2012年09月13日

「日本維新の会」 国政改革への道筋が見えない

「日本維新の会」 国政改革への道筋が見えない
(9月13日付・読売社説)

侮れない政治勢力になりつつあるが、政策も運営体制も急ごしらえの感は否めない。


 地域政党・大阪維新の会代表の橋下徹大阪市長が、大阪市で党の政治資金パーティーを開き、新党「日本維新の会」結成を宣言した。


 橋下氏は、「何かをやろうとするとぶつかる壁が国の制度と法律だ。
本当の意味で大阪の改革をやろうと思えば、法改正しかない」と国政進出の意義を語った。


 日本維新は、次期衆院選で「過半数」獲得を目指すという。

だが、「大阪都」構想を実現するためだけなら、何も国政に進出する必要はない。
下氏は、“大風呂敷”とも言える意欲ばかりが先走っているように見える。
国政で何をどう実現するのか、説得力のある見解を示す必要がある。


維新側は、これまで次期衆院選の公約としてきた「維新八策」を「綱領」に変更した。
党の価値観を示すものだからだという。

維新八策には「自立する国家」「決定でき、責任を負う民主主義」といった言葉が並んでいるが、こうした抽象的な表現からは、日本維新がどんな国家を目指すのかが伝わってこない。
理念はもっとわかりやすく説明すべきだ。
 

維新八策には、憲法改正を伴う首相公選制導入や、衆院の議員定数半減などスローガンのような目標と、社会保障、教育、雇用などの政策が混在している。
中長期と当面の政策課題を、きちんと仕分けしなければなるまい


 橋下氏は「役人では解決できない問題、国論を二分する問題は、選挙で解決するしかない」と強調した。それでは、次期衆院選で具体的に何を公約するのか、明示してもらいたい。

 日本維新は、極めて特異な体制をとる。
党本部を大阪に置く。松野頼久元官房副長官ら現職国会議員7人が新党に参加するため、政党要件は満たされる。
国会議員団と大阪維新の会など地方議員団は、並列の関係にする方針だ。

 

 橋下氏は党代表と大阪市長を兼務し、衆院選には立候補しないという。
府知事から市長に転身して1年足らずで、最大の政治課題である大阪都構想への取り組みも、これから区割りや財源調整など難しい局面に入るからだろう。


 日本維新は衆院選後、政党間の連携のカギを握る勢力に躍進する可能性もとりざたされている。

 橋下氏は、「自分の時間を削って国政に充てる」と言うが、政治経験のない新人議員らを大阪からコントロールできるだろうか。
2012年9月13日01時36分 読売新聞)
posted by 小だぬき at 06:26| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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