2010年10月27日

知る わかる 出来る 表現することは楽しいA

勉強・学習は 本来は楽しいものです。

午前中は「乳児・幼児」の発達から 本来の人間の脳は「知的好奇心」に溢れているということを書きました。
TVのクイズ系番組の人気や池上彰さんのニュース解説が人気なのは、大人でも「知りたい・解りたい」気持ちがあるからです。

よく仕事に対して「賃金を得るための我慢」とか「辛さ・苦しみのみ」とかいう人がいますが そうでしょうか?
確かに 単純作業などは辛そうですが、自分が今頑張っていることが ラインを止めず仲間に迷惑をかけない「誇り」があるから耐えられるのではありませんか・・・。

趣味など典型的ですが、その分野については、他人に言われなくても「自発的」により良くなりたいという向上心は いつの年代でもありますよね

「盆栽」「ペット」「写真」「鉄道」「アニメ」「手芸」「釣り」などは、理屈抜きに「やりたいから・・」「楽しいから・・」と 学べるものですね。


話を今日の、幼稚園・保育園に戻します。

今の家計の大変さ、働きたい気持ちで 共稼ぎのご両親がふえています。
そのため 小学校元教員からすると、果たして 「教育内容」「保育内容」で 幼稚園・保育園を選択しているのだろかと 長年疑問でした。

この時期の子ども達は 集団のトラブルやケンカを通して、ケンカの限界と仲直りの仕方という 他人との関わりを学ぶ時期です。

ですから 泥んこになって遊んだり、ケンカしたりしながら ルールや言語・感情表現を学んでいくのです。
本来、幼稚園教諭や保育士達は 上手なアドバイザーや審判の役割を負うのです。

でも 敢えて「クレーマー」と呼びますが、成長に欠かせない対人トラブルやケンカを 「なぜ、止めない!!」「イジメを放置するのか!!」との 成長を度外視した 抗議を教諭・保育士は受けるようになります。

「クレーマー」化した親には、社会性やルールを学ぶ過程であることは理解してくれません。
「かわいい我が子に・・・」との 過剰な保護意識がトラブル・ケンカも「成長時期に学ぶ規範学習」との観点より「イジメ」としかとらえません。
この時期に友達との折り合いを学んだ子と「保護」されてしまった子の違いが、小学校入学時の「1年生の学級崩壊」の根っこになるのです。

今、共稼ぎの勤務時間の関係で 保育時間の長さのみでの選択で 待機児童がでていませんか??
反対に時間がはっきりと決められている幼稚園の倒産がふえているそうです。

元職の立場では「いい加減な早期教育」で 小学校課程の学習までを宣伝文句にする保育所だけは さけて欲しい。
筆順もデタラメ、計算も暗記だけ、しつけなるものも「強制」された子たちの 知的好奇心や自発的行動力などの低下の弊害が大きいのです。

それよりは のびのび教育を基本に園児達の好奇心を優先する所を選択して欲しいのです

驚くほど「しつけ正しい」といわれる保育園出身の子に 「心の抑圧感が大きい」のか 「ばか」「死んじまえ」「ブッ殺す」「しっている」「おまえなんかとはなしたくない」との暴言がでるのです。社会規範やルールを意味なく強制されてきた上の悲劇でしょう。

保育園に預けるなら、出来るだけのんびりとした保育と友達とのトラブル・ケンカに上手に仲裁に入ってくれる所がベストだと思います。

社会風潮のように なんでも「イジメだ」と大雑把に規定してしまう危険は、子ども達の社会性の発達に障害を与える点もあることだけはご理解下さい。

posted by 小だぬき at 20:13 | Comment(0) | TrackBack(0) | 教育・学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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