2010年06月15日

参議院代表質問・学びのない野党

未だ 旧時代の代表質問を踏襲しているのか、野党は過去の言質とスキャンダル探し、民主党は口だけの反省と努力の連発。

少なくとも野党幹事長・書記局長会議を事前にしているのだから、質問内容の調整をしても良いはずなのに 何度か同じ質問。

勝敗はどちらにつけるか聞いている人の判断ですが 事業仕分けに当たって 蓮舫さんに対する質問は最悪。
昨日の「はやぶさ」カプセル回収に当たって 科学予算を大幅に削っていて「政府が賞賛するのはおかしい」とおかしな質問。
予備回路をつくっていたり 各種バックアップ態勢をもって、何度ものトラブルを乗り越えて帰還した技術力と設計段階の緻密さ、誘導技術は賞賛に価するし日本人としての誇りにもなります。

<考えるべき問題点>

・「はやぶさ」をはじめ、衛星を1ヶ国であげる必要性はなにか・・・
 膨大な予算を使うのだから「目的」がハッキリとしたものでなくてはならない。
 成功したら良しなら69年前の「真珠湾奇襲」に驚喜した国民とかわらない。

・日本の衛星誘導技術の高さが 他国に軍事警戒を与える怖れはないか・・・

・原子力発電のプルトニュウムとロケット、ミサイル・衛星技術をドッキングさせた時、日本を仮想敵国にするのは、同盟国であるはずのアメリカである可能性が高い。

・今、国家財政が赤字の時に 優先順位が高いのか・・・

自民党議員の質問もオソマツ、麻生内閣の科学予算が17億から事業仕分けで5000万円に減額された、その仕分けの最終決定者は 蓮舫さんだ、責任を感じないのか!!

この詐欺的質問に冷静に答えた蓮舫さんの一本勝ち。「仕分け前の作業で多くの人の意見を聞き、調べての結論です。今後とも 財政のムダをなくすよう行政刷新相として取り組みたい」で質問者もマズイと感じたのか再質問なし。

はやぶさは7年前に打ち上げられ、麻生内閣の17億には 誘導管制予算しかはじめから計上されていない。でないと、今年度の誘導管制・回収作業の予算に説明がつかない。
いくら 科学信仰でも 回収したカプセル内容の分析をしてはじめて、はやぶさU号の目的と概算要求がでるものでしょう・・・・。

ちょっと聞くと「鋭い質問」のようでも 「肝心の安保や国会議員歳費」などは ないまま。
過去の発言より 今後の取り組みが大事なのに その質問もなし。

何か 参議院議員選挙を意識して 元気で威勢の良い人との質問者の人選でしょうが、相手から譲歩や約束、政策転換など 何一つ得られなかったのは事実のようです。

共産党も「普天間無条件返還が当然だ」というのなら、沖縄現地・日本全国で「安保条約改定、廃棄」の運動を大規模・継続的に組織できなかった共産党中央の運動失敗を沖縄県民に詫びてから 民主党批判をして欲しい。

沖縄県民の怒り、徳之島住民の怒り、全国の国民に「普天間を考えさせる」キッカケになった 鳩山前首相の迷走(彼の唯一の功績だと思います)。
これで決着を強行するのか 日本の安全保障を見直す議論の第一歩にするかで 政権の真価が問われます。

敢えてキツイことを言うようだけれど、本気で民主党に基地全面返還を要求するのであれぱ、社民・共産両党は 60年安保闘争以上の大衆行動を組織できるかにかかっています。

きれい事なら誰にでも言える。少なくとも共産党が「革命政党」であるかが問われます。運動の状況は待つものではなく 作り出すものでしょう・・・・。一つ覚えでいいのです、今日から「反安保」一色で闘って欲しい。

私のような病人でも ◇日に国会に花を持ってとか ろうそくをもってとか 歌いながら仲間と散歩しませんか?の散歩デモ、気づくとデモなら参加できます。教員の勤務評定反対時の日教組の戦い方です。詳しくは 石川達三著「人間の壁」を参照してください。
九条の会あたりで 「安保反対」「日本の主権を」「真の平和を」「アメリカNO!!」「自衛隊で守る」などのゼッケン・シール・バッチ・Tシャツなどを 普及させる知恵者はいないですかね・・・
posted by 小だぬき at 17:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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