2012年03月31日

「危ない」と言うのもバカらしい橋下市長の軽量級

【溝口敦の斬り込み時評】
「危ない」と言うのもバカらしい橋下市長の軽量級
2012年3月27日 日刊ゲンダイ掲載

橋下徹大阪市長の考え方について、ハシズムと揶揄する声がある。

ファシズムまがいの乱暴さということだろうが、たいていの人が、橋下氏を放置すれば遠からずファシズムの危険が、などとは考えていまい。

そう危機感をつのらせるほど大物ではない、危ながるだけ損と感じているはずだ。

 しかし彼を頼り、押し上げようとする民意が確実に存在し、日ごとに勢いを強めている。

 毎日新聞が3月初めに実施した世論調査では橋下氏が率いる「大阪維新の会」の全国進出に「期待する」と答えた人が61%に上った。

 読売新聞が3月半ば、近畿の有権者を対象に実施した世論調査では維新の国政進出に期待する人が63%にも達した。

大阪府民の橋下支持率が72%、大阪市民の支持率が67%。投票から4カ月たった今なお橋下市長は圧倒的に支持されている。

 他方で「望ましい政権の枠組み」が民主中心5%、自民中心11%で、両党合わせて2割にもならない。過半の国民が既成政党に何も期待していないばかりか、その既成政党さえ橋下人気にすり寄る始末である。

 たしかに既成の組織やシステムなど、おおよそのものはタカが知れた存在であることが分かってきた。政党や原発、検察庁や中央官庁、年金官僚、投資コンサルタント、マスメディア、みんなろくでもないものばかり。

 こんなものはぶち壊せ、ガラガラポンで最初から出直せ、既得権益を握ってヌクヌク怠ける役人や労働組合、教員、総じて安定した雇用関係にある者はつまみ出せ、という気分は分からぬでもない。

 恵まれた者に対する恨みや呪詛が社会を覆っている。国民の多くがワーキングプアの目で既得権益者とそのシステムを憎々しげに見つめている。

 おそらく橋下氏はこうした国民感情を追い風に人気街道を爆走している。

来る衆院選で政権をうかがい、あわよくば総理の座にさえつきかねない。

 先日、橋下氏のため市長選に敗れた平松邦夫前大阪市長に話を聞く機会があった。平松氏は橋下氏から具体的な政策について、外交方針について聞いたことがなく、橋下市長は大阪を愛していないのではないかと話していた。

 しかし橋下氏は政策など走りながら考えればいい、間違えれば訂正すれば済むと考えているはずだ。

 今後ハシズムが世を席巻することがあるとしても、すでに底が割れた小泉純一郎元首相の信奉者というから、およそ軽量級、案じるに足りないと考える人が多いのではないか。もっともらしく「それが危険だ」とはこの際、言わないが。
posted by 小だぬき at 06:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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