大戦以降 少数の戦死者(朝鮮戦争時の機雷掃海部隊)をのぞいて 平和だった点は評価します。

ただ、高度成長期を境に 公害・自然破壊・生産至上主義・「拝金主義」の横行を許し、伝統・文化より経済を優先してきたのが 自民党ではなかったでしょうか・・・・

正直、保守という概念は、伝統・文化を大切にし、時代に沿って変化発展させる 内実を豊かなものにすると規定したとき、今の自民党は その責任を果たしたのだろうかと疑問なのです。

「金権政治」とか「弱者いじめ」「大企業優先」で 街の商店街はシャッター通りになったり 平均賃金も下降の一途。

私がイジワルな外国メディアで 「ホームレスの皆さん」や山谷・釜ヶ崎の日雇い労務者街、派遣労働・孫請け労働や廃棄物処理場や無認可廃棄物などを 中心にして「これが 日本だ!!」と貧富の差を対比させ紹介した場合、戦後長く政権にいた 自民党という政党を好意的に見る人は何人いるだろうか??

私は 固定概念をすて 物事にどう向き合ったかで 保守・革新が決まるのだと思うのです。

公害の酷いさなか 美しい自然と命を守ろうとした陣営が真の保守ではないか・・・・
薬害エイズ・肝炎と闘い 大企業と国に命を大切にしろと主張した方が真の保守ではないか・・・
鉄道の安全運行で闘った JR闘争団が 真の保守ではないか・・・

減反政策や無秩序な輸入と闘った人達が 真の保守ではないか・・・

日本の伝統・文化を守り、自然や人命、生活を守ってきたのは、革新または左翼勢力とレッテルを貼られた人々で 自民党は正反対の位置にいたのではと 最近思うのです。

私などからみると 革新・左翼が保守勢力として闘い、保守をうたった勢力が 利権勢力ではなかったかとさえ思うのです。

そのような観点でみると 一概に 民主=左翼、 自民=保守 という単純な図式が通用しないことがわかります。

アメリカが風邪をひいたら 日本は肺炎を起こす、ような現状を長く続けたのは旧自民党政府です。

私などの世代からすると「安保廃棄」「独立」「中立」、労働者も人間らしい生活を!!、どのような弱者も生まないという 旧左翼・革新派の方が 立派に「日本」という国を考えた保守勢力のように思われます。

今、ネットで横行している右翼・左翼の定義づけ、保守・革新の定義づけを 丁寧にしていかなければ 真の敵と味方を 見誤る危険性があると思います。

きちんとした定義づけのない言葉の横行は 日本の自然と国民を守る、心の支えとしての皇室、自衛力としての自衛隊の位置づけを より不安定にするように思えてならない昨今です。
posted by 小だぬき at 15:07 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック