2013年4月1日 東京新聞「私説・論説室」
介護の現場から、去るのは若者ばかりだ。
東日本大震災から二年がたったのに、被災地からの人材流出が止まらない。
福島県老人保健施設協会の調査結果を見て気が重くなった。
県内六十八の介護老人保健施設に状況を聞いている。
避難を理由にした退職者は、震災から昨夏まで百四人いたが、その後現在までさらに十七人いる。
その八割以上が二十〜三十代だ。
若者が辞める傾向は続いている。
本間達也会長は「やはり放射線への不安です。
特に若い人は将来を考え不安が募っている」と話す。
子どもの小・中学校への入学を機に県外に転居する女性職員が少なくない。
二年先の子どもの入学に合わせ転居を考える人もいる。
除染は進むが同じ地区でも線量はバラバラ。
どこに高線量が潜むか分からない不安が絶えずつきまとう。
本間会長の施設では被災直後から、職員が分担して施設や自宅周辺の線量を測り続けている。
職員たちは数値の変化に敏感になっているという。
「みんな先の見えない不安を抱えている」と担当者は言う。
人材養成施設では定員割れ、求人にも応募がない。
原発事故は続いている。
被災地では建設分野に多額の復興予算が投入されている。
一方で、介護職員は給与が低く離職者が多い。
「復興のためせめて給与を上げられないか」との思いは切実に思う。
(鈴木 穣)
そして放射線の不安
仕方ないのかもしれない・・・。
今日はブログが重いわ(^^;;