大学生の4人に1人 「平均」分からない
2012年2月25日 東京新聞
入学して間もない大学一年生を中心に数学的素養がどの程度身に付いているか調べた結果、四人に一人が「平均」の意味を正しく理解していないことが二十四日、日本数学会の「大学生数学基本調査」で分かった。
調査対象は、学校週五日制が導入され、学習指導要領で学ぶ内容が減らされた「ゆとり世代」の学生。同会は「科学技術立国を目指す国として由々しきことだ」と懸念している。
昨年四〜七月、国公私立四十八大学の一年生を中心とした五千九百三十四人を対象に、統計や論理など五分野の基礎的数学力を調査。偏差値ごとに国立三、私立四の計七グループに分けて正答率を比較したほか、偏差値は関係なく学部別でも分析した。
その結果、身長を題材に平均の定義とそこから導かれる結論を求めた設問の全体の正答率は76・0%だった。
東京大など最難関国立大グループの正答率は94・8%と高かったが、偏差値五〇以下の私立大グループは51・2%。理工系学生でも82・0%にとどまった。
文章を読ませて確実に言えることは何か、と論理力を問う問題の全体の正答率は64・5%。最難関国立グループは86・5%だったが、偏差値五〇とそれ以下の私大二グループは50%を切った。
同学会理事長の宮岡洋一東京大教授は「論理力を身に付ける必要がある。数学の入試問題も一部でも記述式にすべき」としている。
アメリカの大学生で分数の足し算が出来ない学生に算数(数学ではない)を教えてあげたことがあります。アメリカだからしょうがないと思ったのですが、日本の大学生も負けてない(こんなんで勝ってもしょうがないけど)ですね。なさけなや〜。
これからもよろしく。
算数・数学ほど 頭の体操になる教科なのに積み残す生徒・学生が多くいるのには元職として残念です。
基礎のわかるー出来る段階でのつまづきでしょうね。理系や医系の学生がこの状態だとこわいけれど・・・、文系でも考えの合理性を鍛える教科です・・・。
わからないことは 聞けて、学んでくれれば
へたな脳トレより 楽しいのにと思います。