2012年01月09日

貴方の絆に表現の間違い…年賀状、悲喜こもごも

貴方の絆に表現の間違い…年賀状、悲喜こもごも
2012.1.8 20:01 westライフ

 平成23年の漢字に選ばれたためか、今年の年賀状のあいさつに「絆」の文言が目立ちました。

 それにしても古い友人との年賀状のやりとりは、年齢に関係なくうれしいものです。

特にパソコン全盛の時代に心のこもった手書きの年賀状をもらうと、気持ちも高ぶります。


 お互い年をとったせいか「時節柄、お体をご自愛ください」という文面も目にするようになり ました。

しかし、この表現が正しい言葉の用法かと問われると、答えはノーです。

「自愛」とは、自分自身の体を気にかけ、大切にすることなので、「お体」とすると重複表現、いわゆる重言になります。

この場合は、「ご自愛ください」と表現すればスッキリします。

このほかにも、原稿に幾度となく登場する重言の代表的なものとして、「射程距離」(射程の中に距離の意味が含まれている)、「背後から羽交い締め」(羽交い締めの動作は背後からすること)などがあります。

重言は誤字や不適切表現と同様に、特に注意してチェックしなければならないものの一つです。

また重言以外にも、よく間違って使われる慣用句があります。

これから時季的に受験シーズンですが、合格発表などで使われる表現の「悲喜こもごも」がその代表例です。

本来の意味は、「一人の人間の心境」を言う語で、悲しみと喜びが代わる代わる生ずる心模様を言うのですが、「合格発表の掲示板前には悲喜こもごもの情景が…」などと、多数の人の場面の描写に用いられていることが多い用語です。


 この場合も誤用なので、「喜ぶ人、悲しむ人さまざまな情景が…」などと、表現を工夫して、現場の記者には出稿してもらいたいと思うのです。


 しかし最近は、合格発表をインターネットで掲示する大学も増えてきており、この表現が合格発表などで使われることは、今後少なくなると思われます。

パソコンやケータイなどのIT(情報技術)メディアの前で、受験生一人一人が「悲喜こもごも」の世界を繰り広げることだけは間違いないようです。(S)

posted by 小だぬき at 08:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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