2012年04月24日

若者はなぜファシストにダマされるのか?

若者はなぜファシストにダマされるのか?
2012年4月20日 日刊ゲンダイ掲載

歴史の暗部に学ぶべき

<橋下大阪市長「理想の男性上司」調査で一気に1位>

 大阪市の橋下徹市長(42)が「理想の男性上司」アンケートで1位になった。

産業能率大がこの春就職した新入社員466人(男性314人、女性152人)から回答を得たもので、橋下は32票を獲得。
昨年の29位から一気にトップに躍り出た。2位は池上彰、3位はイチローだ。

 橋下の政治姿勢はファシズムをもじって「ハシズム」と呼ばれている。

府知事時代は職員の給与カットを断行し、
市長になるや職員の思想を調べるようなアンケート調査を実施。
「君が代起立条例案」を可決し、服務規定に反する職員は断固処分する方針を打ち出した。

 今月2日の発令式では新職員に「みなさんは国民に対して命令をする立場に立つんです」「人が人に命令を出すなんていうのは唯一、公権力を持った者、みなさんしかできないんですよ」と訓示した。

権力こそ正義といわんばかりの姿勢は独裁者そのもの

なのになぜ理想の上司なのか。

「若者が子羊化しているからです」とは社会学者で作家の岳真也氏だ。

「長年大学で教えていますが、いまの若者は10年前と全然違う。自分から“飲み会をやろう”と言えず、誰かについて行こうとするのです。他人にリードされないと何もできない。強いリーダーシップを感じさせる橋下氏に憧れるのでしょう。

しかも世の中は深刻な不況で、誰もが将来に希望が持てない。
第1次大戦後のドイツで若者がヒトラーに熱狂した状況に酷似しています」

 ヒトラーは国民が外国勢力を敵視するよう誘導した。
橋下は公務員という身近な存在への反感を増幅させている。単純な思考しかできない若者は「あいつら、税金で楽をしやがって」と憎悪とねたみを募らせ、それがさらに橋下人気をあおる格好だ

「いまの若者はファシズムを理解していないのです。学校でもヒトラーについてあまり教えないため、橋下氏のように次々と発信する人を見ると、“ブレなくてカッコいい”と感じてしまう。これは危険なことです。

ヒトラーだけでなく、正義を振りかざしながら、結果的に悪事に走った例は歴史をみればいくらでもある。犬を愛するあまり生類憐れみの令で庶民を苦しめた徳川綱吉しかり、仏門の腐敗を正すという大義のもとに比叡山を焼き討ちした織田信長しかり。新社会人こそ歴史を学んで欲しいと思います」(岳真也氏)

 
賢者は歴史に学ぶ――。
posted by 小だぬき at 17:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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