2012/02/15 09:27 産経新聞更新
小学校の入学式まであと2カ月足らず。就学を控え、子供も親も期待と不安が入り交じる。ランドセルに学習机、制服…。学用品の準備も必要だが、大切なのは生活習慣やリズムを整えておくこと。順調な学校生活をスタートさせよう。(横山由紀子)
◆早寝、早起き、朝食
小学校の登校時間は午前8時頃。早寝、早起きの生活習慣をしっかり身に付けておきたい。
朝ご飯をきちんと食べることも大切だ。文部科学省の調査では、毎朝食べる子供は、食べない子供に比べて学力テストの成績が高いという結果もある。朝食をとるためには時間的余裕が必要。やはり早寝早起きは欠かせない。
トイレの問題も忘れずに。最近では洋式トイレに慣れた子供が多いが、小学校では和式が中心。「学校ではトイレに行けない」といった悩みを持つ子供も少なくないという。「公共施設などで少しずつ慣れておくといいでしょう」と臼井さん。
◆通学路歩いて練習
岡山市生活安全課はこの時期、市内の幼稚園、保育所約200カ所で、入学を控えた園児たちを対象に交通安全教室を開く。
交通ルールなどの説明とともに必ず伝えているのが、「小学校に入るまでに、家の人と一緒に学校までの道のりを3回くらいは歩いておきましょう」。道順を覚えるのはもちろん、危険箇所のチェックにもつながるからだ。
◆外国人の子供にも
財団法人大阪国際交流センター(大阪市天王寺区)では1〜3月、日本在住の外国人の子供を対象に、小学校で必要な日本語やルールを学ぶプレスクールを実施する。日本語が不自由な子供が多く、あいさつをはじめ、「並びましょう」といった学校でよく使われるフレーズを動作を交えて教えている。
臼井さんは「日本人も外国人の子供たちも慣れない小学校生活は戸惑うもの。入学時にマイナスのイメージを持って学校嫌いにさせないでほしい。楽しい学校生活が送れるよう、家庭でしっかりした生活習慣を身に付けて、スタートを切ってもらえれば」と話している。
■小学校の入学までに準備しておきたいこと
臼井さんや岡山市こども企画課の話などを参考に、小学校入学までに準備しておきたいことをまとめた。
◎名前を呼ばれたら、「はい」と元気よく返事をする
◎人の話は最後まで聞く
◎自分の名前(ひらがな)が読めるようにする
◎使った物は自分で片付ける
◎自分で着替え、脱いだ服をたたむ
◎偏食や好き嫌いをなくす
◎就寝、起床時間を決めて実行する