2013年02月03日

もう始まった 円安→値上げラッシュ→貧困層窮迫の悪夢

もう始まった 円安→値上げラッシュ→貧困層窮迫の悪夢
2013年2月1日 日刊ゲンダイ掲載

アメ横ではオリーブオイル買い占めの動き

 世間はアベノミクスに浮かれているが、円安が進めば輸入価格が高騰し、給料が上がらなければ、庶民の生活は苦しくなる。

で、その傾向はもう出始めているのだ。
これから春にかけて、恐怖の値上げラッシュが始まる。

 総務省が先月25日、発表した2012年の消費者物価指数は99.7(2010年を100とする)で前年比0.1%下落、4年連続マイナスになった。

 こうしたマクロの指標を見せられると、日本はまだデフレの真っただ中にいて、インフレ懸念なんて関係なさそうに見えるが、そうではない。

 個別の物価指数を細かく見ると、すでに悪い値上げが始まっていることが分かるのだ。

 円相場は昨年11月の時点では1ドル=80.79円だった。
あっという間に10円以上、円安が進んだ。
単純計算で輸入価格は10%以上、値上がりすることになる。
今後、1ドル=95円、100円なんて展開になればなおさらなのだが、実際、去年の11月と比較するとスパゲティは消費者物価指数で94.3→106.8へ。
即席めんは97.7→98.5へ。ガソリン価格は去年の7月は135円(レギュラー、リッター)だったのが今月は144円である。

 それでなくても、生鮮野菜は86.3→106.2、ほうれんそうは81.6→124.5と高騰している。
これに小麦粉を中心とした輸入食料品の値上げが重なれば、家計を直撃することになる。

<オイルショックの再来も>

今後は非常に厳しい値上げラッシュになると思います。
すでに電気料金、灯油も上がっていますが、4〜5月にかけて、小麦粉や牛肉などの輸入価格が上がることで、パスタだけでなく、食パン、うどん、ケーキも値上げになるでしょう。
立ち食いそばやハンバーガー、牛丼も値上げになる。
これまでギリギリで価格競争をやってきたところほど、値上げしなければやっていけなくなる。
ファストフード店、牛丼屋、学校給食、社員食堂などです。

生活が苦しい人の財布を直撃することになると思います」
   (経済ジャーナリスト・有森隆氏)

 ちょっと前まで安売り競争をしていたのに、「すぐに価格に転嫁できるのか」と思うが、この背景には政治的思惑も絡む。

2%の物価目標を掲げる安倍政権だが、この数字の達成は難しい。
比較的値段がかさむ家電製品などに値上げの余地はないからだ。
物価を押し上げる主役は食料品になるとみられていて、「政治とのアウンの呼吸で、苦しい業界はなびくだろう。
大手数社が業界を独占している品物から値上げが始まる」(同)とみられている。

 値上げが確実視されているのはオリーブオイル、サラダ油、欧米の高級ファッション、ワイン、ミネラルウオーター、化粧品、バッグ、靴、輸入たばこ、トイレットペーパーなどなどだ、すでにアメ横あたりでは「オリーブオイルの買い占めの動きがある」(事情通)という。
そんな動きが広がれば、オイルショックの再来みたいになる。
安倍が無理やり仕掛けようとしている悪い円安は、大変な副作用を伴うのだ。
posted by 小だぬき at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 社会・政治 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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