2012年09月08日

余録:われわれの子供はその立ち居振る舞いに・・

余録:われわれの子供はその立ち居振る舞いに…
毎日新聞 2012年09月07日 00時03分

 「われわれの子供はその立ち居振る舞いに落ち着きがなく優雅を重んじない。
日本の子供はその点非常に完全で、全く賞賛に値する」。
戦国時代に来日して大著「日本史」を残したポルトガルの宣教師フロイスは「日欧文化比較」にこう記した

▲「われわれの間では普通鞭(むち)で打って息子を懲罰する。
日本ではそういうことは滅多(めった)に行われない。
ただ言葉で譴責(けんせき)するだけだ」。
彼は書簡でも日本人は「6、7歳の子にも70歳の人に対するように真面目に話す」と述べた

▲それよりやや後に来日したスペインの貿易商人も日本人の親が子を罰しないことに注目した。
そして首切りなど残虐な刑罰をためらわぬ日本人が「子供を罰するのは残酷だ」というのに驚いている。
戦国の殺伐とした世でも、子供には甘かったわれらのご先祖である

▲「おもちゃをかたづけないので腹が立った。言うことを聞かせるためだった」。
東京・碑文谷で5歳の男児が母親にポリ袋をかぶせられて亡くなった事件で、当の母親はしつけだったと話しているという。
ささいな怒りと胸のつぶれるような虐待の落差に言葉を失う

▲今年上半期の児童虐待事件は前年比6割増で、過去最多の248件にのぼった。やはり「しつけ」が虐待の口実とされる例が多いのが何ともやりきれない。
このほか警察が虐待の恐れがあると児童相談所に通告した児童数7271人も前年を4割近く上回る数だった

▲世の平和とはうらはらに閉ざされた家庭内で子供へのむごい仕打ちが増える時代をどう評すればいいのか。
大人の鬱屈のはけ口が子供へと向けられる世には戦国乱世のご先祖も眉をひそめよう。
posted by 小だぬき at 01:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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