2012年01月03日

香山リカ氏 ツイッターには異論を封じ込める機能あると指摘

香山リカ氏 ツイッターには
異論を封じ込める機能あると指摘

2012.01.02 16:00   NEWSポストセブン

最近、自分を追い詰めている人が多い。「もっと頑張らないといけない」「もっと成長しなくては」、と。だが、精神科医で立教大学教授の香山リカさんは、頑張り過ぎずにほどほどに生きる「ほどほど論」を提唱する。香山さんに聞く「ほどほど論」の二回目をお届けする。(聞き手=ノンフィクションライター・神田憲行)

* * *
――自分で自分を追い詰めちゃう人の特徴ってありますか。


香山:仕事で達成できた六割じゃなくて、出来無かった四割ばかり目がいって自分を責める人。まずは出来た六割を自分でちゃんと評価して欲しい。


あと物事を「0か1か」「全肯定か全否定か」で判断してしまう人も多い。これをボーリングのピンが両端に分かれている状態のようなイメージで、精神医学の用語で「スプリッティング」と呼びます。

判断が極端から極端にふれる人ですね。


――「スプリッティング」という人は以前から多かったのですか。


香山:社会全体がそうでした。小泉さんが選挙で「郵政改革に反対する人は守旧派」とレッテルをはったり、アメリカがイラクと戦争をするときに「アメリカの側に立たない者はテロリストと見なす」と宣言したり、イエスかノーを迫って中間がありません。


「もうちよっと考えさせて」という猶予ももらえない。これも震災以降、とくにその傾向が強まってきたと思います。


――というと?


香山:たとえば私が原発問題に関して精神医学の見地から発言すると、「隠蔽工作に荷担するのか」と批判にさらされる。
ひとつの問題について様々な見地から意見を重ねていくという行為は今までは許されていたはず。


しかし原発に関しては「反対か存続か」という意見しか許されない。

ツイッターでは140字の制限があるので意見の「前提」や「留保」がそぎ落とされ、「結論」だけがリツイートされて蔓延していく。

震災では活躍した有効なネットツールではありますが、原発を巡る言論では異論を封じ込める機能をもっていると思いますね。


黒か白かだけで相手を判断して、ひとつの意見が違うだけで人格までも全否定してしまうと自分の居場所を狭くしてストレスの大きな原因になります。


――どうすれば「スプリッティング」をやめさせることができるのでしょうか。


香山:非常に難しいですね。そういう判断を繰り返すと自分の生活が狭くなって、自分で自分のクビを締めるようなことになりますよ、と教えるしかない。

逆に自分が白黒でなんでも判断するようになったら「これは危ないゾ」というシグナルだといえます。

posted by 小だぬき at 01:29| Comment(2) | TrackBack(0) | うつ病について | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
香山リカこそ、「新型うつ」なる(病名ではなく)新語で、何冊も同工異曲の本を出し、逆に、うつ病患者に対する世間の偏見を高めた張本人ではないか?
あれだけ、本を書いたりメディアに登場して、肝心の臨床は大丈夫なんだろうか?
小だぬきさん、なんと見る?
Posted by 歩三の安藤大尉 at 2012年01月03日 21:10
香山リカ 本人が どこかの雑誌で懺悔をしています。☆確かに功罪をいえば 罪の広まり方をしたのは確かだと思います。
なんでもかんでも「うつ」とした点、世間的に「あの人うつみたい」とレッテルを一般の人がいいだしたのも彼女の影響大です。
私自身は 彼女の「今の見方の受け入れられるもの」だけをとりいれているつもりです。
臨床例が絶対的に少ないのは確かでしょう。時代の雰囲気に迎合する部分は大きいと思います。
私が 尊敬している精神科医は「なだいなだ」さんです。彼の臨床と体験に基づいた著作は羅針盤になっています。
今の現状ですが、以前の精神病は怖いという偏見が抜けてきているだけ一歩前進かと思います。
Posted by 小だぬき at 2012年01月03日 23:11
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