石巻市立大川小学校の学校説明会、市教委と校長の説明に納得できないものがあります。
児童を誘導して山に避難し 生存してくれた先生に 市教委は何をしろというのか・・・。
誰に「人災の面がある」というのか・・・・。
よく あの大災害のなか生き残ってくれた、児童を救ってくれたと その先生の努力に敬意を称した上で 大事故の検証をするのが筋ではないかと思うのです。
ただでさえ 多くの児童が亡くなり 自分1人だけ職員で生き残った先生の気持ちを 考えたことが市教委にあるのだろうか・・・。なぜ 生き残った 殉職しなかったのか と 責められるような生き地獄の中で苦しんでいるのではないかと 元職として何ともいえない気持ちになります。
午前紹介の手紙を読むだけでも 責任感の強い方だと思います。
私も6年間ほど 校務分掌の中で「安全主任」を経験しましたが、安全主任でさえ 訓練計画や防災計画、安全点検、警察・消防との連絡などは できますが 児童を動かす判断は 管理職とされています。
一般教員が 管理職の判断と違う行動をとることは 本来許されていません。
私がもっとも注目する点は 混乱の中で 亡くなられた教頭先生も市教委との連絡をした上でないと通常は動けない点です。
現に津波警報の連絡はあっても 災害の規模などは 現場では掌握できないのです。
大切なことは 混乱の中で必死の対応をした教員は、自己の行動は説明できるけれど、大川小学校全体の判断・行動には 関与していない点です。
この点を地元新聞の河北新報も 考慮して欲しいのです。
事故を個人の責任に矮小化して欲しくないのです。
なぜ、出来る限りの行動を先生はされた、だから先生の責任ではなく 市教委に責任があると明言しないのか、まさか 児童・教員の大量死亡・行方不明の責任を 休職されている先生をスケープゴートにして終息させようとしているのではないですよね。
2012年01月24日
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今まで新潟地震をはじめ懸命の災害対処したことが明らかなのに 担任が生き残り 児童に被害があったために マスコミ・世論の「児童に被害があったのに 担任が生き残るなんて」と批判の嵐で 自殺した教員が多いので心配になったのです。
歩三の安藤大尉の言葉に強く励まされました。
冷静に事故の対応を検証して 責任問題は論証すべきと思うのです。