2013年01月25日

生徒に「塩酸」飲ませ大騒動に“常識”が通じない教師が増えるワケ

生徒に「塩酸」飲ませ大騒動に“常識”が通じない教師が増えるワケ
2013年1月21日 ゲンダイネット掲載


100倍希釈で害はないらしいが…
またトンデモ教師のお騒がせだ。

愛知県蒲郡市の中学校で、23歳の理科の担当教師が、実験がうまくいかなかった生徒2人に水で100倍に薄めた塩酸を飲ませた問題。
一部の保護者からの連絡で発覚し、教師本人も事実関係を認めている。
実験前に生徒の前で「失敗したら塩酸を飲んでもらう」と“通告”していた。

生徒2人は今のところ健康被害を訴えていないようだが、「塩酸」は肌に触れれば大ヤケドする危険な薬品である。
100倍に薄めたからといって、本当に害はないのか。

「学校で実験に使うのは通常35〜36%の濃度の強塩酸になります。
タンパク質に反応するため、皮膚に触れない限り大丈夫ですが、この濃度をそのまま飲めば、のどをヤケドします。
今回は100倍に薄めているため、塩酸の成分はほとんどなくなっていて、問題はないでしょう。
教師本人もわかってやっていたと思います。
毒性を大騒ぎすることはありませんが、同義的責任は問われるべきでしょう」(工学博士の秋元格氏)

 教師はまだ23歳の新米とはいえ、害がないことがわかっていても、常識的に考えれば大問題になることは理解できるはず。
なぜこんなことが起こるのか。

 元文科官僚で京都造形芸術大芸術学部教授の寺脇研氏がこう言う。
「今の学校は教師を育てる仕組みが機能していないからです。
昔から教師の世界は互いのやり方に干渉しない不文律が存在する。
若い教師にベテランが指導することもないので、今回の理科教師のように勝手な自己流でやってしまうのです。
体罰問題もそうですが、こうした間違いを正すために管理職がいるはずなのですが、それも機能していない。深刻です」

 おかしな教師が次々出てしまうわけだ。
posted by 小だぬき at 07:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 教育・学習 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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