2012年09月18日

憂楽帳:歴史の現場

憂楽帳:歴史の現場
毎日新聞 2012年09月18日 12時07分

春先、静岡県下田市の高台に長楽寺を訪ねた。

1855年2月7日、1カ月半前の「安政の大津波」の難を逃れたばかりのこの地で、日露和親条約が結ばれた。
択捉(えとろふ)島とウルップ島の間に国境を置くとの内容で、択捉、国後(くなしり)、歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)の4島が日本領と定まった。
この日が北方領土の日なのはそのためだ。

今回の訪問まで、そうしたディテールを私は知らなかった。


 尖閣諸島(中国名・釣魚島)の国有化以降、中国で抗議の反日デモが広がる。
暴徒による破壊・略奪に一切の言い訳は許されない。

ただ、「戦略的互恵関係」という、いわば大人の理屈を強調してこの問題をとりあえず収束させようとするだけなら、未来への知恵が少し足りないように思う。


 「本当はねえ、こうした場所に教師や国の偉い人が足を運んで、子供たちや国民に教えてほしいんだ」。

長楽寺の境内で、旧ソ連から贈られた人形など友好の品々を展示していた宝物館従業員は言った。
歴史の現場を学び、考える。その積み重ねから生まれる冷静な議論もあるはずだ。       
           【千代崎聖史】

posted by 小だぬき at 18:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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