2012年12月5日(水)18時0分配信 美レンジャー
年賀状を書く時期になってきましたね。
口語や文語、敬語の使い分け。
日本語の難しさは公の機会があるたびに迷ってしまうもの。
通例化してしている言葉の中に、間違った日本語が使われているのをよく目にします。
今回は彼氏や友人の前でも使わないように気をつけたい、ありがちな思い込みを再検討です。
■意外と気付かない重複語の落とし穴
ひとつの言葉で意味が通じるのに、つい使ってしまうのが重複表現です。わかりやすいものを以下にあげてみました。
(1)お中元/お歳暮のギフト
お中元とお歳暮は、お世話になった方への贈り物という意味です。”ギフト”と重複していますね。
(2)一番最初/最後”
最も”がつく単語に”一番”をつけると同じ意味を繰り返すことに。
”後悔”とは必ず”後”にするものですよね。
(4)過半数を超える
過半数はすでに半分を超えていることです。
(5)余分な贅肉
余計な脂肪という意味ならば”贅肉”のひとことで伝わります。
(6)今現在
まさに”今”ということを強調したいのかもしれませんが、これも重複表現です。
(7)元旦の朝
元旦とは元日の朝のことです。
(8)クリスマスイブの夜
イブは前夜という意味ですよね。
実はこうした言葉はアナウンサーも間違ったまま発言していることも! ビジネスシーンなどでは特に気をつけたいところです。
■勘違いしやすい言葉の使い方
友人がしているちょっとした勘違いを正すのも気が引けますよね。
せめて自分だけは意識してみましょう。以下に、大人でも多い勘違いを紹介します。
(1)的を得た
的は射るものなので、”得る”ものではありません。
(2)熱にうなされる
夢にはうなされますが、熱には浮かされる、が正解です。
(3)合いの手を打つ
打つのは相づちです。正しくは”合いの手を入れる”。
(4)愛想をふりまく
正しくは”愛嬌をふりまく”。愛想は態度のことなので、振りまくことはできません。
(5)体調を壊す
体調は壊せないものなので、”体調を崩す”なら正解です。
(6)取りつく暇もない
多忙で暇がない、という意味ではありません。正しくは”取りつく島もない”で、冷たい態度をとられて会話のきっかけさえ掴めないことです。
グレーゾーンになっている言葉のひとつに”ご存知”があります。”知る”の謙譲語である”存じ上げる”が語源なので、”ご存じ”が正しいかたちですが、今では慣例によりどちらでも許される風潮に。
ひょっとしたら間違いに気付いている人も、聞き流してくれているのかもしれませんね!?
他人の間違いにもあまり厳しくしないであげてみてくださいね